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March 2010

March 31, 2010

映画ドラえもん のび太の人魚大海戦

「映画ドラえもん のび太の人魚大海戦」
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○監督 :楠葉宏三
○声の出演 : 水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、さかなクン

 映画化30周年ということで結構気合を入れて新作に挑戦しているドラえもん映画
ですが、出来としてはまあまあというところでしょうか。

 ある星から地球に逃げてきたエイリアン。彼らは人に知られることなく深海で
暮らしていた。どうやら彼らが目撃されたのが人魚の伝説となったようす。
という設定の中いつもの調子でドラえもんの秘密道具がきっかけで人魚のお姫様と
出会い冒険することになる。彼らを狙うのは怪魚族。人魚たちの宝を狙っているのだ。

とまあこんな感じのお話なのだが、充分時間もあるのに描きたりないことが
いっぱいあって非常に強引な展開になってしまった。

人魚の宝は宝剣なのだが、コレが怪魚族の持っている鎧と合わさってどうなるのか?
それを一気に解決してしまいあの悪モンはどうなった?
だいたい人魚のお姫さんのお父さん、お母さんは? 
どうしておばあさましか出てこない?

時代や設定、時間などがよくわからなくなってしまった。5000年前に来た
エイリアンのはずが地球で何世代かになっているはずなのに・・・・。

ドラえもんはもともとよく出来たSFであること多い。そこが結構気に入っている。
ご都合主義ではあるがしかしその底辺に流れているのはSFの魂。
それが今回人魚伝説を持ち出したのはいいが、それがSFの設定として活かせてない。
むしろええかげんに扱っている気がした。

映画を見ていて、フォログラムを応用した架空水というのが出てくるが、昔なら
単に錯覚とかで子供だましにしていたはず。考え方がデジタルの発想になっていると
感じた。アナログな感覚で子どもたちが夢をもてる発想がドラえもんの魅力だと思う。
しかしデジタルでバーチャルリアリティやフォログラムで実現してしまうと夢が
広がらないような気がするのだが。手触り、感触から遠くなってしまう。
それでいいのか?

うちの子はそれなりに楽しんでいたとは思うがこの子供だましが通用する
期間はもうすぐ終わりそうな気配がありました。


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March 24, 2010

東京タクシー デレクターズカット版

「東京タクシー デレクターズカット版」
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○監督 :キム・テシク
○出演 :山田将司(THE BACK HORN)、山崎一、ユ・ハナ、キム・ジョンハ

 大阪アジアン映画祭のクロージング作品。元はCATV用のドラマを
デレクターズカット版で上映。釜山国際映画祭、ゆうばり映画祭に続いて上映と
なりました。

 飛行機嫌いのロックシンガーがタクシーで韓国のソウルのロックフェスティバルに
行くことになる。
その過程を面白おかしく見せてくれるのかと思ったら、東京で高速に入って降りたら
韓国だった!
と大半が韓国での珍道中となるのだが、コレがあまり笑えない。

設定そのものが面白いのだから、そこに無理にギャグっぽい演出はいらないのに
無理におかしく見せようとすることが空回りしている。

韓国で東京のタクシーが走っていることだけで充分おかしい。だから後は普通に
ドラマが展開すればいいのだ。

文化の差がそのままにじみ出てくる、でも変わらないなあと思うシーンもあるといった
積み重ねにしてほしかった。

だからちょっぴりラブストーリーを挟んでいるのがいい味になっていないのだ。

まあ、会場では受けているシーンもあったので、大阪のおばちゃん評価が怖いと
言っていた監督はほっとしたとは思いますが・・・・。

ゆうばり映画祭での評価どうだったのだろう・・・? 少々気になるところです。

さて、大阪アジアン映画祭のメイン企画はコレで終了。
その他協賛企画は残っていますが、かなり多くのアジアの映画をまとめてみることが
出来たことにこの映画祭の存在意義は大きいと思います。今後いつどこで見ることが
出来るかわからない映画も含まれているので、大阪ヨーロッパ映画祭とともに注目
していきたいと思います。

来年はジージャーの新作見られないかな?

