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September 12, 2009

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」
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○監督:金田治
○出演:井上正大 、村井良大 、森カンナ

 さて、早くに見ていたのですが、書けなかった仮面ライダーです。
私は仮面ライダーファンではなかった。等身大ヒーローよりは
巨大化ヒーローのほうが好きでゴジラ→ウルトラマンとすすみ、
東宝のお行儀よさが好きでした。東映はやっぱり少々荒っぽい
気がするので好みではなかった。

でもだらだらと何でも見るのが我々の子どもの時代のテレビの見方で
仮面ライダー1号、2号、V3、Xライダー、アマゾン、ストロンガー
ぐらいまでは見ていました。さすがにスカイラーダー、スーパー1の
時代はうわさだけで、何故仮面ライダーが空飛ぶねんとぼやいていました。
ブラック、ブラックRXは後にアメリカにわたり有名になったことは
聞きましたが全くの守備範囲外。真、ZO、J、はほとんど記憶にありません。
この頃になるとビデオ作品や劇場版単発作品となっており、
追っかけられませんでした。
その後平成シリーズがスタート。クウガ、アギト、龍騎、555(ファイズ)、
ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、そして現在のディケイドと
なるわけですが、そのディケイドは10周年ということで今回のTVシリーズで
過去を振返りながらそれぞれの世界を旅するものとなっています。
平成シリーズは真剣につくりすぎて面白みがなく、途中でリタイアすることも
多かったのですがなんと7割がたは見ており、今回、もっと真剣に見ておけば
よかったと反省しました。

さて今回の映画、面白かったです。中身がないのが気になりますが、
仮面ライダー同士が戦って、戦って迫力のある展開を見せてくれます。
なのでショッカーが出てくるのですが、あまりなんにもしません。敵と
決まっているので後は戦うだけです。ラストみなが集まって大決戦となるのは
ほんと凄い。笑えるし感動モンです。
そして大ラス、仮面ライダーXに出ていたキングダークが登場。これは
巨大ロボットでXが口に入って倒した奴なんですが、今回はディエンドの連れてきた
仮面ライダーではおきて破りのJが登場。そう巨大仮面ライダー。
JはジャンボのJ。コレがキングダークと一騎打ちかと思えばディケイドが
ベルトになってJに装着変身。すべてのライダーがカードになってお決まりの
ライダーキック!

ココで泣かないお父さんはいない!というような感動的なシーンでした。

全ライダーのライダーキックと合わせて名シーンとなっています。

テレビ版は8月で終了。中途半端な終わり方で、12月に劇場版で決着が付くということで
これまた劇場へ行かねば・・・。

今度はテレビシリーズ中心の話になりますが、いろいろ面白いことに気付いたので
メモ程度にご披露します。

「仮面ライダーディケイド」は9つの世界をめぐるのですが、後半妙なことに
なってきます。9つ以上の世界があることがわかるのです。そのひとつに
「侍戦隊シンケンジャー」の世界がありました。仮面ライダーのいない世界です。
日曜朝7時半からのこの番組にディケイドが侵入、2回にわたって放送されました。
実は全英オープンゴルフの放送で7時半からのシンケンジャーの放送がないときに、
ちびっ子へのプレゼント企画として放送されたようです。前代未聞の出来事です。
でも内容はしっかりディケイドの1エピソードになっていました。またその次の週は
シンケンジャーとディケイドの連携が感じられる1時間となっておりこれも面白い
企画でした。

平成シリーズを一回りしたディケイドは旧作シリーズへ舞台を移すのですが、その作品は
「仮面ライダーブラック」と「ブラックRX」の世界。なんと倉田てつをが
そのままブラックを再演しました。今まで役者は変えていたのにココだけは
オリジナルキャストを引っ張ってきたのです。

もう一本は「仮面ライダーアマゾン」。仮面ライダーシリーズでも奇抜なシリーズで、
大切断という必殺技が少々スプラッタしていました。平成版アマゾンはその点を
押さえて演出していました。今風ではあるのですが、それが妙な感じでした。

