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December 2011

December 31, 2011

恋の罪 ~タイトルの意味は? よくわかりませんでした。

「 恋の罪」
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監督:園子温
出演:水野美紀、冨樫真、神楽坂恵

「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」と見てきて今回の「恋の罪」は
ちょっと言葉に詰まってしまった。
ストーリーとして面白いし、画面からくる迫力、圧倒されるパワーは
感じるがしかし見終えたときになにか物足りない。
すっきりしない部分が残っているのが気になる。
3人の女性の心の闇みたいなものが描かれるが、
その一人、女刑事はノーマルでこの闇に惹かれているという展開の方が
よかったのでは?ファーストシーンから闇の住人とわかっているのが
謎を探っていくのに面白みを欠く。
つまりこの女刑事は不倫をしていて既に事件となる二人の女性と同じ
闇の住人なのだ。やはり清純そうなイメージの水野美紀が演じている
のだから、観客が自分の心をたくせるキャラとして彼女を描きそしてやがて
ダークサイドにひかれるてしまうという展開の方がよかったのではないか?
無事かえってきたように見せかけてラストのごみ清掃車を追いかけるエピソード
でやはり闇から抜けることが出来ないという締めのほうがよかったと思う。

ところで最初に出てきた死体はマネキンと死体の一部を縫合するといった
猟奇的なものだったのだけれどその意味は何だったの?
しかもあの婆さんがあの男も殺したの?
ラストの事件解決?のくだりが急すぎてよくわからなかった。


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December 25, 2011

UN-GO episode:0 因果論 ~これを見ないとTVシリーズは分かりません

「 UN-GO episode:0 因果論」
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監督:水島精二
声の出演:勝地涼(結城新十郎)、豊崎愛生 (因果)


このエピソードを見ないとあのテレビシリーズについていけません。
深夜のアニメ放送枠ノイタミナでTVシリーズが先行して放映されていますが
結城新十郎と因果の出会い、その関係、そして回りのキャラとの関係が
これを見ないと見えてこない。それが劇場公開とは。

架空の歴史の日本。ある青年が事件解決の依頼をうける。彼の友人が
宗教団体の代表となって信者を殺害した疑いがあった。
青年とその友人が海外で反戦活動を行いそこで起きたある事件が
関係していた。
因果というキャラがユニークで、新十郎の手助けをする妖怪?のような
モノなのだが、これに似たキャラがTVでは増えていく。
毎回事件を解決しているがその過程、設定がちょっと飲み込みづらく
このエピソード0でなんとなく分かった。
つまりTVシリーズだけでは駄目という戦略で、少々ずるい。
映画館にいけないものは置いてきぼりかい!

とにかくコレをみてすっきりしました。
TVシリーズは後半このエピソード0が
重要になってきます。ますます映画館で見ていないひとは
置いてきぼり。でもかなりヒットしていたのでそういう
流れが出来ているのですね。きっと。

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December 08, 2011

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode 4 重力の井戸の底で

「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode 4 重力の井戸の底で」
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監督:古橋一浩
声の出演:内山昂輝(バナージ)、藤村歩(ミネバ)

現在放送中のガンダムはお子様用ガンダムで多数のメディア展開をして
おもちゃやゲームで金儲けしようとしている。
しかし、ユニコーンガンダムはファーストガンダムの血統正しく展開し、
今回のモビルスーツ歴史博物館の展開は感涙モノでした。素晴らしい!
の一言に尽きます。
バナージが地球に降りてきてから砂漠をさまよう最初のアクションシーンの
少ないだれる展開のあと戦闘シーンになるとファンが喜ぶシーン満載で
ガンダムオタク祭りとなる。お子ちゃまにはわからんだろう。
おじさんの世界バンザイだ!