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March 16, 2010

ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく 

「ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく 」
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○監督 :ラシェーン・リムトラクーン
○出演 :ジージャー・ヤニン、カズ・パトリック・タン

 大阪アジアン映画祭に感謝します。
ありがとう! ジージャーの映画を上映してくれて。

昨年夏にタイで公開されたときには日本にはいつ?と心待ちに。
待ちきれずにDVDをアメリカから取り寄せて鑑賞。
最近このDVDが非正規版と分かったが、今回スクリーンで見ることが出来て
本当によかった。感謝します。

まずこの作品、シネスコです。横に長いスクリーンいっぱいにジージャーが
動き回るのが見れてそれだけで感動!

演技はお世辞にもうまいとはいえませんが、それでも彼女に心に火がつけば
もう何もいりませんただただファイトシーンを堪能すればいいだけです。

今回のお話はこんな感じです。

母親と二人暮らしの。でも母親は仕事で家には帰ってこない。
父親は?よくわからないが別に暮らしている寂しい女の子デュー。
恋人に浮気され、バンドの仲間から見捨てられた彼女はますます
孤独に。そこへ誘拐事件が。危機を救ってくれたサニムは酔拳の使い手。
実は女性を誘拐して涙を集め香水を作っている組織があり、
サニムは婚約者を誘拐されたという過去があった。
その復讐をするためにデューを利用しようとしていたのだが・・・。

デューはブレイクダンス&ムエタイ&酔拳の使い手となる。
この過程も面白いがやはり後半、アジトでの戦い。つり橋に戦いは見事。

ラスボスとの戦いにはハードなファイトシーン以外の何物でもなく、
ブルース・リーを越えた彼女の姿があったといっても過言ではない。

海外での上映はコレが初めてと聞く。内容的にそれほど出来たものではないから
躊躇されたのかも知れないが、見ればその面白さは分かってもらえると思う。

ヒットしなかった要因はいろいろあるかと思うが、クズのようなCG映画が
たくさん公開されるのなら、こちらも公開せよ! 身体を張って満身創痍となって
エンタテイメントを追求し、我々を楽しまそうとしてくれるジージャーの
姿に感動し拍手を贈りたい。


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紡績姑娘

「紡績姑娘」
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○監督 :ワン・チュアンアン(王全安)
○出演 :ユー・ナン、グオ・タオ

 「紡績姑娘」「ぼうせきくーにゃん」と読みます。
 大阪アジアン映画祭上映作品で、全くの予備知識なしで見て驚きました。
難病ものですがコレが今の中国の現実なのかと・・・。

 紡績工場で働くリリー。夫はリストラにあい今は不慣れな魚屋をやっている。
子どもは小学生ぐらい? ピアノを習わせている。
 ある日合唱団の練習中に倒れたリリーは病院で白血病とわかる。医者は隠そうと
したのだが、彼女に聞こえてしまったのだ。

 リリーは知らないふりをして、働き続けるが昔結婚するはずだった恋人を
訪ねることにする。

 中国の紡績工場ということもあってその実態が見えてくる。アレじゃ品質
管理なんて出来てないだろう。それに労働環境めっちゃ悪い。空気悪そう。

 そして好きでもない男と結婚して、子どもまで作っても吹っ切れない女。
男は妻をダンスホールへ連れて男の踊りの相手をさせてチップを稼ぐ。

 この国コレで大丈夫か?

