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December 2006

December 31, 2006

鉄コン筋クリート

正月映画に期待が持てないなか、時間調整で見ることが出来た映画が
コレ。この作品が本年最後の映画となりました。

 アニメとしてはアニメ化する価値のアル作品、映像表現と見ました。
しかしはたして映画として面白かったかどうかは別。

 宝町にすむ少年、シロとクロの兄弟。やくざが町にやってきて町の支配が始まる。
ユニークな、そして超人的な二人が幸せを求めてさまよう映画といえばいいので
しょうか。アニメ版「大人は判ってくれない」といえばいいすぎか?

 暴力が表現され、大人の理屈で少年たちの生活が奪われる。殺し屋が現れる
あたりはこの映画の向かっている方向が見えなくなる。

 世界観がすんなりなじめないのだ。ココは本当に地球か?ニッポンか?

ジブリやディズニーだけがアニメじゃないが、それにしても独特すぎて・・・・。

 というわけでついていけませんでした。

結構映画館の入りはよかったので見るべき人にとっては面白い映画なのかも
しれない。


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December 30, 2006

デスノート the Last name

感想が書きづらい映画でこのメルマガには登場してませんでした。

一言で済みます。 面白かった。

それじゃあんまりなのですが、これ見ないと判らない、説明してもわからない
と思うし、前編見て気に入った人だけにしかわからないと思う。
まあ、大ヒットしたので賛同する人は多かったと思うのですが、
非常に巧みなストーリーでそれをどこまで理解して、映画にのめりこめるかで
感想は違ってくると思う。

あとからかなり追加の設定が都合よく出てくるのがよく思わない人もいるかと
思う。実際そのように感じるところもあるが、それ以上にこのストーリーの
成立させるのが見事だと思った。

まあ蛇足的に見えてしまったのがそれぞれのキャラの感情が薄くなってしまった
ことか。
 
はまってしまった私の感想などは面白くないと思うのでココまでにします。

自分ははまれると思う人は是非ともみてあの世界のあの面白さを感じてください。


この世の悪をなくすために使われたデスノート。それにより理想の世界を作ることは
出来たのか? 出来るのか? それを求めることは正しいことなのか?
悪というだけで死という制裁を与えることははたして正しいこと?人の世に必要な
ことなのか? そのあたりの答えが少しボケてしまったようなところはあります。

でも金子映画としての女の子映画になっていたのはうれしかった。

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December 19, 2006

007 カジノ・ロワイヤル

実は初日に見ていたのですが感想が素直にかけなくて悩んでました。
素直に面白い。

と認めたくない自分がいるのです。 でも、面白かった。

 中学時代に「私を愛したスパイ」を劇場で見たのが最初。だから007は
ロジャー・ムーアの印象が強い。ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビーが
2番目3番目。英国のスパイというかっこいいヒーロー象はこのときにすりこまれた
ので、その後のボンド役者もどこかそういう印象を残しつつ、イメージが固定
されていた。それを崇拝していた。

 ナノに今回のあれは何? 青い目で、荒々しい、ちっともスマートじゃない
のに英国のスパイだって? 違うよこれ。ひどいな。って思っていた。

 でも映画は面白かったのだ。敵が弱いとかあるが純粋にストーリーとアクションが
素晴らしい。タイ映画のアクションを見ているかのような素晴らしい動き。
走って走って追いかけるシーンの素晴らしいこと。最初の爆弾犯、中盤の空港の
シーンが素晴らしかった。
 
 オチのつけ方も面白く007始まって以来最長の2時間20分、退屈することは
ない。

 リセットされた007映画としてみるべきことはわかっているが、どうしても
従来からのファンとしてお決まりのシーン、台詞が無いのは007映画として
認めたくないところだが、あえてそこは今後の作品をみて決めるていきたい。
 
 Qは出てこないし、飲む酒違うし、秘密兵器は出てこないし、決め台詞は
ないし・・・・・・。 どうも私はスティーブ・マックインがジェームズ・ボンドを
やっているような感じがして仕方なかった。


