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April 27, 2008

ご注意!ネタバレあり「クローバーフィールド」

 ネタバレあります。
まだ見ていない人は読まないでね。


では、行きますよ。

 面白かった。ホント、面白かった。
 わくわくする映画に久しぶりに出会いました。

と、言っても向こうの戦略にまんまとはまったからです。
私自身が。それが心地よかった。

ココでまず「クローバーフィールド」のことを紹介したのが昨年(2007年8月)
でした。映画秘宝で紹介されていた謎の映画として仮のタイトルが「01-18-08」となって
いました。(このとき韓国映画「D-WAR」についても紹介しましたがどうなったんでしょう?)

タイトル不明のまま11月に予告編が少し変わり、毎日のようになにか変化がないか
サイトをチェックしていました。

だいたいネットには情報が流れるもので、前もってストーリーがわかるだろうと
思っていたのですが一向に見つかりません。どうもうそ臭い情報ばかりで。

その中に鯨型の怪獣の絵、日本を襲うタコ?型怪獣の映像がありました。

もちろん油田基地の壊滅の映像も見ましたし、日本人らしき人物の報告映像も見ました。

つまりこのあたりのニセ情報とあわせて期待が高まる中に私はいたのです。

なのに、アメリカ公開1ヶ月前になってもコレといって重要な内容にかかわる
情報がなく、日本での公開予定も決まっていきました。

アメリカ公開当日(2008年1月18日)から数日間ネットでいろいろと
検索しましたが、情報はありませんでした。
評価はあまり良くなく、1発屋の映画であることは予想通りでした。
いろいろ検索した中に本編に登場する怪獣がいたのですが、
コレも偽者と思っていました。

映画秘宝でも情報は掲載されましたが、具体的な記事はなく日本公開までやはり待たねば
ならない状況でした。

コレだけ情報を押さえ込んだのは見事です。

あのアメリカ版ゴジラの映像もなかなかネットに登場しなかったのですが、
アメリカ公開時にはバッチ見れてひっくり返ったのですから。

どうです、完全に戦略に乗ってるでしょ。
私はまじめで素直なファンとしてこうして作られたのです。

 で日本公開となった初日には仕事の都合上いけずに、数日後に見ることになりました。


 映画の冒頭なんとも退屈でつまらない映像が延々と続き、誰か早送りしてくれ!
と叫びたいそんな我慢の20分から映画はスタートしました。
 ビデオとしては重ね撮りをしている設定で、この事件が起きる前の映像があり、
事件当日のサプライズパーティの模様が延々と映し出されます。
そこで人物関係を見せていくのですが、ドラマとして撮影しているのではないので
退屈で退屈で、映画の後半ある程度、活きてくる演出ではあるのですが、
ホント、赤の他人のプライベートフィルムは退屈です。
 さて予告編でも描かれたサプライズの瞬間がやってきます。
 ロブの登場です。でも本当のサプライズはその後の爆発と火の玉が降り、
 ニューヨークが地獄化すことで、ココから見ても大丈夫って感じでした。
何しろ、85分の映画でココまで20分かけているから、あと65分、ほとんど
1時間じゃん。
 夜中に現れた怪獣は「あれ」でしかなく、逃げる一市民がビデオを撮って
いるので全く怪獣が写りません。
 でも本当に怪獣が現れたらこんなのかも知れません。
実は「ゴジラ1985」でゴジラが東京に現れたときにホームレス(武田鉄矢)が
追われるシーンこんな感じでした。
もしかするとここからこの映画は生まれたかも知れません。
(「ゴジラ1985」は再編集のアメリカ版もある)
 さてブルックリン橋の惨劇が非常に衝撃的で、そのあとロブは恋人を
助けに行くことになります。
(この橋、「魔法にかけられて」ではジゼルと王子様がデートしてました)
付いていく友人たち、そこで遭遇する出来事がビデオに納められていくことになります。
 怪獣の姿が電気店のテレビ映し出され、何か寄生虫のようなものが怪獣の体から
パラパラと落とされます。
 一瞬しか写らないのですがソルジャーレギオン(「ガメラ2レギオン襲来」)のような
物が写ります。
そして地下鉄に逃げ込んだロブたちはこのソルジャーレギオンもどきに襲われます。
このシーン、「ガメラ2」でも地下鉄でソルジャーレギオンが襲うシーンがあるので
パクリかな? と思わせるのですが、「ガメラ2」では田口トモロさんの地下鉄運転手
が襲われるだけで終わるので、少々不満が残るですが、こちらではきっちり格闘シーン
がありました。まあ、一般人ですから死にもの狂いでしたが。
 軍隊に助けれたのですがひとりは謎の発病?で死ぬことになります。どうも
ソルジャーレギオンもどきに噛まれると死んじゃうみたいです。
 マンハッタンを爆撃する計画を教えてもらい、ヘリが離陸する時間を教えて
もらいロブたちはロブの恋人救出に。高層のビルは倒れ掛かっており
その最上階から飛び移るというアクションがあるのですが、なにせ
ブレアウイッチ方式の撮影ですから、ひきの絵がないのでいまいちわかりづらい。
それでも怪獣は画面の隅にはいってくるので貴重な映像ということになります。