 子どもがかわいそうだと思う。いや生きている人々全てがかわいそうに
見えてしまう。

どんどん都会化していく大都市。北京、上海の経済復興は目覚しいものがある
と聞くが、地方にはまだまだこんな生活をする人がいるのだ。

それでも明るく楽しく生きているのかと思っていたのだが・・・。

まあいろいろあるのはわかるけど。

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March 14, 2010

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」
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○監督 : ジョニー・トー
○出演 :ジョニー・アリディ、シルヴィー・テステュー、アンソニー・ウォン

 大阪アジアン映画祭2010のオープニング作品。
 ジョニー・トー監督が挨拶にこられていましたが、インタビューワーが下手
なのでいいお話が聞けませんでした。それに通訳が広東語が出来ない、という
なんともお粗末なことで・・・・。

 さて映画のほうはGOODです。少々ネタバレになりますから、楽しみにしている方
はこの先読まないほうがいいかも。

 マカオ、平和な家庭に殺し屋3人が押し入り、子ども二人を含む一家惨殺事件が
起きる。この最初にシーンの凄まじいこと。しかし何が起きたかは中盤までお預け。

一命を取り留めた母親。その父親がフランスからやってくる。
言葉が話せない彼女は新聞の文字を指差して復讐を父親に依頼する。

フランスから来た父親には見知らぬ町。しかし類は友を呼ぶというのか
滞在しているホテルへ仕事に来た殺し屋3人と出会う。
そして復讐の手助けを依頼することになる。
 フランスのノワール映画と香港ノワールの融合。
コレが素晴らしくいい調和が取れており、単純な話の中に男の友情と
多くを語らない映像で見せる世界が広がる。
そして少ない言葉がまた渋いのだ。

ボスに殺し屋たちのアルバイトがバレ、仲間から追われることに
なるのだが、それが分かったときでも
「心配するな、約束は守る」
という台詞がひびく。

依頼人のフランス人記憶が薄れ始め、この復讐に意味があるのかと
問われても約束をはたす男。

最初の銃で自転車を撃つシーン。
月夜キャンプ場の戦い。
ごみ捨て場のラストバトル。

どれもいいおっさんがカッコイイのだ。

それだけでこの映画は見る価値が充分ある。
追求したいこと、描きたいことが充分に観客に伝わってくる。

だからラストは・・・・。彼の中に残るものは? 果たして・・・と思うと
非常に切ないのだ。

劇場公開されたら是非ご覧ください。

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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」
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○監督 : クリス・コロンバス
○出演 :ローガン・ラーマン、ブランドン・T.ジャクソン、アレクサンドラ・ダダリオ

 みんな「アバター」に飽きたからか結構ヒットしています。
確かにそれなりに面白いお話ですが、お子様向けではあります。
日本人にはあまりなじみの無いギリシャ神話の神々と人間との
お話なのでその面白さが充分に実感できないところはありますが、
まあこんなもんでしょ。

デミゴッドっていうのはオリンポスの神々と人間との間に生まれた
子どものことで、パーシーの本当の父親は海の神ポセイドン。
(私はバビル2世のポセイドンしか思い浮かばないのですが)
パーシーがゼウスの或るものを盗んだと疑われ、狙われることに。
パーシーはアメリカ各地を転々としながらロールプレイングゲームのように
アイテムを集め仲間とともに真実に迫るのだった。

とまあ分かりやすいお話で、メヂューサなどはショッカーの総統正体しか
思い出さないし、キメラはキングギドラやとか心で叫んで遊んでいました。

役者がしょぼいのでこのままここで終わるやろと思った人間が
まだまだ出てくるとか、続きはあるけどヒットするかどうか成績しだいという
余地みえみえで、2匹目3匹目を狙っています。

デミゴッドの学校もなんかしょぼいのでハリー・ポッターと比較されますが
ぜんぜん違うでしょって感じでした。

さて次はどうなるのでしょう。

しかし・・・・オリンポスの神々にまつわる手がかりを見つけに行くなら
アメリカ国内のレプリカじゃなくて現地に行けよな。

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March 12, 2010

ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく

大阪アジアン映画祭で見てきました。

ジージャー最高です。
かわいいです。
強いです。
素敵です。


DVDで見ていましたがやはりスクリーンで見ると
凄いです。

迫力が違います。

シネスコですし。

これからご覧になる方は期待していいです。


尚、ABCホールは一番前の席がオススメです。
スクリーンはあまり大きくなく奥にあるので
充分迫力を味わえます。
また、人の頭を気にすることなく見れます。

私は一番前に陣取って見ました。


うわさほど悪い内容の映画じゃないので
是非とも日本公開を。

そして日本語版DVDを!

