沈まぬ太陽
「沈まぬ太陽」
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○監督:若松節朗
○出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香
旧作が続きました。久しぶりの新作映画を紹介しますが、しかし・・・、
こんな映画が多いから新作の紹介をしたくないのだ。
泣けるか泣けないかで言えば泣けるシーンはあるが、しかしそれが最後の感動に
繋がってこないのが残念な映画になっていました。
ジャンボジェット墜落事故とカットバックで各シーンが入ってきてこれからの
壮大な物語、スケール感を見せようとする冒頭、悪くはないがやはり安モンの
ドラマっぽいスタートとも取れる。そして壮絶な飛行機事故の現場から、主人公
恩地の経歴と会社の歴史が語られるのだ。
労働組合のリーダーをやっていたことが社内での印象を悪くし、海外へ飛ばされ
以後日本へ帰れない運命となる。
この後にジャンボ墜落事故のお客様担当になるがこの経緯が語られていない。
同時に彼の仕事の内容、赴任先での仕事の内容が見えてこない。どんなクロウを
彼がしたのかわからないのだ。
そして対立する同じく組合で戦った、御天もまたどのような仕事をしたのか、
していたのかわからず、その対立が善悪を強調して描かないから印象が弱い。
ストーリーを追うだけで興味深いとは思うが、新しくやってきた社長もまた
整備の改善を行ったことを言葉で表しただけでなんとも味気ない。
やはりどんな仕事をして、どんな苦労があったのか、そのエピソードを深く
描いて欲しかった。まさにプロジェクトXとして見せて欲しかった。
そしてその裏でこんなエピソードがあった、その積み重ねを見せて初めて
ドラマが面白くなるのではないか。
昨年同じく飛行機をテーマに「ハッピーフライト」という映画で楽しませて
くれたのだが、その同じ映画会社で今度はこんな飛行機映画を見せてくれるとは。
モデルになった飛行機会社違うのですが、面白いモンです。ちなみに世間から
無視されてましたが「フライングラビッツ」という国民航空のモデルになった
会社の映画あったのですが・・・・。
会社ネタで面白いと思ったのがこの映画「角川映画」でした。あの角川書店が
大映を吸収して角川大映映画→角川映画になったのですが、「沈まぬ太陽」は
新潮社の原作。コレを機会に山崎豊子の原作を買ったのかと思ったのですが
そうではなかったようで、もういち本屋の立場で映画を作っているのでは
ないということでしょうか。
この映画インターミッション(休憩)が入ります。この入り方がなんとも
ぶっきらぼうで「えっ!」って感じ。やはり前編、後編と区切った演出が欲しかった。
単なるCMタイムではないのだから。まあ、テレビじゃないから、チャンネルを
変えられる心配がないからかあんな感じになったのかも知れないがしかし・・・。
まあ、とにかくいまどきのテレビドラマの長編版程度で出来という印象でした。
これなら「クライマーズ・ハイ」の方が面白いかな。ちょっと比較する視点が
違うような気がしますが・・・。


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