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June 12, 2007

ブラック・ブック

見たくて見られなかった今年の春の話題作。
 こういう映画こそ見ると誰かに伝えたくなる映画。
 そういう映画でした。  面白かった。

 第二次世界大戦中のオランダ、ドイツの侵攻で隠れ家に住みユダヤ人エリス。
爆撃で隠れ家を失い、国外逃亡しようとしてナチに待ち伏せにあう。そこで
再会した家族を失ってレジスタンスに身を寄せることになる。数ヵ月後、スパイとして
ナチに潜入するもそこでであった将校と恋に落ちる。そこにはナチの中での
陰謀があり・・・・・。
 「ブラック・ブック」というのは彼女か巻き込まれた事件のことが書かれた手帳の
ことで実在したとされるものだが、真偽は不明で失われているらしい。

 それをポール・バーホーベン監督がハリウッドから古巣に戻って映画化した。
その女性の描き方が見事で、かなり芯の強い女性を描いている。
ストーリーの切れも良くて2時間半、どのシーンも見逃せないほど。
小道具の使い方もうまく、上手に複線が張られている。

 少々ネタバレになるが、ラストの棺おけの中身、財宝が詰まっており、彼女の
復讐、恨みもまた詰まっている。それを破壊するのではなく閉じこめることで
終わらせようとするが、ふと静かになったとき、静寂がもどったとき、
「このようなことがずっと続くのかと思った」とはく台詞から彼女の戦いが
終わったことを感じる素敵なシーンだ。だから封印することで終わらせるのではなく
オープンにすることによって彼女の戦いを終わらせたのだ。

 ポール・バーホーベン監督のいつもながらの気性の激しい女性を描いている
ところも面白い。ハリウッドへ来る前にオランダで撮った「危険な愛」「女王陛下の戦士」
のうわさは前から聞いているが未見。見たくなった。

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