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June 2013

June 23, 2013

オブリビオン ~SF映画に愛をこめて、いろんなSF映画を思い出しちゃいました。

◆お題:オブリビオン
◆監督:ジョセフ・コジンスキー
◆出演:トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、モーガン・フリーマン

ちょっとネタばれになるので以下は映画を見てから読むように
オススメします。

この映画をみていろんなSF映画を思い出しました。
「2001年宇宙の旅」
「猿の惑星」
「サイレント・ランニング」
「スター・ウォーズ」
「未知との遭遇」
「赤ちゃんよ永遠に」
「インディペンデンスデイ」
「スター・ゲイト」
「惑星ソラリス」
「ウォーリー」
「キング・コング」
「バイオハザード」
「エヴァンゲリオン」
それぞれシーンや設定が思い出されることが多く
パクリのパッチワークになっているのではとも思ったのですが
でも嫌味がない。むしろそのシーンに愛を感じました。

それでパクっていると感じたシーンは
あのポッドは「2001年宇宙の旅」のポッドでしょう。
あのポッドとの戦闘シーンは「スター・ウォーズ」のまんま。
「キングコング」はエンパイアスティトビルのぬいぐるみで登場。
地下に生存していた地球人の基地の入り口は「スター・ウォーズジェイダイの復讐」
のジャバザハットのアジトみたい。
クローンがたくさん保管されているのは「エヴァンゲリオン」のレイか
「バイオハザード」のアリス。
地球の衛星軌道上の基地(オープニングのユニバーサルの地球マークにも登場)は
「スター・ゲイト」じゃないか。
敵を欺いて潜入するのは「インディペンデンスデイ」かな。いやもっと昔から
ある手段かな。
そういや服は着ていたがカプセルの女性が目覚めるといえば「スペース・バンパイア」
か「装甲騎兵ボトムズ」のフィアナだな。
核戦争後地球というのも使い古されたネタでアメリカの有名な風景が残っている
ところから「猿の惑星」が思い出された。
ハイテクで無機質な居住空間で植物を育てるというのは「サイレントランニング」。
宇宙船の中で夫婦という設定は「惑星ソラリス」だよなあ。

これらをあるあるネタでつないで綺麗にまとめているのがGOOD。
最後のまとめ方が美しかったので許してあげます。
ラストはSF映画というよりは愛の映画になっていました。

ところで似た設定の
「アフター・アース」と混同しませんでしたか?

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June 14, 2013

秒速5センチメートル ~花びらと雪が舞う姿が美しい映画でした。ロケットもいいなあ。 

◆「秒速5センチメートル」
◆監督:新海誠 
◆声の出演:水橋研二、近藤好美

 「言の葉の庭」の公開に合わせてBSで放送された「秒速5センチメートル」。
3話構成で第一話「桜花抄」第二話「コスモナウト」第3話「秒速5センチメートル」。
 桜の花が散る、落下するスピードがこの映画のタイトルだとか。
第一話。美しい春の風景から始まる。小学生の男の子と貴樹、女の子明里。
卒業と同時に明里は引っ越すことになる。文通が続き、貴樹もまた引っ越すことになり
明里に会いに行くことになる。東京から栃木への列車での道中、春なのに雪が降り
出してダイヤは大きく乱れる。
 この道中がなかなかいい。学校帰りに足を伸ばせばすぐに会えると思っていたが
予定通り進まない列車の中で思い出すいろんなこと。そして駅で彼女に会ってからの
二人の行き先、行動は・・・。なんともいえない、なにもできない、その若さゆえの
美しさがあるように見えた。この田舎の風景がまたいいのだ。夜遅くから明け方まで
ふたりでただすごす時間の流れが素晴らしい。
 第二話。貴樹の引っ越したのは南の島。コレまでと違って夏の島の風景の中、高校へ
通う日々。明里への思いはつのるのだが連絡がこない日々が続く。彼に思いをよせる
同級生も現れて・・・。南の島は実は種子島でロケットの打ち上げシーンを見ることが
できる。自然風景と人工的なハイテクの象徴のロケットの美しい光跡が印象的。
彼女の思いが一方通行で決して報われないことを感じることができるシーンに
なっている。
 第三話。東京に帰ってきた貴樹。しかしうまく行かないことが多く・・・。

 なんか寂しいお話で終わる。人にはそれぞれ失ったものがあり、なにもかもが
決してうまく行くわけでない。喪失感のようなものそれが描かれている。これは
「言の葉の庭」でもそう。今はいい。でもその先までいいとは限らない。そして
それを乗り越えていくものだというメッセージを感じる。
山崎まさよしの「One more time, One more chance」が流れその意味が一層強まる。
結構好きな曲で久しぶりに聞きました。

 まあ内容からすれば実写でもいいのじゃないといわれるかも知れないが
アニメとして描かれたフィルターを通してこういうものを見るほうが感じるものが
あると思う。生身、実写なら少々なまなましすぎるかも知れない。

 ついでに自主制作作品「ほしのこえ」(2002年の作品)も見ました。
 今のアニメキャラの元祖的なデザインと「トップを狙え」をパクってうまく
 自分の作品として作られていると思います。まあコレはコレで評価されると
 思いました。切ない気持ちなるのは今の作品にも生きています。