なんといってもユニコーンとジャンブロの戦いは素晴らしい。
巨大モビルアーマーのジャンブロは地球上でサイコミュステムを使ったり
メガ粒子砲をブッはなしたりと超カッコイイ。その前にユニコーンがたち
立ちはだかることになるのだが、この絵も素晴らしくよく出来ている。
かっこよさを動きで見せるのはよくあるが、引きでスケール感を見せで
個々の戦いを見せている編集がいい。ガメラとレギオンが仙台空港で
対決したとの絵を思い出した。
見ているものに状況を把握させる絵は必要。その上でアクションを展開する
という基本がバッチリできておりかなり見ごたえのあるシーンとして
完成していた。

ラストに現れた謎のモビルスーツを見せて終わるところは、海外ドラマ
みたいだけど許すので早く次を見せてくれ。

以前にも書いたがここまで美しい画面でみせてくれるならデジタル上映も
いいもんです。家のテレビの画面ではここまで迫力のある絵は見せることは
出来ないので。

次は来年5月とか。待ち遠しいです。

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December 01, 2011

監督失格 ~感想を書くのにとっても時間がかかりました。

「監督失格」
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監督:平野勝之
出演:林由美香、平野勝之

この映画を見るのは正直勇気がいった。
何を見せられるのか? ものすごく怖い思いをして映画を見ていたのだ。

「由美香」について
映画の前半は「由美香」もしくは「わくわく不倫旅行」の総集編。
だから味気ない編集で終わっている。本編はDVDで見たがこの中で
平野監督の由美香さんへの思いがにじみ出ているが同時にドキュメントを
サスペンス性を持たせて魅力ある映画になっている。北海道までの自転車旅行。
最初のラブラブ気分からやがて由美香さんの不機嫌が始まり、それでも仕事
だからと割り切って何とか目的地まで到達する二人。平野監督は仕事よりは
由美香さんへの思いが強くそれを作品(仕事)として完成させるには彼女に
食糞させなければならないという使命と葛藤がある。無茶苦茶な内容で、
表の世界に出してはならない内容だ。それを骨抜きにして約1時間程度で
見せてしまうのだから。ラストの由美香さんの不機嫌さは一体なんなのか?
平野監督の男としてその女への甘えが受け入れられていないような、見ていて
かわいそうであり不快なシーンだ。
「流れ者図鑑」について
こちらは未見。しかし「監督失格」の中で顔を隠して映し出されるのは松梨智子監督。
平野監督は由美香さんの代わりを探して松梨監督と再び北海道旅行に出る。
「監督失格」の中で松梨監督の顔が隠されているのは本人の了解が取れなかっただろう。
松梨監督といえばインディーズの女王と呼ばれ、インディーズ映画を多数発表してきた
女性監督。個人的にはゆうばり映画祭でお話をさせていただいた。
「愛は惜しみなく奪う」が傑作!とさよならパーティで感想をお伝えしたら、
後日ビデオを送っていただき、わが家の家宝にしている。
松梨監督は後に「映画監督になる方法」という傑作映画を発表。DVDも
出ているが、このなかで「流れ者図鑑」のネタを使っている。インディーズ映画の
裏を暴くコメディで数々の裏ネタが出てくる。オーディオコメンタリーを聞くと
松梨監督は結局「流れ者図鑑」を見ていないらしい。あれは平野監督のもので
自分に求められているものが理解できなかったといったようなことが語られていた。
この「映画監督になる方法」の最後には監督の死を記録した映像を公開する話に発展し
今回の「監督失格」へ結びついていくかのようで面白い。あわせてみることをオススメ
する。
さて、松梨監督は「ハッピー・ダーツ」という映画でメジャーデビューしたのだが
その後噂を聞かないので調べたら監督業やめていました。ホームページ上でメジャー
で映画を作ることは自分の思い通りにならないことが多いことや監督としての目的を
失ったというようなことが書かれていました。作品全てを見たわけではありませんが、
インディーズでかなり好きに面白い作品を発表されていた。そのエネルギーが磨耗した
ということでしょうか? 今は何をされている不明です。 ファンの一人としては
非常に残念に思います。

「監督失格」へもどって
そしてあの死のビデオです。
由美香さんが死んだ記事を写真週刊誌で見たときに既にビデオがあることが記載
されていました。しかしそれはあくまで噂でしかありませんでした。由美香さん関連の
本やDVD、特集上映などがあり5年もすればもうこちらとしても忘れていたの
モノでした。それが映画館で映し出されるとは・・・。
見ている途中、そのシーンが近づくと私は見たくないのでかばんを持って劇場を
出ようかと思いました。「由美香」の食糞シーンより見たく無いシーンです。
でも、そのままおかれたカメラが母親の号泣を延々と写し、スクリーンに映しだされ、
それが怖く逃げ出したいと思いながらも圧倒されて見てしまいました。あの時一度
カメラの向きを調節したのはなんだったのでしょうか?
不思議な力が働いていたかと思う映像です。由美香さんが自分の死までも映像ネタと
して提供し最後まで役者であったことを示した映像でした。そして同時に回りをこんな
に巻き込みながらでも愛されていたことが分かる映像でした。平野監督の淡々とならざるえない気持ちが痛かった。あのときからこの映画のラストの疾走まで彼は変われ
なかった。ラストの疾走で彼はどこへ向かったのか?いずれ答えが見られるのか?