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March 09, 2010

アカデミー賞 追加報告

 WOWOWの生放送で今年も見ていたアカデミー賞ですが、そこで気付いたことを
少し、メモ程度にお伝えしましょう。映画雑誌記事やニュースでは伝えられないだろう
事柄を中心にお伝えします。

「追悼ジョン・ヒューズ」
知りませんでした。昨年亡くなっていたんですね。
80~90年代にアメリカの青春映画を牽引した監督、脚本、プロデューサー。
飛びぬけて名作ではないけど心に残る映画を残してくれた人です。
「フェリスはある朝突然に」「結婚の条件」「恋しくて」「プリティインピンク」など。
今でもフェリスと呼ばれるマシュー・ブロデリック他が思い出を語っていました。
個人的には「恋しくて」がとても好きで何度も見ました。「結婚の条件」もまた
結婚するというのはこういうことと若者に教えてくれる素敵な映画でした。
「ホームアローン」がヒットしたのが失敗。マコーレ・カルキンも出ていました。

長編アニメーション賞は「カールじいさんの空飛ぶ家」で
この作品紹介のときにノミネートされた主役たち一人一人がコメントを言うのは
面白かった。もしポニョがノミネートされていたらココに登場したはずなのに。

短編アニメーション賞は「ロゴラマ」
各有名起業のロゴを使いまくったアニメらしい。実在の企業のロゴを使っているのだが、
監督いわく非公式とか。ドナルドマクドナルドがバイクにのって疾走していた。
タワーレコードの看板もみえた。そんな作品よくテレビで映せたものです。
これネットで探して短縮版?をみたが凄い!凶悪犯を追う警察の物語から
デザスタームービーへ変貌し宇宙の旅へ。その全てがロゴで出来ているのだ。
しかし版権上の問題、それに悪役が彼ではどこでも公開できないだろうな。
少なくともクレームがつく。そんな作品です。ユーチューブでどうぞ。

作品賞ノミネートに「第9地区」が入っていたが、この作品紹介時にあのエイリアンの
顔がばっちり出ていた。日本ではこれから公開で「エレファントマン」のように
顔を隠していたのに・・・・・。

ローレン・バコールの名誉賞。スタンディングオベイションでしたが、受賞のスピーチが
無かった。
アービンサルバーグ賞にロジャー・コーマン。こちらもスピーチは無かったのだ。
放送時間との戦でカットされたのか? でも効きたかったな、二人のお話を。

オープニングセレモニー&パフォーマンスが無かったのは非常に残念。
全く無かったわけではないが例年のようなショーアップされた感じではなかった。
結構楽しみにしているのに。昨年のヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイの
パフォーマンスは印象に残っています。

毎回特集が組まれており、今回はホラー映画。
新旧のホラー映画を編集したビデオが流されコレは面白かった。
どちらかというとオスカー候補になるような作品はなく、無縁の作品ばかりが
編集されて出てくるのだ。無声映画の時代から繰り返し恐怖の演出はなされ、
今日に至っていることがよくわかるのだ。
昨年、低予算のホラーが大ヒットしたことを受けての特集だったと思う。

メモリアル特集でこの1年に亡くなった映画人を振りかえるのだが、
今回は地味で、日本の映画人は含まれていなかった。

さて、長編ドキュメンタリー部門受賞の「ザ・コーヴ」。
いろいろ問題のある作品で、筆者未見のためコメントは出来ないが、
製作側の偏った考えで作られているのではないかと思う。
コレまでの報道からそんな気がするのだ。
WOWOWではこの作品受賞の瞬間、誰もコメントしなかった。
結構マヌケなことと思ったが、ノミネートされていることも知らなかったのでは?
もしくは、影響を考慮して触れないでおこうとしたのか?
しかし新聞サイトでは反応が早く、すぐに取り上げられていた。
作品賞と同じぐらい大きく取り上げられていたのではないか。

