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June 14, 2008

ミスト

「グエムル」「クローバーフィールド」と怪獣映画の傑作が現れましたが
ココにまた1本の傑作が誕生しました。でもラストシーンは嫌いです。


すみません。ネタバレありで行きます。ご了承ください。
見ていない人は本当に読まないほうがいいです。
面白くなくなります。
見たい人は今すぐ見に行ってください。その後大いに語りましょう。
感想お聞かせください。

では本当にネタバレありで行きます。


スティーブンキングの原作は知りません。
あくまで映画を見ての感想です。私の推測も入っていますのでご了承ください。


 嵐の夜、とてつもなく大きな嵐がきてその朝、霧が発生します。

 買出しに出かけたデヴィッドとその息子ビリー。ママはおうちでお留守番。
隣の偏屈な黒人と一緒にショッピングセンターへ。途中軍隊とすれ違う。
やな感じがよく出ています。でサイレン。何があったのか?
霧が濃くなりショッピングセンターから出ることが出来ない。
やがて血みどろの初老の男が駆け込んでくる。何かに襲われた!

ショッピングセンターに閉じ込められた人々の中での葛藤が
アメリカの縮図として描かれて興味深い。

どんどん姿を現してくる得体の知れないモンスター。
信じる人、信じない人、どう戦うのか、逃げるのか、妙な宗教が人々の心に
入りこむ。人が本当に何かにすがりたいときにするりと入り込んでしまうのだ。

怪物はラブクラフトのクトゥルフ神話にでてきそうなデザインである。
軍の施設で平行世界とのゲートを開けてしまったとの台詞があったので
そこら現れた怪物たちだろう。タコのようなイカのような触手を伸ばしてきたり
巨大な蚊やクモ、他に「クローバーフィールド」のソルジャーレギオンもどきに
似ているモンスター? 虫もいた。

 秩序が守られない、死者が増え生き延びるのは外へ、安全なところへ逃げ出すしかない
と判断した5人は周りの反対派を押し切り逃げ出すが・・・・・。

 実は何人か一緒に逃げたのですが怪物に見つかって無事に車に乗れたのは
デヴィッドと息子のビリーと後3名。とにかく車を走らせるが霧が濃くてすすめない。

 途中で遭遇する山のように大きな怪物。しかし彼は何もしない。大きなゾウのような
怪物がゆっくりと通りすぎるのだ。

 やがてガソリンがなくなり、もうすすめない。霧は晴れてこない。
絶望が皆を襲う。覚悟を決め、銃に玉は4発。

 4発の銃声がとどろく。残ったデヴィッドは車から飛び出し怪物へ命を
投げ出すのだがそこへ救助隊が。

 怪物たちを焼き払いながら軍がやってくる。
 救助された人々が車に。最初にショッピングセンターを飛びだした
若いお母さんが子どもたちといるのだ。

 このラスト。あまりにも悲劇的で最初はもっと希望の持てる終わり方を
してほしいと思った。少なくとも父親が息子に銃を向けて殺して自分だけが
生き残るといったラストは避けて欲しかった。

 このパパ、息子との約束で「僕を怪物に殺させないで」という約束を
守ったのだろう。しかしこれは受け入れたくないラストだ。
 途中のシーンで隣のドラッグストアへ薬を取りにいくシーンがある。
お土産にコミックを買ってきてやると約束し、息子をショッピングセンター
においてドラッグストアへ入っていき、最初にコミックを手にするシーンが
あった。この父親の息子への愛情、約束が守られることを示すシーンだ。

 子にたいして、死を約束していいのか、親として子に未来を託すのが本当ではないか。

それを変化球でこの映画は示している。主人公に託したのではなく、
脇役の最初に希望を捨てなかった母親と子どもが生き延びるのだ。
映画としてはこの子に未来を託しているのだ。

でもそれはあまりにも変化球すぎないか。主人公にやはり希望ある
幕引きをしてほしかった。

家族の再生として3人が残る。
息子が一人残る。
どこまでも続く霧の中を進む。
怪物たちを抑える。
共存する道が見つかりつつある中で生きていく。

そんなラストにしてほしかったのだ。主人公一人が残り絶望して残るなんて。
あのあと彼はどうなった、あなたがあの立場ならどうする?
答えが出せないじゃないか。それは映画としてはしてほしくない。

いろんなことが考えられ、映画としては最高に楽しい思いをすることが
出来る作品だが「しかし・・・・・」である。

 楽しめたことではベスト10入りするが、子どもを殺したマイナス点は大きく
わたしにとっては難しいところである。


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