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September 12, 2007

「プラネット・テラー」&「デス・プルーフ」 IN グラインドハウスUSA版

 1週間限定公開のグラインドハウスUSAバージョンに行ってきました。
東京と大阪だけの公開ということでその後この2本立ては1本立てで順次公開されるとの
こと。でもこの上映はやはり2本の映画をまとめてみることに意義があると重いました。
アメリカのグラインドハウス上映の感じがなんかつかめて、それがなんともなつかしい
昔の映画と映画館を思い出させてくれました。

 要はB級C級の映画館を2本立てで休憩なく見せてくれ、内容は結構つまらないものに
なっていて、傷や音声がひどくて・・・・・というのを再現している。わざとらしいと最初は
思ったが、その徹底ぶりには感動できる。やっぱりタランティーノとロドリゲスは凄い。

さて本編が始まる前にお決まりの予告編。
これがやらせなのだ。

メキシコ人の復讐するスナイパーのお話「マチューテ」。

 (多分「マチューテ」だけがこのあと本当に制作が始まったらしい。ちなみに「スパイ・キッズ」の
おじさんのお話で、かなりハードな内容になりそうです)

 さて肝心の本編だが、

「プラネット・テラー」
ゾンビ映画に愛を込めてというべき作品で、なんとも怪しい雰囲気で
始まる。ゴーゴーダンサーのチェリーが自分の夢を求めて仕事をやめるところから
話は始まるのだが、その近くの軍事基地である事件が起きていた。
ゾンビガス(?)を巡っての争い起きており、ガスが漏れだしてしまう。
そして町はパニックに・・・・・・。
いわくありげなキャラ出し過ぎで少々過剰な演出と展開がグラインドハウス映画
のエッセンスを凝縮させておりコレ1本でおなかがいっぱいになる。
少々時間が長いと感じるが、コレでも「1巻紛失」となっているから
完全版はどうなってるんだ! 
私の見たUSA版はこの1巻紛失が演出となって(ちゃんと画面に「1巻紛失」と出るのだ)
いるが、一般に公開されるバージョンではちゃんとあるとか。
お色気シーンが途中で切れたり(というかフィルムが燃えていた)、
傷いっぱいで雨が降っている演出は懐かしくシネコンで見るべきでは雰囲気で
ないなとは思った。でもよくやるよ。日本の字幕スーパーも手書きの細い文字にして
70年代の洋画の雰囲気にして欲しかった(近い文字にはなっていましたが)。


休憩なしで始まるのはまたまたやらせの予告編。
この上映のために作られたもの。

作品は

「ドント」は「悪魔の棲む家」タイプのお話。
「感謝祭」は町に殺人鬼が現れる「ハロウイン」風の映画。
「ナチ親衛隊の女狼」はナチもの映画でニコラス・ケイジがゲスト出演。

全てがフェイク予告編でなんとももったいない。
本編が観てみたくなる映画ばかりだ。

ちなにみわけの判らないCMもあってどうやら近くのレストランの
CMらしい。
そういえば十三や梅田の東映系の映画館でづっと近隣店舗の
CM流れてました。ラブホのCMなんてのもありましたね。
懐かしいです。

「デス・プルーフ」
どんな映画かほとんど知らずに見た。車の殺人鬼の映画だ。
なのに延々と続く女の子たちのおしゃべり。はっきり言って寝てしまった。
しかし、コレがグラインドハウス映画の正しい見方だ。
はっきり言ってあの会話はつまらない、意味がない、字幕を読むのがしんどい。
そんなのにつきあわされてやってくる恐怖。今でいうストーカーのような男が
女の子を車に乗せてその女の子の友達の車に体当たり。自分だけ生き残る。
彼の車はそういう仕様(デスプルーフ)なのだ。

次に全く関係ない女の子たちが出てくる。またまた始まる延々と続くおしゃべり。
彼女たちは休暇を利用して中古車を買いに来た。その車の試乗中に例の殺人鬼に
狙われる。追われる彼女たち、ここからの車同士の追跡シーンは見事だ。
CGなしの限界に挑戦したカーアクション(死語)映画になっている。
そして形勢逆転、彼女たちが殺人鬼に復讐することになる。この展開が素晴らしい。
どこまでも、どこまでも追い、追い、追いまくり、追いつめていく。
なんと最後には殺人鬼が「ごめんなさい!」ってあやまってしまうのだ。
この殺人鬼がスネークことカートラッセル。なんとも情けない姿が笑っちゃいます。
「END」と出たあとにもなんと彼女たちの復讐は終わらない!

音が凄くいい。あのエンジン音最高です! でもグラインドハウス映画であの音は
ないと思う。そういえば画面の傷も後半無くなってましたね。「1巻紛失」はあったけど
あのつまらない会話が省略されたのはOK。完全版でこちらも復活しているらしいけど
別にいらないのじゃない。でも編集も違うとの情報もあり見に行こうかな。

ちなみに、指摘しておきたいのは画面の傷。実は映画の1巻1巻の最初と終わりに
傷やほこりがつきやすく、巻の中央はそれほど傷はない。その傷の多くついている
タイミングは画面のパンチ穴がある前後でココが
傷を入れていたのならそれはそれでリアルだったのだか、そこまで注意して見ていなかった。
シーン紛失や、フイルム焼けはよくあるはなしで、映写技師をやっているときに
何回かやってしまった。黙って返せばそれまでで問われることはないのだ。
美空ひばりの映画でラストの台詞が無くなったのは私がやりました。

予告編を挟んで約3時間ちょいの上映、休憩なしでほんと素晴らしい体験でした。
正確には懐かしいといったほうがいいかな。

東京ファンタやゆうばりファンタが健在ならきっとプレミア上映されてファン殺到で
かなり盛り上がった上映になったと思うのですが、それは今となっては夢でしかない。
今回の上映はそれでもよくやったと思います。東京、大阪だけの上映ではなく
全国で巡回上映してほしいな。出来ればつぶれかけの映画館ばかりを回って上映
するなんてのはどうだろうか?便所くさい、たばこの煙も残る映画館、
客は少なくだだっ広いところで景気よく上映されてこそこの映画生きてくると思う。


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