« 弁護士のくず | Main | ポセイドン »

June 05, 2006

嫌われ松子の一生

はっきり言って好きではない。
あんな女の生き方が好きではないのだ。
だから面白くない。同情も、尊敬も、応援も出来ない女である。
だから最初からついていけなかった。
期待作だけに非常に残念だった。

 病弱な妹を溺愛する父親の気を引くためだけに生きてきた松子。
中学の先生になったときに、修学旅行で万引き事件をきっかけに罪をかぶされ
それをもみ消すうそをつき、人生を転落していく女の物語。
そこには常に男の影があり、男によって翻弄される松子の姿があった。

 男にいいように遊ばれるだけで、決して自らこうしたい、希望や夢を持たない
のである、この女は。そういう女は私はごめんだ。面白くない。
どうしたいのか自分ではっきり言えよ、実行せよ。

 最後はただ逃げているだけのゴミ女に成り下がり、中学生に撲殺されるなんて、
惨めで馬鹿らしくて、こんあ奴はいないよ。
誰だってそれなりに夢や希望があるはずだ。
それが一度も語られない、せめて男に復讐でもしたらどうかと思う。

 この監督の前作「下妻物語」の二人とは大違い。
彼女たちには心に決めた信念があり、それが
回りから何を言われようと、輝いてみせる彼女たちの誇りになっていた。
それがあの映画の面白くいいところだ。

 映像表現はミュージカル的なシーン、往年おハリウッド映画的なシーンも含めて
素晴らしく、また楽しく見せてくれた。そこは見るに値するかも知れないが、
主人公があれじゃ、その表現の面白さは半減以下となる。

|

« 弁護士のくず | Main | ポセイドン »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 嫌われ松子の一生:

» 「嫌われ松子の一生」中谷美紀は代表作を手に入れた [soramove]
「嫌われ松子の一生」★★★★オススメ 中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介主演 中島哲也監督、2006年 リアルを排除し、劇画タッチで夢のような作品。 悪趣味に近い表現が随所に散りばめられて、 「これは映画じゃない」と 正統派の心の声が叫ぶが、 「一人になるより...... [Read More]

Tracked on July 01, 2006 02:31 PM

« 弁護士のくず | Main | ポセイドン »