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December 02, 2010

SPACE BATTLESHIP ヤマト ~ネタバレあり ツボを押さえた結構美味しい映画でした。

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」
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監督:山崎貴
原作:西崎義展
出演:木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、緒形直人、池内博之、マイコ、
堤真一、高島礼子、橋爪功、西田敏行、山崎努

ネタバレありです。

私は自称ヤマト・ガンダム世代です。
「宇宙戦艦ヤマト」がテレビ放送されたときは、小学校4年生。
「アルプスの少女ハイジ」と「猿の軍団」の同時放送にどれを選択するか?
妹や家族の意向もありハイジを見ていました。
その後夕方6時からの再放送で全話を視聴、それが後に映画化されたときに
それほど面白い話か?と思いました。
映画化も東京で火がついて大阪では少し遅れて公開となり、その後何度も
リバイバル上映、続編上映が続くことになります。これがアニメブームの
始まりです。それまでマンガと呼ばれていたものからアニメという映像作品が
市民権を得た瞬間でした。当時私もこれはブームなので終わると思って
いたのですが、ガンダムの登場、宮崎ジブリアニメが地位を築いていきました。

個人的にはそんなアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を支持していたのは最初だけで
何度も繰り返される金儲けのための映像化には少々うんざりしていたのも事実。
よかったのは最初のTVシリーズと映画の1作目と2作目「さらば宇宙戦艦ヤマト」
ぐらいでしょうか。「ヤマト2」「ヤマトよ永遠に」とかテレビ、映画、
テレフィーチャー、ビデオオリジナルもあったようでいろんな世界が何度も
繰り返されました。
そしてここに来て実写映画化とは・・・・もういいじゃん、と思ってました。
コスプレ大会は見たくないと思っていました。
どうもガミラスが変だときいて悪口いってやろうと思っていました。
デスラーがキャスティングされていない、
スターシア、サーシャがキャスティングされていない、ので悪口をいう
つもりでした。
ささきいさおの「宇宙戦艦ヤマト」の歌が聴けないから悪口いってやろうと
思っていました。
「真っ赤なスカーフ」はどうなった。宮川泰の曲は!アナライザーはどうなった!
女の佐渡さんはありえない。ミー君はどうした。
等などを悪口言ってやろうと思っていました。

でも、みんななんとか溶け込んでいました。ツボは押さえられていました。
必要な要素はみな取り込まれ、料理されていました。
全体のストーリー展開、表現の方法など決して映画として面白いものでは
無かったのですが、突っ込みながら楽しく見れました。
絵作りかイマイチで見せ方はニッポンのアニメらしく戦闘シーンとかいいのですが
余韻を残した見せ方ができておらずそれが残念。
このあたりは樋口監督の方がうまいのでは。山崎監督だけでは絵作りとドラマが
不十分で予想通りの物足りないものになっていてそれが絵にも出てしまったという
ことでしょうか。仮に樋口監督なら絵はうまかったと予想できますが、人間ドラマが
描けないことが「日本沈没」で証明済みなのできっとあんな映画になっていたでしょう。
アニメに舛田利雄監督をもってきたのはそういう意味で正解。
今回も特撮とドラマの監督を分けるべきでした。例えば今回の脚本を書いている
佐藤嗣麻子に任せるとか、職人的な監督にやらせたほうがよかったと思います。

でココからネタバレです。
楽しみにしている方は読まないでください。

最初から派動砲を撃つのには驚きました。
超巨大ミサイルを最初は主砲で撃つのですがアニメでは、最初から
地球上で撃っちゃいます。それはいいのか?できるのか?
もっとヤマトの発進シーンをドラマチックに見せて欲しかったです。

宇宙の戦闘シーンは海外ドラマ「バトルスターギャラクティカ」より
よかったのですが、古代・森救出作戦はもっとじっくり見せて欲しかった。
余韻もなく一瞬で終わるのは残念です。こういう演出、絵作りが下手。
こういったシーンは随所に出てきます。
アナライザーの登場はカードタイプのパソコンかと思ったら、
実はR2-D2のようにコスモゼロに搭載され、トランスフォームしてロボット
として戦います。これはもっと見たかった。声はもちろん緒方賢一。
デスラーの登場は結構驚き。これは見てください。
伊武雅刀の声も健在!「ヤマトの諸君」も聞けます。
一瞬ですがデスラーのあの姿もでてきました。
スターシアも登場。声はもちろん上田みゆきさん。これは少々分かりづらかった。
でも黒木メイサが選ばれた理由がなんとなく分かりました。森雪だけではなかった。
佐渡さんはキャラが変わると思っていたのですが、そのまま受けつがれていました。
一升瓶を抱えてミー君もちゃんと登場。

「無限に広がる大宇宙~」
「あわてず、いそいで、正確にな」
「ヤマトの諸君」
「地球か、何もかもみな懐かしい」
などのセリフもちゃんと出てきました。
このあたりはアニメ版を実写に焼きなおしただけのような印象は
ありますが、まあ仕方ないでしょう。ヤマトでこれがなかったら
ファンが暴動を起こします。

今回のストーリーは映画版の「宇宙戦艦ヤマト」と「さらば~」を2本まとめた
ようなところがありまた、神風特攻、英霊たちの姿を見せたりとかなり
戦艦大和のイメージを意識しているところがありました。
艦長代理の古代の最後の演説もそんな感じ。
なので多分、松本零士の名前はなかったのでしょう。
「さらば~」のラストの特攻が気に入らなかったという話をどこかで
聞いたことがあります。

最後の絵がまたまずい。これで終わり?って絵でよくない。
そこへなんかわけのわからん主題歌。やっぱり真っ赤なスカーフでしょ。
出なければヤマトの交響詩で終わって欲しかった。

ささきいさおの声で宇宙戦艦ヤマトの歌が聴けなかったのはほんと残念。
でも劇中に登場していたらしい。でどこでした?

調べたらナレーションでした。

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Comments

こんにちは。僕も昨日、見てきました。大阪のアラフィフです。

僕も概ね、受け入れられる作品だと思っています。ヒットしたら良いですね。

最後に、松本零士氏がクレジットされていないのは、彼は裁判でヤマトに関われないことになったからです。スタッフの1人だったのに「原作者だと認めろ」と訴訟を起こした結果、裁判で事実上負け、和解しました。「西崎氏との共同原作者」となったのですが、「原作者と名乗れない」そうです。阿久悠氏は「松本氏が原作者なら僕も原作者だね」と話していたそうですよ。

松本氏の話がメーンになってしまいました。すみません。

では。

Posted by: ふー | December 02, 2010 at 02:50 PM

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