« 牛の鈴音 | Main | 祝 レイジング・フェニックス公開!『ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく』 »

January 20, 2010

アバター

「アバター」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督・製作・脚本 : ジェームズ・キャメロン
○出演 : サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー

 よくも悪くも見世物映画としてよく出来ています。
もちろん3Dで観たのですが、字幕も問題なくくっきりはっきり透明感もバッチリで
美しい絵巻物を2時間40分見せてくれます。
でもそれだけです。
それ以上のものが無かったです。

昨年8月に映像解禁時に観たときもなんかどこかで観たことがあるものがいっぱい
出ているなと思ったのですが、新ためて今回みるとまずあのパンドラの世界は
「もののけ姫」の世界でしょ。屋久島みたいで、縄文杉がホームツリー。先住民のナヴィが
もののけで、かつ「銀河鉄道の夜」のジョバンニみたい。「エイリアン2」パワーローダー
みたいな戦闘マシンがどこかガンダムやボトムズのよう。

キャメロンは短編映画「タイタニックの秘密」や「エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ」で
3Dの海底探検映画を作っていた。それは「アビス」に出てくるエイリアンのような海底の
生物の見せる不思議な生態、動き、光をその映像の中で見せてくれたのだが、
その生物たちをモデルとして取り入れ、パンドラの不思議な生物の映像をみせてくれるのだ。

お話は、開拓者精神、フロンティアスピリットの血が流れているアメリカ人は、インディアンを
侵略、「ラストサムライ」で日本侵略したのと同様に惑星パンドラを侵略していく。
そういえばパンドラの飛行する大陸や大きな木の根が守っている設定は「天空の城ラピュタ」
だ。そんな自然、エコを見せ付けてマシン、戦闘のかっこよさをもあわせて
見せるこの映画はそれ以上のものがない。

実はオープニングで双子の兄が死にその代わりにアバターを生かすためにジェイクが
雇われたことが分かる。その設定や地球での話は「エイリアン2」のリプリーに
似ていて後にクイーンと戦うリプリーの母性の目覚めに結びつくのだが、
「アバター」ではそれがない。足が悪いというのも設定が後の展開に生かされていないのだ。

最後の肉弾戦にしても今までの流れからミエミエなのだが、そこでもう一ひねりがなく
面白みに欠けた。出来ればあのロボット、空を飛んで欲しかった。
今思えば、あれ「トイ・ストーリー」のバズにそっくりだよね。

ただ感心したのは、メカにしてもさまざまな動物、設定、などちゃんと理解ができる
ように見せていたこと。「トランスフォーマー」のような何がどうなったか分からん絵だけが
展開されるアクションになっていなかった。
メカについても何気ないシーンで登場させ、その利用、操作方法などが挿入させて
事前に見る側にそのスケール、質感がインプットされる。だから、戦闘シーンでもその
迫力が伝わるのだ。また、微妙に動きのスピードを変えて状況を把握しやすい絵を作っており
それが理解しやすさに繋がっている。

ひとつ疑問を言えば、最初にアバターへ入るために線で繋がっていたが、一回繋がると
なぜか装置に入るだけでアバターに繋がるようになる。コレはどうしてなのか?
魂?精神が飛んでいくのか?かなりの距離が離れていても繋がっていた。
電波のような受信装置がアバターに組み込まれていたのか?そのあたりが描かれて
いなかったように思う。

さて「アバター」は3DでDVDが発売されるのか?
続編は作られるのか?
もしかして、完全版とかデレクターズカットとか、出てくるのか?
観るかどうかは分かりませんが楽しみにしておきましょう。

|

« 牛の鈴音 | Main | 祝 レイジング・フェニックス公開!『ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく』 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50812/47340967

Listed below are links to weblogs that reference アバター:

« 牛の鈴音 | Main | 祝 レイジング・フェニックス公開!『ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく』 »