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June 2009

June 30, 2009

つみきのいえ

「つみきのいえ」
―――――――――――――――――――――――――――2009.6.29―◇◆◆
○監督・アニメーション : 加藤久仁生

 本年のアカデミー賞の短編アニメーション受賞作品の「つみきのいえ」を
やっと見ました。

東京では「おくりびと」と同時上映されていたようですが、地方ではDVD
を待つしかなく、レンタルされていたのを見つけてみました。

多くを語らないこのアニメが評価されたことは本当にうれしく思います。
他のアカデミー賞受賞は全く期待の出来ない、信頼できない選定で幻滅
することが多いのですが、しかし、ここにアカデミーの良心を見たと思いました。

水没した町。つみきのように積み上げた家に住む老人が過去を振り返る
お話です。だんだん若い頃の思い出へさかのぼっていく様は死を前にした
人生の振り返りのように見えるのですが、そうではなく忘れていたものを
思い出し判でついたような暮らしからまた一歩踏み出したようなラストシーンが
素敵でした。

この作品は見る価値があります。

ジャパニメーションはキャラクターで世界を席巻してこんなものと思われている
ところがあります。
でも本当のアニメーションはキャラだけではない。世界のアニメを見たときに
そのレベルの高さと、イマジネーションの豊かさに驚かされます。

フレデリック・バック、ユーリー・ノルシュテインがいい例です。

あれもアニメの世界であり力なのです。

今回の受賞はその方向でも認められたということ。

以前の「頭山」は残念でしたが、こんどはほんとよかったと思いました。

さて、DVDの本編版はフランス語タイトル版でナレーションなしで
コレが一番いいのですが、日本語ナレーション版もあります。語りは長澤まさみで
一瞬迷いましたが見ました。しかしこれはこれで台詞が邪魔しないいい感じで
仕上がっていました。

とにかくオススメの短編アニメです。

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June 19, 2009

スター・トレック

「スター・トレック」
―――――――――――――――――――――――――――
監督 : JJ・エイブラムス
出演 : クリス・パイン、ゾーイ・サルダナ、ザッカリー・クイント
 私はトレッキーではありません。
真面目なファンではありません。
ほんとうににわかファンで知らないことの方が多いです。

旧シリーズはTVはほとんど見てません。少しは見ましたが面白くないので真剣には見れません
でした。映画になって全てのシリーズをみて、TVの「新スター・トレック」の途中から最後まで
見ました。いわゆるジェネレーションズです。その後「ヴォイジャー」「DS9」「エンタープライズ」
とTVシリーズは全部見ました。ココまで書くとトレッキーのようですが本当のトレッキーは
こんなもんじゃないので。

で、今回の新生スタトレですが、新しくなったといいますが私に言わせて見ればぜんぜん
新くなっていません。むしろコレまでのTV&映画シリーズの延長線上にあります。

以後ネタバレで行きますが

その理由はレナード・ニモイのスポックが登場するからです。

スタッフ、キャストが一新されかも知れません。描き方、キャラクターの性格が変わったかもしれ
ませんがこの世界は以前シリーズと繋がっているのです。
それをあのスポックが結びつけたのです。

スポックの失敗によりロミュラン星が消滅、ロミュランのネロからその恨みを買ってスポックは
タイムトラベルすることになります(この話は詳しくはコミックになっているそうで映画では
描かれていません。「映画秘宝」の記事でわかりました)。

そして今回の映画の事件の発端となるのです。

だからロミュランがどうしてバルカン星を狙い、消滅させてしてしまうところで行ってしまうのか
の展開が映画だけでは飲み込めないことになっています。

このあたりはTVシリーズなんかで完全版にしてもらいたいところ。

さて、タイムトラベルや次元違う世界の話しはTVシリーズでは何度も出てきており、
実は歴史を変えないように苦労することが多いのですが、今回は次元まで違ういわゆる並行世界
の話になっているので展開に幅をもたせています。

ひとつのお約束として歴史を変えないというのがあるのですが、「エンタープライズ」でもかなり
苦労していたし、「ヴォイジャー」では次元の違う世界のクルーみんなが悪者だったような話もあり
ホログラムデッキと同様にタイムスリップはスタトレの世界の自由度を広げるのに役立っています。