ところで「イノセント」のジャンカルロ・ジャンニーニが出てきたり
クライマックスはベニスで追跡シーンがあったりして
ビスコンティの味わいを感じてしまいました。

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December 16, 2006

硫黄島からの手紙

どうしてダーティハリーにこんな日本の映画が撮れるのだろう? というのが
率直な感想でした。99%日本語の日本人の映画なのです。
「父親たちの星条旗」で姿を見せなかった日本人の姿を今度はかなり克明に描いて
行きます。
 栗林中将の赴任からその島の風景、駐屯している兵隊たちの姿、その想い。
海軍と陸軍のわだかまり、上官への不振、天皇陛下への忠誠、そして死闘。
 
 どうしても注目してしまうのが何故アメリカ人が日本兵を描くことが
出来たのか? 天皇陛下への忠誠心、靖国の御霊なんてわからんはずが、
ちゃんと描けている。

 赤紙が来たときのエピソード、出征がめでたいことなどが描かれている。
 憲兵隊になり損ねた青年の犬の話などはとてもアメリカ人が描けるものではない
そんなエピソードが次々に出てくる。
 
 同じテーマで日本人が制作、監督したらきっと泣かす映画になるところを
アメリカ人の視点、つまりは戦勝国の視点でうまく収めている。 今まで私が見てきた
日本の戦争映画は敗戦国が作った敗戦国を描いた映画なのだ。そうなってはいない。

生き延びたことが決して悪く感じないのだ。

 「男たちのYAMATO」で生き延びた人たちの姿が痛々しく、悪いことを
したように写る。しかし「硫黄島からの手紙」にそれはない。

これが決定的に違う。

 細部でおかしな日本を感じるシーンは無くはない。でも本当に気にならない。
昨年の「SAYURI」で無茶をしたことを思えば、同じ国の映画とは思えない出来。
同じハリウッドが作った同じ日本の国とは思えない。「SAYURI」に出てくる
兵隊さんはひどかった。

 決して届くことにない手紙を書き心の支えとしている姿は本当に痛々しい。
戦争に意味がないこと、本当に一般の人々が犠牲になっているこの事実。

クリント・イーストウッドは2本の映画でひとつの島を舞台にして、
戦争の無意味さを本当に見事に描いた。戦うそれぞれの立場にたってここまで
きっちり描いた作品は他にはないと思う。映画史に残る作品だと思うし、
アカデミー賞も充分狙えるので是非ともとってほしい。

ところで翻訳戸田奈津子さんの名前出てきたけど、ホントに少ない英語シーンの
ためだけのお仕事だったのかしら。ご苦労さまです。

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December 08, 2006

武士の一分

悪くは無い、との書き出しを考えていたがやっぱりストレートにいきましょう。
悪いよ、これ。

 殿様の毒見役で貝の中毒にあたり盲目となった武士。その妻が夫のために
殿様へ取り計らってもらうために番頭へ申し出るが、引き換えに手篭めにされて
しまう。その復讐、武士の一分を守るために決闘を申し込む。

 目だって面白い話じゃない。下級武士の生活は「たそがれ清兵衛」で
丁寧に描いていたから今回は目新しいところはない。

だから観るところはキムタクでしかないのだ。

 それが残念ながらテレビのドラマの演技をするから非常に薄っぺらいものに
なってしまった。
 台詞や夫婦関係を見せる描写など山田洋次らしいところはあるが、血が通って
いないような印象を受けた。
もっとストレート言うなら投げています。そんな感じがします。
完成度が非常に低い気がした。決してそんなことは無いと思いたいのだが
編集、展開、シーンの切り替わりなど丁寧さを感じなかった。

たとえばタイトルの出し方だが、文字の大きさやストーリーの展開の中で
表現するがどうも品が無い出し方に見える。エンディングタイトルもそう。
緒形拳の登場に仕方も唐突。普通は訪問するところから始まってどこへ
何をしに来たか、誰に会いに来たかを明確にして道場の訓練シーンになるはずが
いきなり訓練シーン。判るけど、ずさんに見えた。

同じ毒見役の仲間との交流の描き方も不十分だったし、妻への不審を感じ始める
ところから調べさせる下りも桃井かおりを登場させて無理やり話を進める強引さを
感じてしまった。

 多分、キムタクの演技がだめだったところからあきらめムードになり、
2時間1分でまとめただけの映画に成り下がってしまったのでは。

 この映画は近年の山田洋次監督の汚点になるかもしれない。

笹野高史だけはよかった。時代劇として、山田組として充分役目を果たしていたのは
彼だけだったように思う。

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