Disney’s クリスマス・キャロル
「Disney’s クリスマス・キャロル」
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○監督:ロバート・ゼメキス
○声の出演:ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン
あのディケンズの「クリスマス・キャロル」のおはなしです。
きっと欧米人は好きなんでしょうね。クリスマス・キャロルとは
もともとキリスト教のお祭りであるクリスマスに歌う祝いのうたのこと。
宗教色が薄れても欧米では定番で、日本ではなかなかなじみません。
まあ「忠臣蔵」みたいなもんですかね。
ちょっとチャウといわれそうですが。
過去にも「クリスマス・キャロル」は映画化されているし、「三人のゴースト」と
いったひねったものや、セサミのキャラクターによる「マペットのクリスマス・キャロル」
なんていうのがありました。
意地悪な金貸しの爺さんが3人のゴーストにより現在過去未来と旅をして
人間性を取り戻すといったおはなし。今回、なんで改心したのか少々わかりづらい
気がしましたがまあ、お決まりといったところでしょう。
さて今年は3D元年といわれており、次々と3D映画が公開されました。
その中でも「クリスマス・キャロル」は真打登場といったところでしょうか。
ロバート・ゼメギスは以前から研究を重ねてきたと聞いており、その本領が発揮された
といえる作品になっています。オープニングの絵の見せ方で、3Dつまり立体で見せる
ための絵コンテ、絵が描ける、演出できることが必要だと思いました。
平面から奥行きが出る3Dはよくあり、時々飛び出してくるのが面白いのですが、
それだけでは飽きるし、3Dの意味がない。既に3Dとしての演出が必要になって
来ています。そこへか挑戦している映像が見られます。アニメとはいえ実写に近い
映像が展開され、魅了する絵は見事です。
続いて研究を重ねているジェームズ・キャメロンの「アバター」が登場し、
この2作が今後の3Dのゆくべき道を見せてくれると思っています。
ゼメギスが監督していることで気付いたのですが、馬車の後ろに捕まって
子どもたちが雪の上、道を滑っていくシーンがあります。これどこかでみた
と思ったら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でした(実はサイレント映画に
元ネタがあるようですが)。マーティがスケボーに乗って車の後ろにくっついて
走っていくあのシーンです。そう、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」もゼメギス
監督作品で、3部作で現在過去未来へ飛び、現在へ戻ってきたマーティが成長して
いるお話です。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の元ネタって「クリスマス・
キャロル」だったんですね。今気が付きました。
ということでメリークリスマス。
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