だから今回これが新生スタトレといわれてもなぁって感じがするのですが・・・・・。

ちゃんと「アーチャー提督の犬を転送した」みたいな台詞もあったし。
(解説するとアーチャーはTV「エンタープライズ」のエンタープライズ号の艦長で、ちなみに一緒に
宇宙を旅するペットのビーグル犬の名前はポートスです)
やっぱつづいているんだって感じていました。

で、次なるネタはオリジナルカークの復活か? でも「ジェネレーションズ」で死んでいるから・・・・。

まあ、この路線で再出発したことには違いなく今後も楽しませてくれることに期待しています。


ところで新スポックの顔、どこかで見たけど思い出せない・・・・・・でわかりました。
「ヒーローズ」の悪モン超能力者サイラーでした。

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June 18, 2009

天使と悪魔

「天使と悪魔」
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○監督 : ロン・ハワード
○出演:トム・ハンクス、ユアン・マクレガー

 観光地でラングドン教授が謎解きをやってくれて、はいそうですかで終わってしまう映画。
バチカンに行ったことないし、キリスト教信者でもないし、反物質と普通の爆弾の違いが
判らないし、イルミナティの目的やその脅威、普通のテロと変わらないじゃんと思ってみて
いるといつの間にかお話が終わっており、ミステリーに参加できる余地がないのでつまらん。
だから眠かった。いかにも悪そうなキャラが最後まで残って決着。これに意外性も感じられ
ないのがまた腹立たしい。オビワンが悪役するところがもしかして意外性を狙ったところ
なんて誰も思わないでしょう。

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June 14, 2009

消されたヘッドライン

「消されたヘッドライン」
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○監督 : ケヴィン・マクドナルド
○出演:ラッセル・クロウ 、 ベン・アフレック 、 ヘレン・ミレン

 昨年秋にBS2で放送されたイギリス製TVドラマ「ステート・オブ・プレイ〜隠謀の構図」の
ハリウッドリメイク。
このドラマ6話のミニシリーズなのだが今一面白さが判らなかった。二つの事件が一本の
糸で結ばれるときにグッと面白さが出てくるはずなのだが、イギリス製のためかそのあたりの
文脈のようなものが読み取れない。主人公と議員、その妻との三角関係や編集会議と
その仲間との関係などドラマとして面白くなる要素を詰め込んでいながら、見せ方が真面目
過ぎるのか単調に思えて楽しめなかった。

 さてそれがラッセル・クロウで映画化。舞台もワシントンへ移して2時間で見せる。
ぎゅっと圧縮されたエッセンスが心地よく、無駄なキャラクター、エピソードを省いて見せて
くれる。その文脈が2時間で収め話を判りやすく編集しているのがいい。

 地下鉄で自殺?事故?で死んだ女と議員の不倫。一方ピザ屋の配達人が路上で殺された。
全く関係ない2つの事件を調べるうちに女性の名前がピザ屋が絡んでいたヤクの売人の
携帯から出てくる。女性はある議員の不倫あいて。その議員は事件を調べる記者の友人で
過去には議員の奥さんと三角関係にあった。軍事産業の陰謀まで発展していくが黒幕は
意外なところにいた!

新人記者を教育するとか、編集長との対立とかを組み込んでいかにして陰謀を暴き報道して
行くのかが描かれる。友情というものも邪魔をするあたりも面白い。

だた、気になるのは「消されたヘッドライン」ってタイトル。このままだと報道されなかったのでは
と思うのだが映画の最後では輪転機が回って新聞が印刷されていたからちゃんと報道されたはず。
消されてないじゃん。

というオチが付きます・・・・・。

原題は映画もTVも「State of Play」で「試合の趨勢」と訳され、クリケットの用語のようです。
でも多分「State」も「Play」も隠された言葉の意味があるような気がします。

うーん例えば東映風に「国家遊戯」みたいね。

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バンコック・デンジャラス

「バンコック・デンジャラス」
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○監督:オキサイド&ダニー・パン
○出演:ニコラス・ケイジ、チャーリー・ヤン

 プログラムピクチャー最後の砦、タイ映画のパン兄弟の評判の作品を
ハリウッドで映画化、主演はニコラス・ケイジってところがいいんだか悪いんだかの
複雑な気持ちで見にいったらやっぱり駄目でした。

