ラブホテル
「ラブホテル」
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○監督:相米慎二
○出演:速水典子、寺田農
ロマンポルノはポルノ映画あり、女性の裸、SEXシーンを見せてナンボ
の映画で或ることには違いないが、そのお約束を守ることにより男と女の
ドラマを見せていく。
男と女の切なさが描かれる本作では過去の作品とは一線がひかれ
肌を重ねても何も解決しない生きることの辛さのようなものがひしひしと
感じられる。そうそう脳天気に生きていけないのだ。
妻しか女を知らない男が借金苦で自殺しようとする。その前に買った女と
ラブホテルで一夜を過ごすことになるがそれが彼の決意をとどまらせる。
3年後にタクシー運転手をして偶然彼女を見つける。彼女を天使だといって
近づき二人の新たな関係が始まるが長くは続かない。
とりあえず生きている男と女、その姿が見ていて辛い。
製作はデレクターズカンパニーで日活は配給という言うことが影響してか
名作となった。しかし、長回しが多い本作はカットを割って見せなければ
判りづらいところを割らずに展開するから意味が伝わりにくいシーンがあり
公開当時に劇場で見たときによく理解できなかった。相米監督の特徴とされて
いるところだが私はこの表現あまり好きではない。
しかし、この「ラブホテル」はまだ見ることが出来る。
というのもロマンポルノのお約束という制約が作家性を強く出しすぎなかった
からではないかと思う。


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