つみきのいえ
「つみきのいえ」
―――――――――――――――――――――――――――2009.6.29―◇◆◆
○監督・アニメーション : 加藤久仁生
本年のアカデミー賞の短編アニメーション受賞作品の「つみきのいえ」を
やっと見ました。
東京では「おくりびと」と同時上映されていたようですが、地方ではDVD
を待つしかなく、レンタルされていたのを見つけてみました。
多くを語らないこのアニメが評価されたことは本当にうれしく思います。
他のアカデミー賞受賞は全く期待の出来ない、信頼できない選定で幻滅
することが多いのですが、しかし、ここにアカデミーの良心を見たと思いました。
水没した町。つみきのように積み上げた家に住む老人が過去を振り返る
お話です。だんだん若い頃の思い出へさかのぼっていく様は死を前にした
人生の振り返りのように見えるのですが、そうではなく忘れていたものを
思い出し判でついたような暮らしからまた一歩踏み出したようなラストシーンが
素敵でした。
この作品は見る価値があります。
ジャパニメーションはキャラクターで世界を席巻してこんなものと思われている
ところがあります。
でも本当のアニメーションはキャラだけではない。世界のアニメを見たときに
そのレベルの高さと、イマジネーションの豊かさに驚かされます。
フレデリック・バック、ユーリー・ノルシュテインがいい例です。
あれもアニメの世界であり力なのです。
今回の受賞はその方向でも認められたということ。
以前の「頭山」は残念でしたが、こんどはほんとよかったと思いました。
さて、DVDの本編版はフランス語タイトル版でナレーションなしで
コレが一番いいのですが、日本語ナレーション版もあります。語りは長澤まさみで
一瞬迷いましたが見ました。しかしこれはこれで台詞が邪魔しないいい感じで
仕上がっていました。
とにかくオススメの短編アニメです。


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