こんな風に脱線(とはいえないかもしれませんが)するのがアリなら、
もっといろんな世界にディケイドが行って欲しかった。
たとえば「美少女仮面ポワトリン」の世界とか「人造人間キカイダー」の世界なんて
どうでしょうか。以前「有言実行三姉妹シュシュトリアン」にはウルトラマンが
出たという例もあるので、やる気になれば何でも出来そうです。
「快傑ズバット」の世界なんてのもいいな。

 ですが残念なことに「仮面ライダーディケイド」は8月末で放送を終了してしまい
ました。9月からは映画にもゲスト出演した「仮面ライダーW」が始まります。
アシュラ男爵のように半分色が違うライダーです。中途半端にTVは終了し、
続きは映画へとなったディケイド。それには大人の事情があったとにらんでいます。

いろんなヒーローを競演させることにより人気の出た「仮面ライダーディケイド」ですが、
その原点は最初の仮面ライダーシリーズからありました。
「仮面ライダー」には1号登場後に2号が登場、共同で戦う話も
出てくるのです。コレは1号の主役の藤岡弘が怪我をしたために2号を
出すという苦肉の策で、それが視聴率を稼ぐことになりました。

ちなみに1971年4月3日に「仮面ライダー」の放送が始まり、
その前日に「帰ってきたウルトラマン」がスタート。
「帰ってきたウルトラマン」はもちろん見ていましたが、
「仮面ライダー」はノーチェックでした。
(凄い歴史のスタートの時点に立ち会っていたことになります。)
途中から「仮面ライダー」を見るようになり、V3時代には3人のライダーの
競演を、ウルトラ兄弟の競演と同ように面白がってみていました。
仮面ライダーシリーズは世界観が同じで、他のライダーを出しやすいつくりに
しており、視聴率が稼ぐことができる設定を構築し、維持していたようです。

つまり<ヒーローが競演すれば視聴率がとれる>

この法則がこのときに出来上がりました。その発展系が「ゴレンジャー」のような
戦隊ものでしょう。
「仮面ライダー」のこの法則が今回ディケイドで復活、それが映画にまでに発展した
ということになります。
「仮面ライダーディケイド」では過去の役者にこだわらず、
イケメンを大量生産しています。これは最近の仮面ライダーシリーズの傾向で、
この柔軟性がストーリー展開の幅を広げ、物語を面白くしていきます。
平成ライダーシリーズはシリーズの中で個性的なライダーを生み出し、競演させて
いましたが、ディケイドで旧作、従来のライダーをリサイクルするという昭和シリーズ
の法則を復活させて融合させたといえます。つまり役者にこだわらない展開がここで
生きてきたのです。

コレはキャラ商品を販売する必要性から生まれたのではないかと思っています。
1年で賞味期限が来てしまうヒーローをうまく長生きさせる手法として有効だと
思われます。また今回は大胆にも8月で一旦番組を終了させ、
9月から「仮面ライダーW」を登場させます。コレは映画にもゲスト出演
して印象付けしていました。9月スタートということは3ヶ月かけてクリスマス商戦
に間に合わせるという意味があります。その後正月で終わっていたライダーシリーズを
来年まで延ばすことができ、多分来年の夏の映画と組み合わせてキャラ販売ができる
という算段でしょう。
従来は戦隊ものとスタート時期が重なり、混乱が大きく、また正月を過ぎれば売れない
という現象がありました。これを解消させたということだと思いますが、
もうひとつ理由として多分「戦隊もの」と「仮面ライダー」の年齢層が重なってきたこと
が原因ではないでしょうか。
従来「仮面ライダー」は小学生以上がメインターゲットだったと思います。しかし
「電王」で対象年齢を下げた結果、大ヒットし独立したシリーズで人気を得ました。
ここから小学生はますます離れ、幼稚園児にターゲットが移り、従来から幼稚園児を
ターゲットにしていた戦隊ものと人気を二分するようになったと思われます。
そうなると、キャラ販売、放送上の力点の置き方、そのためのパブリシティの展開など
重なるとお互いが客の取り合い、紙面の取り合いが発生し自滅しかねません。今や
メディアミックスは各社利益を上げるために必死ですから。
そこで時期をずらしてお互いに譲り合い、マーケティング展開が出来る体制を
構築したのだと思われます。全てが商売にむすびついているんですね。