まあ、結構終わってみれば地味な結果で、
低迷しているアメリカ映画界を垣間見た感じ今回は終了した
ということでしょうか?
この先どうなるのでしょうね。

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March 08, 2010

速報 第82回アカデミー賞 授賞式

作品賞:ハート・ロッカー 監督賞:キャサリン・ビグロー

コレはあまりにも普通で面白くないけど、筆者未見のため急いで確認しなければ
なりません。まあ、初の女性監督が受賞というのは快挙というべきかも。
それでも「ハート・ロッカー」は拡大公開にはならないような気が・・・・。

 ところで「アバター」は完全無視状態。
よくあることで、大ヒットした映画が賞をもらえるかというとそうではない。
このあたりはいつもどおりで、キャメロン監督の前作の「タイタニック」が
得意な例になるのでしょう。

主演女優賞:サンドラ・ブロック

いまだに「スピード」のイメージしかないのでココでこんなことになるとは。
アメリカでは昨年作品がヒットしているのは知っていましたが、彼女の評価が
ココまで高まるとは。「本人も私が受賞していいんですか?」って言ってました。
「幸せの隠れ場所」は現在公開中。でもこれではくがつくとは思えません。


主演男優賞:ジェフ・ブリッジス

カントリー歌手役がいいとの評判ですが、これもまた日本公開でプラスになるとは
いえない賞で、こちらもこれでよかったの? って感じです。


今回の授賞式は近年のものにくらべて一段とショーとしての魅力が
薄れてしまいました。それが一番面白くなかった。
名誉賞、アービンサルバーグ賞ともにスピーチなし。
ラストの作品賞にいたっては時間切れでノミネート10作品の紹介なし。
(確かに本編中にはあったけど・・・)
歌曲賞も、作曲賞もショウアップされていたとは言いがたい出来で、
お金がなかったのかな。

スティーブ・マーティンとアレック・ボールドウィンのコンビの司会は
面白さを期待するのが悪いのかいけてなかった。
ベン・アフレックのアバターの先住民のナヴィのかっこして出てきたのは
面白かったけど。「パラノーマル・アクティビティ」のギャグは笑えなかった。

昨年はアメリカ以外の国の資本の映画に占領されたアカデミー賞というイメージが
あったけど今年はそれを締め出してそろえた映画で構成した映画という気が
しました。「アバター」と「ハート・ロッカー」があったからなんとなく
見れたが、それ以外の作品はどうだろうか。はっきり行ってしょぼい気がする。

好みの映画もあるが、後世に伝え残すべき映画か? 疑問に思う。

やはりハリウッド映画は死にかけているのではないか?

3D元年と騒がれて多くの映画が公開されたが、アカデミー賞で取り上げられた
のは「カールじいさんの空飛ぶ家」と「アバター」のみ。
興行に貢献した映画がココでは無視されている。
ここに出てくるまでのレベルに至っていないと判断されたからだと思う。

いくらノミネート数を増やしてもクズばっかり製作されているのだから
この先アカデミー賞がどうなるのか? 昨年のような大きな変換と改革、
新しい流れを受け入れて継続していかないとやばいのではないかと思うのですが・・・。

ところで、昨年の東京国際映画祭で上映されたイルカ虐待を訴えるドキュメンタリー映画
「ザ・コーヴ」が長編ドキュメンタリー作品賞を受賞していました。
・・・やばいんじゃないの


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March 07, 2010

インビクタス/負けざる者たち

「インビクタス/負けざる者たち」
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○監督・製作:クリント・イーストウッド
○出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン

 クリント・イーストウッド監督作品はどうも私には合いません。
今回の映画、いい映画です。少なくとも前2作よりはいい映画ですが
しかし手放しに感動したとはいえないのです。
映画としてうまい、いいお話ですが、個性が感じられない。

