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February 16, 2010

ラブリーボーン

「ラブリーボーン」
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○監督:ピーター・ジャクソン
○出演:シアーシャ・ローナン、マーク・ウォールバーグ


ピーター・ジャクソンのフィルモグラフィーです。
さまよう魂たち(1996)
乙女の祈り(1994)
ブレインデッド(1992)
ミート・ザ・フィーブル 怒りのヒポポタマス(1989)
バッド・テイスト(1987)
初期の3本が結構個性的なマニアックな映画で、一度しか見ていませんが
「ブレインデッド」は最高傑作でした。いわゆるゾンビものですがブラックな
味わいがなんともいえません。
そのような彼が次に発表したのが「乙女の祈り」でした。
少女が殺人を犯すといった題材で、コレまでの作品とはまったく違うアプローチで
驚かせてくれました。「さまよう魂たち」は無視されてしまった作品ですが
幽霊たちとの騒動を描いたコメディで万人受けを狙ってハリウッド進出で失敗を
した作品ですが、これ結構面白いホラーコメディだと思って当時見ていました。
こうした作品が本来のピーター・ジャクソンの作品だと思っていたので
「ラブリーボーン」はお帰りなさいの気持ちで見に行ったのですが、駄目でした。

大霊界になっているようでなっていない、お話があるようでない、都合がよすぎる
納得がいかないファンタジーで終始します。それでいいのかって感じです。

主人公が死んでから自分がいなくなった世界をみている視線が弱く、
殺人鬼にたいして復讐するとか、妹を守るとか主人公の能動的なことが描かれない
ままに終わってしまうのがつらい。唯一自分から好きだった男の子に会いに行く
のは感動的に描いているように思えるが、外では彼女が入った金庫がそのまま
埋められてしまう悲劇。因果応報で無様な死が殺人鬼に訪れるのはいいが、
イマイチしっくりこない。氷柱が彼の死を奪うことになるのだが、コレは
いわゆるあの世で主人公が落としたあの氷柱か?このあたりは「ゴースト
ニューヨークの幻」風になってもよかったのではと思うのがいかがか。

ふたを開けてみれば関連性が薄いのだ。あおの世とこの世の。それは宗教的な
ものかも知れないが。

ちなみに、丹波哲郎の「大霊界」は死ぬほどつまらん映画で、パート2は
最悪の出来だった。「砂の小船」と合わせて死後世界を描いているのだが
なんともいえないマニアックな味わいで・・・。興味のある方はどうぞ。
(「愛・旅立ち」も隠れた大霊界映画。中森明菜&マッチという当時の2大
アイドルを使って霊界の存在を説いています。こちらもご参考までに。)


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