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May 01, 2010

第9地区

「第9地区」
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○監督 : ニール・ブロムカンプ
○製作 : ピーター・ジャクソン
○出演 : シャルト・コプリー

 昨年アメリカで公開されたときから注目していた作品で、ゆうばり映画祭での
上映という選択は正しく、アカデミー賞の作品賞ノミネートは正直驚きでした。

 映画としてはB級映画でC級へ手が届いているといった内容で、私好み。
こういう映画を悪く言うのは簡単ですが、発想、見方を変えて面白がるべき
作品だと思います。

 UFOが地球に飛来。南アフリカ上空で止まり動かなくなった。
侵入した地球人はそこで監禁状態になったエイリアンたちを発見、地上で隔離
することになる。そして数年。エイリアンたちを移動させることになったが、
そこには地球人の兵器開発にかかわる陰謀があった。

 エイリアンの武器は地球人のDNAでは作動しないように出来ている。
エイリアン移住計画の責任者ヴィカスはエイリアンたちの居住区へ乗り込み
移住強制するがエイリアンたちの秘密に触れてしまう。

 こんなお話がTV、ビデオ、監視カメラなどの映像、いわゆる資料映像で
語られる。「ブレアウィッチ・プロジェクト」や「クローバー・フィールド」
で使われた手法で、今回はそれに徹しているとは言いがたく、部分的には
通常のドラマとしての映像も盛り込み映画を分かりやすくしている。

しかし、映像が美しいかといえばそうではなく、またエイリアンの造形、
居住区など全く美しくない。はっきり言って汚い。
ラストに向かうにつてれ多くなる戦闘シーンでもなんか汚い映像の連続で
モビルスーツのような戦闘マシーンが出てきても汚さが先にたってかっこよく
ないのだ。

 最初は「未知との遭遇」「エイリアン2」「E.T.」などを思い出させる
パクリの連続でこの話どこかで似たようなと思い出したのが「エイリアン
ネイション」の設定。こちらは遭難したエイリアンと仲良く暮らすように
なったアメリカの話で、エイリアンとバディを組んだ刑事ものでした。
たしかTVシリーズがあったはずなのですが・・・・。

役者が知らない人ばかりで、またその主人公が頼りないええ加減な男。
ルックスもよくないしどうしてこんな男にあんなきれいな奥さんがいる
のか不思議。そのあたりのネタふりがなくラストの花のプレゼントが
あまり生かされないのがいかにもB級という感じがする。
エイリアンとの友情もあるが、この男じゃ助けに帰ってこなくてもいいんじゃ
ないかいとおもってしまう。「ビッグ・バグズ・パニック」のええ加減男とは
また違ったタイプ。

 ところで作品自身はこんなええ加減なところがあるのだが、出てくる銃火器は
結構マニアックなものが多いらしい。映画秘宝で読んだだけだかかなりしっかりした
考証ができている様子。そいうところが分かると面白いよね。

 前にも書いたけどピーター・ジャクソンはこんな映画を作って世に出てきた人。
「ミート・ザ・フィーブルズ怒りのヒポポタマス」や「ブレイン・デッド」で
チープな汚い映像の中にパロディの面白さを見せてくれる作品を作ってきた人。
「バッド・テイスト」は未見ですが今回の「第9地区」の元になる雰囲気は
充分にあったのではないか?

 そんな風にこの作品を面白くみてしまったが、果たして続編はありなのか?
予算が増えてあまりいい結果にならないと思うので、コレで終わりのほうが
私はいいと思うが。


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