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November 21, 2008

まぼろしの邪馬台国

「まぼろしの邪馬台国」
○監督:堤幸彦 ○出演:吉永小百合 竹中直人 

 日本史は結構好きな科目で特に古代史は好きでした(好きなだけで成績は
よくなかった)。古代史はなんといっての想像の余地があるのがいいのです。
邪馬台国の九州説と畿内説は教科書でも出てくるのですが、教科書的には
このあたりは時代によって変わるようで、最近では畿内説が有力のようです。
しかし、私が習った当時はその説があることが重要で、テストのポイントは
その点だけでした。卑弥呼が一体どんな人物であったかはそれほど重要では
なく、邪馬台国へいたる道についてもそれほど語れてはいませんでした。

この映画を観て初めて知ったのですが、九州説、畿内説を一般の人々へ広げた
のが宮崎康平で、その著作「まぼろしの邪馬台国」がそのきっかけになったとか。
またこの人が島原の子守唄の作者でもあるということが面白い。島原鉄道の
社長でかなりの大柄な人物というところもユニーク。

さてこの映画の中で卑弥呼と邪馬台国は火山の噴火によって消滅してしまいます。
文献上このような記録があるかどうかはわかりませんが、邪馬台国の位置を
謎にした要因としてはなるほどと思ってしまいました。
つまり邪馬台国は火山の噴火により消滅したためその痕跡が残っておらず
出土されるはずの銅鏡もない(銅鏡が100枚朝鮮半島から送られたという
記録がありそれを発見すればそこが邪馬台国となるといわれている。溶岩の熱で
解けてしまったのかも)、日本にかんする記録も以後ぷっつり途切れてしまう
ということになるのです。日本史の中で4世紀は空白の世紀でこれはこの
火山の噴火が九州地区を壊滅状態にしたため誰も近づかなかったから
ではないでしょうか。それで畿内へ逃げてきた人々が再び起こしたのが
大和政権だった。

とまあこんな風に想像する余地があるのがこの時代なのです。
(私の勝手な想像なので厳しいご指摘はご遠慮ください)

同時代に中国では「レッドクリフ」つまり三国志の時代であり、
朝鮮半島ではヨン様の「太王四神記」の時代(こっちがちょっと後かな)で
そのいう風にみるとまた違った側面からみられるので面白くなってきます。

 映画そのものは後妻で盲目の宮崎康平の目となった和子の語る彼の半生と
邪馬台国への道のりの話で、昔よくあった東映の歴史物の味わいがちゃんと
ありました。堤幸彦は決してそんなひとじゃないのになぜか東映という枠で
みるとそんな感じになってしまうのが不思議でした。

 ラストに出てくる前方後円墳は多分卑弥呼の墓の候補ひとつと思われるが
だとすると火山の噴火で壊滅した邪馬台国がどうやって卑弥呼の墓を作ったのか?
こういうことを想像するところがまた面白いのです。


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