 依頼を受けてその依頼者の希望通りに相手を消し去る殺し屋をニコラス・ケイジが
演じているのですがこの殺しが雑。それじゃバレバレだろうって感じの殺しのシーン
ばかりでよくこいつ生き残ってきたな、全く。生き残る法則を自分で決めていても
あっさり簡単に破るし、その破ることに理由がない。何でやねん!って画面に突っ込み
いれまくって終わる映画です。

なんでこんなことになったのか?
理解不能です。
アメリカではそれなりにヒットしたのはニコラス・ケイジが出てるアクション映画だから?
でもね・・・・これじゃ・・・・。

「レオン」や「ニキータ」のような線で行きたかったのかも知れませんが全く
外れてました。

元の映画は「レイン」って作品で筆者未見ですが、なぜか覚えはありました。
こちらはヒットはしませんでしたがそれなりによさそうな内容で近日中に見比べたいと
思います。

ところで秋に公開のハリウッドCGアニメ「アストロボーイ(鉄腕アトム)」の御茶ノ水博士声が
ニコラス・ケイジとか。うーん伝馬博士の間違いではと思っているのですが・・・・・。


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June 01, 2009

映画検定 受検してきました

「映画検定 受検してきました」
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予想はすべてハズレでした。
コレは出題者の好みの問題でしょうな。
同じ問題が多数出ており、また傾向も似たものが多かったです。

高倉健と鶴田浩二がまた出ました。
私の弱点なので少々注意していたのですが・・・。

「人生劇場 飛車角と吉良常」の吉良常を演じたのは誰か?
カンで「辰巳柳太郎」を選んで正解しましたが・・・・・まぐれあたりです。

問題文から「アラビアのロレンス」の読み取ることは可能なのですが
そこから発展させた問題で、同時にキネ旬ネストテン1位になった日本映画は?
答えは「にっぽん昆虫記」でもこれもタイトルを答えるのではなく
その監督と主演女優の組み合わせを選ぶもの。
これは想像付かずに間違えました。問題文にヒントはあったのですが・・・・。
すみません「にっぽん昆虫記」見てません。見ます。

反対に見ていてよかったのは「夫婦善哉」。
今回の受験前に何か見なくてはと選んだ1本。
「たよりにしてまっせ」という台詞が出題に。
他に「893愚連隊」の「いきがったらあかん。ネチョネチョ生きとるこっちゃで」
「隠し砦の三悪人」の「裏切り御免!」
台詞も出てきました。
木下恵介の「笛吹き川」
フランス軍が舞台になっている「突撃」
西川克己監督作品の「伊豆の踊り子」「潮騒」「春琴抄」「青い山脈」、
黄飛鴻を答える問題、
文面から中川信夫を答える問題もあり。
このあたりは問題集からほぼそのまま出題されていました。

「モスラ」の原作者を問う問題で正解は中村真一郎、福永武彦、堀田善衛。
ココに「ゴジラ」の原作者香山滋が混ぜられて間違いを探す問題だった。

「市民ケーン」の薔薇のつぼみはどこにあったか?
カンヌ映画祭の受賞の日本の映画についての質問。
「誰も知らない」が受賞したのは何賞か?

若松孝二プロデュース、大島渚監督作品は?
答えは「愛のコリーダ」って問題があったけど、これキネ旬の創刊90周年の
イベントになっているらしい。今ネットで調べてわかりました。
「『キネマ旬報』 創刊90周年記念 スペシャル・セミナー 名作誕生秘話」として
若松孝二の講演があるらしいです。

小泉今日子のフィルモグラフィの問題で
組んでいない監督を答える問題もありました。
滝田洋二郎、西川美和、松岡錠司、三木聡 の中から選ぶもの。

さて正解は?調べてみてください。
キネ旬の2008年の主演女優賞にからむ問題でした。
実はノーマークで間違えてしまいました。

キネ旬に連載のカメラマン木村大作の長期連載がありました。
「剣岳」への軌跡を語るものでそれに関する問題もありましたが、
コレは担当した作品をなんとなく知っていたので出来ました。

50年代のフランス映画は駄目でした。
写真の問題も意地悪で、その作品のアカデミー助演女優を答えるなんて・・・・・。

45分間、思いっきり集中して(ホント仕事以上に)受験してきました。
自信はありません。確実に押さえた問題でもミスが見つかっているので。
運がよければ・・・・・・。

1級、2級あわせて100人程度。今回で5回目ですが、
少々寂しくなってきたのではと感じました。

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