ネルソン・マデンデラと南アフリカの政策の大きな転換、
人種差別問題がなんかきれいに決着がついていくのが嘘っぽくて
こんなんでいいの? って思ってしまった。
マンデラの心の内、例えば家族のことや人間マンデラの姿などが
描かれずにラストのラグビーの試合の感動的なシーンで
押し流してしまうつくりがあざとく思える。
そしてこのつくりはどのような監督がやっても出来るのではと
思ってしまった。

人間として本当にいい人だと思う。
予告で自分を投獄、監禁した人を許せる人物であることを
伝えるシーンがあるが、そのまま本編に出てきてそれ以上のもの
どうして彼が許せたのかを見せてくれない。

このままではいけないということは分かる。
だから実行したことも分かる。
でもそうそう順風満帆に進んだわけではないだろう。

時間の経過も分かりづらくどこまで時間がかかったのか
その苦労も感じ取れなかった。

ほんと題材としてはいい映画だと思うのだが惜しいです。

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コララインとボタンの魔女3D

「コララインとボタンの魔女3D」
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○監督・脚本 : ヘンリー・セリック

 ヘンリー・セリックの映画好きなんですが、今回は少々違って見えました。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「ジャイアントピーチ」とどちらも
大好きな作品です。なんといっても子ども向きでも容赦なのないダークな映像を
わざわざモデルアニメーショーンで見せてくれるのですから。
しかもミュージカル仕立てでわざわざ。
小技が利いているという感じがすきなのです。

しかし今回は少々勝手が違ってなんか普通の映画になっています。

引越しをしてきた家には実は別の世界の入り口があり、その世界は自分の理想の
世界。お母さん、お父さんも優しく自分の相手をしてくれる。コララインは
その別の世界にあこがれます。しかしその世界で暮らすには目をボタンに付け
代えなければならなかったのです。
恐ろしい魔女が支配する世界で、コララインは魔女と賭けをすることに・・・。

とこんな感じですが、映像としてのダークな味わいはいつも通りなのですが
なんかもうひとつ面白みがない。

魔女の目的がイマイチ不明で、本当の父母のほうがやはりいい、となるくだりも
説得力がない。ラストのハンド君が現実世界まで追ってくるオチはありきたりすぎて
必要ないと思った。なんかひねりも感じられないしダークな雰囲気だけで
見せているような気がしました。

さて、この映画も3Dということで別料金300円かかったのですが、今回TOHO
シネマズの3Dメガネ最悪でした。多分業界一重いと思います。見づらいメガネで
よくこんなメガネで「アバター」見るなあと思いました。「コラライン~」は約100分
程度の映画ですがそれでもしんどかった。
で、実験をしました。いつも愛用しているワーナーマイカルの3Dメガネを持って
行ったのです。ワーナーは自分用のメガネを300円で販売しています。
メガネにセットできる超軽量タイプで見やすいので私のお気に入りなのですが、
このメガネで見ると3Dにはなりませんでした。多分方式が違うのでしょう。
残念です。

というわけで今後TOHOシネマズではあのメガネを改善しない限り3D映画は見ない
と思います。ほんとなんとかして。

で、みなさん、3Dを見るときにはワーナーマイカルでどうぞ。

(ちなみに私はメガネをかけているので特にそう思うのです)

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March 03, 2010

ラーメンガール

「ラーメンガール」
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○監督:ロバート・アラン・アッカーマン
○出演:ブリタニー・マーフィー、西田敏行、余貴美子、石橋蓮司、山崎努

 この映画知っていますか?
 日本とアメリカの合作で、東京が舞台の映画です。
恋人を追いかけて日本に来た女性アビー。でも彼氏に振られてひとりぼっちに。
その時出会ったラーメン一杯。コレが美味しかった。心が満たされこのラーメンを
作りたいとその店に弟子入りをする。その店の大将が西田敏行。浜ちゃんとは違った
頑固オヤジを熱演する。奥さんは「おくりびと」の余貴美子。
ライバル店の店主が石橋連司。ラーメンマスターが山崎努と豪華メンバー。
果たしてアメリカの金髪娘に日本の美味しいラーメンは作れるのか?