監督失格→監督廃業 ではないかと思う。もう出来ないだろ。自分を被写体するには
由美香さんが必要でその由美香さんがいないのだからもう撮れないのでは
ないか。それは自転車三部作の2作目3作目で証明されている。

「監督失格」を見終えて。
この内容の映画、映像がTOHOシネマズの劇場で公開される、スクリーンに
映し出されるのはやはり異常だ。こんな内容の映画を公開する前にもっと他の
映画を上映すべきだ。平野監督のプライベートな映像作品で他人に見せるものでは
ないと思った。どこまでも彼の私的な思いの映画で他人は見てはいけない。
それにコレが「一般」扱いというのにも驚かされた。小学生でも見られる、小人料金
設定があるのだ。コレは一体どういうことだ。本当に映倫は映画の内容に無関心
なのだと思った。TOHOシネマズだけで上映しているのだから劇場側の判断で
見せないようにすることも出来たと思うのだが・・・。

ところで、どう書いていいかわからず、
映画を見てからコレを書き上げるのに2ヶ月ほどかかってしまいました。

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マネーボール ~普通に面白い、普通のブラピがみることが出来ます。

「マネーボール」
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監督:ベネット・ミラー
出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマン

もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーが ドラッカーの『マネジメント』を
読んだら)ならぬ「もし大リーグのGM(ジェネラルマネージャー)が
データ野球をすすめたら」こうなったという映画でした。

マネジメントを本を読み違え、その解釈が間違って高校の野球部を甲子園へ導く
といったふざけた話ではなく、選手一人一人をデータ解析して、チームを運営、
優勝まで出来ることを証明したいと奔走していくお話で、大リーグの選手の契約、
移籍などどこか冷たいビジネスライクなところが垣間見えて面白かったです。
20連勝まで行っても優勝は出来ず、敵のチームで同じことをやって優勝するという
現実の方が面白い結果を生んでおり、本人はいまだ挑戦中という。

私は大リーグや野球に詳しくないので20連勝のシーンは感動して、こんな話が
あるんだと感心したが、最後の主人公の娘の作った歌のとおり、もっと
野球を楽しめばいいと思った。

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ミッション:8ミニッツ ~面白いけど騙されることはないわな

「ミッション:8ミニッツ」
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監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:ジェイク・ギレンホール 、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ

アイディアとしてはよく出来ているので感心感心。見ている間は楽しめました。
でもどこかで見たことがあるお話と思ったら
「涼宮ハルヒの憂鬱」の伝説のエピソード「エンドレスエイト」!
ハルヒが夏休みを終わらせたくない気持ちが8月を繰り返させるあのお話。
終わらない夏休みを延々と8週にわたり放送して見せたあのアニメは素晴らしい。
それを8分に設定を変え、サスペンス風にアレンジしたのが本作。
多分パクっていると思うのだが、よく考えると同じ日を繰り返すのは
SFではよくある話かな? 

 人の死の直前8分をデータで保管し、その人に成りすましてデータの中で列車爆破の
テロ事件を解決することを命令されるスティーブンス大尉。列車爆破までの8分の間に
犯人の手がかりを見つけ、現実世界の第二のテロを防がなければならないのだが・・・。

(以後はネタバレ含みます)

「映画通ほど騙される」とのコピーで、どこで騙されるの?
別に騙されるところって無かったと思うけど。
ものすごくシンプルに少々変化球ですがパラレルワールドで彼の意思が生きていく
というものだと思うのですが。
しいて言えば、あの世界に彼が2重に存在することになり、オリジナルの肉体の
持ち主はどうなるのかとかいう疑問は残るのですがまあいいでしょう。

約90分で駆け抜けた爽快感のある作品でした。

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