« スローダンス | Main | ハリケーン「カトリーナ」 »

August 31, 2005

妖怪大戦争

新作の「妖怪大戦争」で魔人加藤保憲が復活すると聞いて、
「帝都物語」ファンとしては非常にうれしくもあり、不安でもあったのですが、
充分合格の映画になっていました。不満がないわけではないのですが、子どもに
見せるファンタジーとして楽しめたので合格です。

 両親の離婚で田舎の町に引っ越してきた少年が麒麟送子に選ばれ、妖怪たちと
日本に復讐しようとする魔人加藤保憲と対決をする。

 単純にはこんなお話で、いろんな妖怪たちが出てくるのが楽しい。
でもその妖怪たちがキャラクター化、商売ネタになっていないのがいい。
「学校の怪談」の失敗はキャラクターにして売出したために怖くなくなった。
だから作品が本当に怖い方向へ行こうとしたときに無理が出て飽きられてしまった。
今回の「妖怪大戦争」もその選択はあったと思うがそれは拒否されたようだ。
それより本当のグロテスクな気味悪い、おっかなく、そしてどこかひょうきんな妖怪たちが大勢出てくる。
実はスネコスリがかわいい妖怪代表で出てくるので、ここがぎりぎりどちらへ
転ぶのかといったところで、後半は出番を少なくして、グロテスクに痛めつけられ
キャラクター化することを拒んでいる。
またその他の妖怪もかなりいろんな役者が演じていて面白く、こだわりがあるのがうれしい。
これもキャラにするのではなく本当の妖怪を見せようというこだわりとみた。

大勢の妖怪たちは戦争というよりは大行進で、東京へお祭り騒ぎのためにやってくる。

加藤と戦うことを会議するとき、誰もが真剣にならないのもいい。
人間が困ることは妖怪には関係ないのだ。

戦いが終わって、子ども成長物語になっていないのもいい。何とか加藤を倒した(?)
少年タダシは無断で一晩過ごしたことを語る。でも夏休みってそんなもんだったと
懐かしく思い出した。

この映画にはこんな僕らが子どもと大人の間で感じた要素が表現されている。
実は川姫の足なんかそう。ちょぴりドキッとする演出があり我々から見たら
小娘でも、小学生ぐらいから見るとちょっと大人の、Hな気分が楽しめたのでは
ないか。
アギをみていても胸の谷間やミニスカートが結構色っぽい。最後は加藤とひとつに
なろうとして裏切られるあたりも大人っぽくていい。
このあたりは三池崇史だから出来たのはと思われる演出と見たがどうだろう。

こんな話だからギャクも必要で私が好きなのは羽田についたときの「羽田、羽田」という
アナウンスや、麒麟送子の衣装入れにムシューダが入っているとか、最後の豆とか。
「豆は体にいいんじゃ」、この複線の張り方は少々意表を突かれてしまった。

欠点は長いこと。
単純なお話なのだからもっと短く、リズムを崩さないようにまとめれば
いいのに結構だらだらとつないでいる。
三池映画には実はこの編集がうまくいっていなくて長く感じるものが
多い。シナリオをそのままつないだのではないかと思われるような
不要な部分が出てくる。もったいなくてカットが出来なかったという
新人監督の失敗とは別の、残し方。
しかし、そこに味わがいがある場合もあり、微妙なのだが。
「仁義の墓場」「牛頭」なんかはだらだらしている成功例。

加藤の存在や川姫との過去、安部清明?らしき人物も出てくるがこのあたりは
意味深で終わっている。
だからラストの加藤の影を見た瞬間もう一本行こう! シリーズ化希望である。

「戦争はいかんでです。腹がへるだけです」というせりふが妙に効いているなと
思った。水木しげるの台詞である。反戦をうたっているような俗っぽい映画ではないが
素直に耳に入ってくる言葉である。

ところで見終わっての疑問だが、「妖怪」と「お化け」って同じだった?
微妙にニュアンスが違っていると感じるのだが・・・・・どうだろう。

〔送料無料キャンペーン中〕「妖怪大戦争」オリジナル・サウンドトラック-CD-
〔送料無料キャンペーン中〕「妖怪大戦争」オリジナル・サウンドトラック-CD-
妖怪大戦争~ある夏の冒険記~
妖怪大戦争~ある夏の冒険記~
妖怪大戦争
妖怪大戦争
妖怪大戦争<1968年版>
妖怪大戦争<1968年版>

|

« スローダンス | Main | ハリケーン「カトリーナ」 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 妖怪大戦争:

« スローダンス | Main | ハリケーン「カトリーナ」 »