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November 22, 2005

Off Screen

 前回に続いて「大阪ヨーロッパ映画祭」で上映された作品の紹介です。

「Off Screen」は2005年オランダとベルギーの合作映画です。
2002年3月11日にアムステルダムで実際に起きた人質事件を映画化したものです。
 
バスの運転手ジョンはもうすぐ定年。几帳面な性格ためか家族とうまくいかず
に別居している。ある日フィリップ社の会長にワイドスクリーンTVの秘密?を
投書する。それが聞き入れられずにジョンはある行動に出る。

 日本でいうクレーマーや企業脅迫みたいなものを想像してしまうが、ちょっと違う。
少々幻想と倒錯の世界に足を踏み入れているような感じがしないでもない。
この映画、ハリウッド式に毒されていないためにその謎解きが難しい。正直
上映後のディスカッションが無ければ、映画の読み解き方を誤ったかも知れない。

かなり独特の味わいで映像化しているので、見た方の解釈に任せますといわれても
戸惑う。

サブミニナル効果みたいものから消費者を惑わす広告、消費社会への警告、
意見するというところへもって行きたいのはわかるが、ある孤独な初老の男の
死を語るために持ってきた理由付けでしかない。
本当の落としどころは別にあったと思う。
そう捕らえるには少々映画を見ただけではわかりづらいところがあった気がする。
まあ、記号化されていない独特の味わいがあったからかもしれないが。


ココからは結末に触れますので、映画鑑賞後に読まれるようにお願いします。


ラスト、主人公は自殺をする。トイレで頭を1発でぶち抜いて死んでしまう。
事実の通りらしい。しかし、映画後のディスカッションでこの死について
妙なことがあったと教えてくれた。死体から弾が2発見つかったらしい。
状況から見て1発で即死、ためらって2発発射したとは考えられないらしく、
かなりミステリアス。この点を映画として回答を見せてくれたほうが面白かった
と思うのだが、多分テーマがぶれるからやらなかったのだろう。でも真相はいったい・・・・。


 さて映画を見終えての一番の疑問は世界のフィリップス社がこの映画にクレームを
つけなかったのか?企業にとってはあまり良い宣伝にはなっていないし、
普通は連想できても別の会社名を変更するだろう。これも質問したかったが
聞けなかった。残念。

 こちらも公開予定、配給は未定? みたいだが、機会があればごらんください。


たまにこういう映画に触れるとリフレッシュできていい。かなりエンタテインメント
な映画に毒されていますから。


 久しぶりの映画祭参加です。やはり普通に映画を見るのとはちょっと
違った経験ができてよかったです。ゲストの話などは貴重。みなさまも
機会があれば映画祭へお出かけください。

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