アカデミー賞 追加報告
WOWOWの生放送で今年も見ていたアカデミー賞ですが、そこで気付いたことを
少し、メモ程度にお伝えしましょう。映画雑誌記事やニュースでは伝えられないだろう
事柄を中心にお伝えします。
「追悼ジョン・ヒューズ」
知りませんでした。昨年亡くなっていたんですね。
80~90年代にアメリカの青春映画を牽引した監督、脚本、プロデューサー。
飛びぬけて名作ではないけど心に残る映画を残してくれた人です。
「フェリスはある朝突然に」「結婚の条件」「恋しくて」「プリティインピンク」など。
今でもフェリスと呼ばれるマシュー・ブロデリック他が思い出を語っていました。
個人的には「恋しくて」がとても好きで何度も見ました。「結婚の条件」もまた
結婚するというのはこういうことと若者に教えてくれる素敵な映画でした。
「ホームアローン」がヒットしたのが失敗。マコーレ・カルキンも出ていました。
長編アニメーション賞は「カールじいさんの空飛ぶ家」で
この作品紹介のときにノミネートされた主役たち一人一人がコメントを言うのは
面白かった。もしポニョがノミネートされていたらココに登場したはずなのに。
短編アニメーション賞は「ロゴラマ」
各有名起業のロゴを使いまくったアニメらしい。実在の企業のロゴを使っているのだが、
監督いわく非公式とか。ドナルドマクドナルドがバイクにのって疾走していた。
タワーレコードの看板もみえた。そんな作品よくテレビで映せたものです。
これネットで探して短縮版?をみたが凄い!凶悪犯を追う警察の物語から
デザスタームービーへ変貌し宇宙の旅へ。その全てがロゴで出来ているのだ。
しかし版権上の問題、それに悪役が彼ではどこでも公開できないだろうな。
少なくともクレームがつく。そんな作品です。ユーチューブでどうぞ。
作品賞ノミネートに「第9地区」が入っていたが、この作品紹介時にあのエイリアンの
顔がばっちり出ていた。日本ではこれから公開で「エレファントマン」のように
顔を隠していたのに・・・・・。
ローレン・バコールの名誉賞。スタンディングオベイションでしたが、受賞のスピーチが
無かった。
アービンサルバーグ賞にロジャー・コーマン。こちらもスピーチは無かったのだ。
放送時間との戦でカットされたのか? でも効きたかったな、二人のお話を。
オープニングセレモニー&パフォーマンスが無かったのは非常に残念。
全く無かったわけではないが例年のようなショーアップされた感じではなかった。
結構楽しみにしているのに。昨年のヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイの
パフォーマンスは印象に残っています。
毎回特集が組まれており、今回はホラー映画。
新旧のホラー映画を編集したビデオが流されコレは面白かった。
どちらかというとオスカー候補になるような作品はなく、無縁の作品ばかりが
編集されて出てくるのだ。無声映画の時代から繰り返し恐怖の演出はなされ、
今日に至っていることがよくわかるのだ。
昨年、低予算のホラーが大ヒットしたことを受けての特集だったと思う。
メモリアル特集でこの1年に亡くなった映画人を振りかえるのだが、
今回は地味で、日本の映画人は含まれていなかった。
さて、長編ドキュメンタリー部門受賞の「ザ・コーヴ」。
いろいろ問題のある作品で、筆者未見のためコメントは出来ないが、
製作側の偏った考えで作られているのではないかと思う。
コレまでの報道からそんな気がするのだ。
WOWOWではこの作品受賞の瞬間、誰もコメントしなかった。
結構マヌケなことと思ったが、ノミネートされていることも知らなかったのでは?
もしくは、影響を考慮して触れないでおこうとしたのか?
しかし新聞サイトでは反応が早く、すぐに取り上げられていた。
作品賞と同じぐらい大きく取り上げられていたのではないか。
まあ、結構終わってみれば地味な結果で、
低迷しているアメリカ映画界を垣間見た感じ今回は終了した
ということでしょうか?
この先どうなるのでしょうね。
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