なんとか救出に成功、ヘリに間に合うがそこへ怪獣が!

怪獣への攻撃に巻き込まれてヘリは墜落。セントラルパークで怪獣にまともに
襲われるシーンがでてきて初めてこの怪獣の姿が映し出されます。

ミュータント? って古い言葉のように思いますが、ヒューマノイド型の
怪獣でアメリカ版ゴジラのアニメシリーズに出てきそうなデザインで
これはあまり好きなタイプの怪獣ではありませんでした。
ほっぺた膨らませる姿はポケモンにでてくるグレッグル見たいでした。
カエルみたいです。
ヒューマノイドタイプは知性があることが連想され
そこから怒りのようなものを感じさせる。
それが怖さをだして出している。
単に獣であればそれは単純な本能となり、
また別の恐怖となるのだが、こいつはにらまれた目から
怒りのようなものを感じさせた。
だから「HAKAISHA」とサブタイトルが付け加えら得たのだろう。
ちなににデザインだけでいうとグエムルを大きく知的にしたらこんな感じに
なるかも知れない。

その後襲われたシーンと爆撃シーンはその衝撃だけが描かれ、
恋人たちの今日はいい日だったねと重ね撮りした前の映像がでてきて
エンドとなる。

 さてエンディングタイトルがどっかで聞いたような曲。
伊福部昭作曲のゴジラの曲に似て50~60年代のSF映画的な
のりのアレンジ曲で盛り上げてくれました。

どうです、かなり怪獣映画の王道を行くつくりでしょ。
映像こそホームムービーで神の視点が全く出てこないのですが、
つくりはそのままで、実は神の視点が見たいと思ったシーンは
ホント多かった。

さて細かい指摘をすると、このビデオ、最初は日付と時間が画面の
角に出ていあたが途中で出なくなる。
時間がはっきりしていたのだが、途中からわからなくなる。
時間としては一夜の出来事なので約6時間と推測されるが、
ビデオも撮ったり止めたりしているからその時間を見せることで
経過を途中のカットされているシーンを示すほうが効果が出たと
思うのだが。
あとこのビデオのバッテリー、何時間もつねん。
地下鉄シーンではライトまで使っていたからかなり消耗しているはず。
私のハンディカムで60分が限界、まあもう少し容量のあるバッテリーを
使用すれば別だが。 まあ、85分の映画なのでつじつまは合うのか。

早速パート2の話も出てるみたいだが、コレが別のビデオが見つかった
ことになるとか。ちょっとそれでは芸がない。もっと楽しませてくれる
仕掛けが欲しいと思うのだが。

自由の女神の首が飛んでくるところは凄いが、コレは「ニューヨーク1997」
のイメージからで確かにポスター上はこんな絵になってました。
私、この「ニューヨーク1997」のポスター持っています。
今となってはお宝ですかね。

とにかく楽しませてもらいました。
怪獣映画への新たな挑戦、一発屋で終わる可能性は大ですが、
「グエムル」のときと同じぐらい興奮し、マンネリ化した
日本の怪獣映画が到達できない境地をみせてくれました。

日本の怪獣映画もがんばってほしいものです。


でも怪獣映画ってなんか死語になりつつありますよね。







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