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June 19, 2007

大日本人

カンヌだ!松本人志だ!とそんな話題ばかりが先行してちっとも映画の内容に
ついて語られない。そういう映画は面白くない。コレは鉄則です。

 それで実際面白くなかった。何故ここまで映画の内容について語られないか、
簡単に「怪獣映画」「巨大スーパーヒーロー映画」または「特撮、CG映画」と一言で
片付けられ、客を逃すのが怖かったからだろう。まあ映画の宣伝としては常套手段
だが、内容に自身がないとしかいいようがない。

 先に言う、この映画は面白くない。怒ることは無いが面白くない。

 自分でダメにしている。もしくは途中で投げた。安易な方向へ逃げた。

 もしかするとそれは計算だったかもしれないが、それならそれでずるいし
決してお金をとってみせる映画にすべきではない。

 大日本人と呼ばれる巨人ヒーローが政府からの命令で首都を守っている。
怪獣ではなく「獣」が首都を襲うとき大日本人に変身して町を救うのだが、
周りを破壊する彼を町の人々はこころよく思っていない。
この歴史は古く、戦前からあったようで、それが代々引き継がれている。
クライマックスは得たいの知れない某国の獣との戦い。ボケてしまった先々代の
大日本人も参加しての大混戦となる!?そこへ助っ人のヒーローファミリーが登場。

 この「獣」のデザインが結構いい。漫画ちっくでこの世界でしか見れない
デザインだ。エヴァンゲリオンの使徒に通じるものがある。
 説明がなされるが設定がいまいちわからない。何故、どうして獣は出現するのか?
きっと理由は無いのだろう。

 大日本人、普段はフツーの中年のオッサン。妻には逃げられ、娘とはあえない生活。
それをドキュメンタリータッチで描いているのは面白いが、2時間はきつい。
松本はボケ担当で、ひとりでボケて2時間やっているのを見せられるとしんどいし
こちらが突っ込みたくても突っ込めるボケではないのでこの手法は今回限りに
してほしい。

 ラストの戦いが始まり急にバラエティになった。一体の怪獣をみんなでいじめる
ヒロー家族がなぜか登場して安もんのセットで見せ付けるまったくつまらない
絵が延々と続く。 

あーあ台無しだ!

話の決着のつけようが無くてココで壊したか。 馬鹿じゃないの。 
こんなの見せられたら普通は怒るよ。
エンディングタイトルでも延々と続くとてもくだらない会話が
本当に映画を台無しにした。

自分で最後は壊している。

それなら作るな!

客に映画を見せるな!

公開するな!

本当に気分の悪いつくりだ!

(怒らないと書いたが怒ってしまった)

実は独特の世界観で怪獣映画を作っていることを評価し始めていたのだ。
ラストの視聴率稼ぎの陰謀がクライマックスの入り口となっており、
酔っているヒーローがどう戦うかが見所として期待したのだ。

怪獣映画のフォーマットは決まってしまっており、その呪縛からゴジラは抜けられず
またガメラも探りながら両方ともシリーズが打ち切られている。ウルトラマンも
フォーマットはくりかえされ、仮面ライダーも味付けは変わっても基本はうち破れず
どこか皆似通ったものばかりが生産されている。
それを打ち破ったのが「グエムル」だった。
そしてこの「大日本人」もまた松本人志という作家性からひとつの新しい怪獣映画が
生まれたのではと期待した。だから最後はどんな決着がちゃんとみせてほしかった。

彼自身が人気者になったときの経験がベースにアメリカ、北朝鮮、高齢化社会などが
盛り込まれていることはOKだが最後があれではなんにもならない。
中途半端にテーマを入れるな。入れたなら最後までやれ。

 「4時ですよーだ」のときはダウンタウンのファンだったが、
東京へ行ってからは見なくなった。
なんか面白くないのだ。どこか大阪の笑いの魂を失ったようで全く見なくなった。
 日経エンタテイメントで松本人志が映画について書いているのを読むと
全く映画に対して愛情が無いのがわかる。
それなら見なくていいのにと腹が立って読まなくなった。

松本人志には
もう映画を作ってほしくないし、映画についても語ってほしくない。



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