 誤解が多い日本描写の映画は観ていて楽しいのだが、コレにはそういったものが
少ない。本当に東京の下町で撮影しているし、ラーメン屋のセットも全く違和感が
ない。多分アメリカでは撮影していないだろう。スタッフも日本人が多いし、
なんといってもその精神が日本的、日本をよく理解していると思う描写、台詞が多い。

 伊丹十三の「タンポポ」がアメリカでヒットしたと聞くのでその影響があるのではと
思うシーンもあり。あのラーメンの描き方は本当に美味しそうで、それがなんとも
この映画を面白く見せてくれる。

 言葉のすれ違いのままストーリーが進行するのは少々無理があるかと思う。いくら
英語が出来ない日本人でももう少し英語しゃべれるし、外人さんももう少し日本語
しゃべるようになると思うのだが。

 ところで約20年前にニューヨークへ行ったとき、塩ラーメンを食べた。
なんとなく食べたくなったのだ。しかしコレがまずくて。あの精神、魂のこもった
ラーメンはそう簡単に作れるものではないし、また海外に輸出できるものではない。
と確信している。

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釣りバカ日誌20ファイナル

「釣りバカ日誌20ファイナル」
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○監督・脚本 : 朝原雄三  脚本 : 山田洋次
○出演 : 西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、松坂慶子、吹石一恵

 本来は正月に見ておくべきなんでしょうか、諸事情により3月1日の映画の日
に1000円で見てしまいました。見逃していたことと評判がいいというか惜しむ
声が多かったので締めは見届けようと観に出かけました。

まあ、よかったです。こんな話に贅沢な配役。日本映画最後の良心の映画
だったかも知れません。

 脚本の山田洋次がどこまでかかわっていたか知りませんが、「おとうと」より
ずっといい。肩に力が入っていなくてのびのびとやっている。その出演者の皆さんが
ほんといいです。話のつなぎも無理せず結論を導き出さずにシーンをつないでいく様は
ストーリーの展開を焦らさないでエピソードを積み重ねて観客を納得させていく。

ラストの大団円は締めとしてアレしかない。

三途の川のミュージカルはやりすぎだとは思うが、一方コレは「釣りバカ日誌」映画
のファンサービスで仕方がないことか。

浜ちゃんが幻の魚を求めて塚本高史と北海道の釣りを楽しむシーン、塚本はこの前は
「釣りキチ三平」で魚神さんを演じていたことを思えばなんだかほほえましく
こちらは浜ちゃんと幻の魚イトウを釣り上げる。

釣りのシーンが少ないのがあまり好きではなかったこのシリーズだが、今回は
結構見せ場としてあった。といっても全体の時間にしては少ないのだが。

「男はつらいよサラダ記念日」の添え物として始まった「釣りバカ日誌」。
最初はほんとうに添え物映画程度の印象で、それぞれの作品でキャラが
かぶるような遊びがあった。
 やがて一本立ちしてどこまでいけるのかと心配したが、安定したつくりが
松竹の伝統を守り、寅さんの跡を継いだ形になった。個人的には全作観ている
わけではない。寅さんに比べればおちるし、浜ちゃんの騒ぎすぎる演出が
好きではなかった。
 しかしそれなりに試行錯誤があったらしく、最後の作品となったこの作品は
よく出来ていたと感じた。そこには松竹大船調と呼ばれる伝統が受け継がれて
いたからだと思う。

 締めというのは大切で、ココまできちっとした締めが出来たシリーズは
本当に幸運だと思います。コレが「男はつらいよ」で出来なったのは本当に
不幸だったと思いますが、あれはあれでいいという思いもあって・・・・・。


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