« 明日への遺言 | Main | クローバーフィールド »

April 08, 2008

映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝

ドラえもんが新体制になってはじめてのオリジナル映画。
前2作は旧体制のリメイクだったので本当の意味での新体制が試されることに
なったが、まあすっかりはまってしまった彼らは何の問題もなく、定食が量産
される体制、ラインはきっちり出来上がっている。つまりどんな材料がきても
料理は出来るのだ。でも味はどうかというとまずまずというラインを超える
ことがないという本当の意味での定食ができている。定食は冒険をしてはいけない
のだ。ラインを変える冒険は本当に命がけだったろうとは思うが。

 キー坊といえば最初に西川きよしを思い出すのだが、ドラえもんのキー坊は
のび太の育てた歩きまわれる木の子どもだ。彼を弟のように育てる。
植物タイプの宇宙人が地球の環境破壊を見て地球の植物を移住させ、その戦いに
ドラえもんたちが巻き込まれキー坊が架け橋となる。

 原作のマンガ「さらばキー坊」をかなり大きく膨らましているが、実はこのネタ
「のび太と雲の王国」(‘92)でも引用している。まあこの話の後日談となっている
のだが。つまり今回もオリジナルとは言い切れないところがある。
それで、この「~雲の王国」は傑作でかなりの冒険をした作品だったのだが
今回は詰め込みすぎたテーマが消化不良をおこし、複線が生かされずに無理やり
ラストへ導いている。
 のび太の優しさを感ずるシーンを作っておきながら、それが地球を救うきっかけ
にならないのだ。キー坊以外にも優しかった彼を見て地球人をもう一度信じてみよう
となるのが本来の展開のはず。
 ドラえもんの道具を封印したところの面白さもない。むしろ映画では複数の
ヒミツ道具を開放していくべきだろう。

 環境問題、自然破壊への警鐘というテーマいまどきのネタだとは思うが、
「~雲の王国」(‘92)で16年前に既にやっておりそれより
前に藤子・F・不二雄はこのテーマでエピソードを書いている。それは約20年
前だろう。20年もかかって本格的に世界的に取り組み始めている。


|

« 明日への遺言 | Main | クローバーフィールド »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝:

» ひとりぼっちの植物戦争 [銀河後悔日誌]
 『映画ドラえもん のび太と 緑の巨人伝』を観た。  例年は前売券を買ってから劇場へ行くが、今年は劇場まで買いに行く機会がなかったので、1997年の『ねじ巻き都市冒険記』以来11年ぶりに当日券での入場となった。また、その時は4月1日の「映画の日」の割引料金で観たので、実際に割引券を使って観たのは、1992年の『雲の王国』以来16年ぶりのことであった。  テレビ朝日の『ドラえもん』サイト  「ドラえもんチャンネル」  北海道ドラえもん連盟加盟 銀河ドラえもん倶楽部2年ぶりに更新!?  出... [Read More]

Tracked on April 09, 2008 01:22 AM

« 明日への遺言 | Main | クローバーフィールド »