長々と書いてきましたが、あの時藤岡弘が怪我をしなければ、
こんな風になっていなかったかもしれません。


*「帰ってきたウルトラマン」でもセブンやマンは登場しますが、
多分仮面ライダーの影響を受けての登場ではなかったかと思います。
ウルトラ兄弟の構想はもともとあったようですが・・・・。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)

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September 07, 2009

同窓会

「同窓会」
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○監督: サタケミキオ
○出演: 宅間孝行、永作博美、鈴木砂羽

 「悲しき天使」と同じく九州を舞台に過去を、青春時代を振返るお話の
「同窓会」ですが、こちらは脚本がよくない。面白いお話を自分で作って
面白がっているが、複線や仕込んだネタがばれているので、展開が予想
できてしまう。はっきり言って無駄が多くて下手だ。でも憎めない作品
になっているのは、映画青年が自分の思い通りの映画を自分主役でやっと
完成させてというところ。そこがいいよね。主人公と同じように高校時代に
8ミリカメラを回していた身としてはわかります。

 最初の一言が余計! あんな一説いらん! 

「勘違いは人生最高の悲劇であり喜劇である」

これがこの映画のテーマであり、面白いところ。
それを最初に見せてどうする。映画を見せて、観客が感じればOKなのだ。
それを文字で見せてしまうから、だから全てのネタの裏が見えてしまった。
つまり以降ネタバレになるけど、「3ヶ月」というわざとらしい台詞で勘違いする
主人公。元妻の命があと3ヶ月と勘違いして奔走することになるが、
実は「妊娠3ヶ月」だったということ。これも元妻に会いに行った病院で
声すらかけずに帰ってくる主人公だが、このシーン、元妻の後ろをわざと妊婦さんを
歩かせているという姑息なことをやっている。仮に主人公だけが勘違いをしている
映画として描くのなら別の表現があるはずだ。でも誰に向けて映画を作っているの?
観客だろ、だから徹底的に観客を騙さないと映画として面白くないだろう。
主人公と一緒に観客も騙さないと、自分でネタバレやってどうするん。

酒を飲んで「気持ち悪い」という台詞、女性が気持ち悪いといえば妊娠と決まっている。
健康診断を受けるシーンでもわざと胃のレントゲン写真が写るが不自然。
前に何か病気があったようだが、その示唆が薄くて・・・・。
元妻の友人が主人公に「3ヶ月」を伝えるがこの台詞がまた不自然なのだ。
まず子どもが出来たらそれをストレートに伝えるだろう、普通。それを
どう勘違いさせるかがミソなのに・・・・。

 そんなシーンが続いて他の仕組んだネタも笑うに笑えないことになって
しまっていた。もっと思い切った削除が必要なのだこの映画は。カットカットを
重ねて活動大写真になるのだから。大森監督を見習いなさい。

 万年筆ネタはさすがにわからなかったが、アレぐらいネタを隠してOKだと
思う。

 あとラストの走って、走って、元妻の元へ駆けつけるシーン。「決闘高田馬場」ぐらい
延々と走らせたほうがよかったと思うのだが。

 今回も永作博美がよかった。「その日の前に」の方がよかったと思うけど、
この映画永作でかなり救われている。主人公のバカぶり永作のなんともいえない
大人の女のかわいらしさで全体をカバー、鈴木砂羽も朝ドラのお母さんよりよかった。

ところで「サタケミキオ」=「宅間孝行」とは知りませんでした。
また今の朝ドラの顔にもなっていて、「花男」の脚本家、劇団も主宰されている多彩な方
なんですね。今後要チェックです。
 全体に作者の都合よく作ってしまっているからだと思うが、なぜ永作博美演じる
元妻は最初に離婚届けにサインをしたのだろうか?それもあの万年筆で。浮気が原因?
それにしては高校時代のオチなどが生きてこない。
つまりこのあたりの詰めがこの映画甘いのだ。いい雰囲気の映画なのにね、残念。


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