 他の作品も見なくっちゃ。


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June 13, 2013

言の葉の庭 ~雨の日に見ることをオススメします。空梅雨だけど。

◆「言の葉の庭」 
◆監督:新海誠 
◆声の出演:入野自由、花澤香菜

 今年のベスト1(候補)。素晴らしい映画をみた。
美しい、雨が美しい。いろいろな種類の雨と水の描写がここまで美しい映画を見たことが無い。
宮崎駿の映画で水の描写出てくることが多いがそれとはまた違った透明感のある美しい雨だ。

そして切ない物語がいい。とてもいい。

雨の日の公園。学校をサボった高校生の男の子が一人缶ビールを飲む女性と出会う。酒の
サカナがチョコレートとちょっと変わった女性。彼女の抱えているもの、そして彼が抱えている
ものが明らかになり交錯していく。

高校生のタカオはちょっと複雑な家庭の子。自分でなんとかひとり立ちしようとしており、
夢は靴職人。自分で何とかしようとしている。公園であった女性とはその後繰り返し出会うように
なるが決して距離が縮まるといったものではなく、ただ雨の日に二人で過ごすというそのような
距離。そしてある日彼女の正体がわかる日がやってくる(後はネタバレになるので)。

年の離れた女性との恋物語と簡単には言えない内容でたった54分だがうまい。
描きこみ方が本当にうまいのだと思う。

タカオが女性のために靴のサイズを測るシーンはこの映画の中ではかなり
エロスを感じるシーンで、二人の微妙な関係を表している。

監督:新海誠の名前は知っていたがいままで見ていませんでした。コレは失敗。ゴメンナサイ。
もっと早くに見ればよかった。家に帰ってとり溜めしてあった中からみたのが「秒速5センチメートル」。
コレがまた傑作。

「言の葉の庭」は雨の日に見ることをオススメします(最近空梅雨だけれど)。

併映の短編「だれかのまなざし」もグッと来ます。父親と娘、娘の成長とともに家族の変化が
ある視点から語られる優しいまなざしの映画です。


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June 12, 2013

藁の楯 ~台湾新幹線を見ることが出来ます。でもあんな奴早く殺しちゃえばいいのに。

「藁の楯」
―――――――――――――――――――――――――――
監督:三池崇史
出演:大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也

 そんなに悪い奴ならさっさと殺して10億円もらえばいいのに。
そんな感想しか出てこない映画でした。
 粗が多くて、突っ込みどころ満載で別の意味で楽しめます。
三池崇史監督なので私は許してしまうのです。
なぜか? 別にいいんじゃない、面白いんだから、って声が聞こえてきそうで
そこには同意してしまう自分がいるからです。
(コレが阪本順二なら超最低映画として延々と後世に語り継いだでしょう)

 孫娘を殺されたためにその犯人に10億円の賞金がかけられる。誰もが自分の
命を狙ってくるので警察へ自首し保護を求めるが行く先々で命を狙われる。
はたしてこの犯人を守る意味はあるのか?護衛についた刑事たちにもそれぞれに
思うところがありながら、犯人を九州から東京へ護送することになる。

 藁の楯とはよく言ったもので全く役に立たずすり抜けてくる刺客たちが面白い。
ある意味情けない。医者も機動隊も人の命を守る立場の人間が犯人とは言え人の命を
奪いに来るのだから。それに対して犯人側が描けていないのが不満。彼にも何か
裏があるのではと思っていたが結局何もなかった。それがこの映画をつまらなく
している。実は犯人ではなかったぐらいにサプライズを期待していたし、そのための
藤原竜也起用だと思っていたからだ。

 あとのそれぞれのエピソードのええかげんなこと。
最初の護送車にトラックが突っ込んでくるシーン、あんなに警官とパトカーを用意
しているのに侵入を許すとはどんな護送隊形だ。フェイクの護送車あってかなりの
長さの列だったと思う。

 新幹線は撮影許可が下りなかったのも無理は無い。アレじゃJRは許してくれない
だろう。だって新神戸まで来て止められて車内や駅の銃撃戦で人が死んで、再び新幹線に
乗り込んでダイヤを無視して走り出し今度は名古屋の先の静岡辺りまで強行していく
とは・・・・。新幹線ではそんなこと出来ません!  まあ、映画だから。(笑)

新幹線が重要な舞台となっている映画は少なく「新幹線大爆破」以来かなと期待して
いたのに。「ハンテッド」という超とんでもない新幹線もあるけどそれに近いね。
「インセプション」では一部だけだったけど「ウルヴァリン・サムライ」では予告では
あれは新幹線の上で大列車強盗をしている?のではと期待しています。

 さて新幹線をおりて山梨あたり?都合よく登場する刺客たちといろいろあって
どうやって検問を抜けたのか警視庁の前までくる超カット。カット、カットは映画の
特権で細かいことは言いっこなしで出資者=孫のおじいちゃんと犯人との対決。
誰か手を貸して早く殺しちゃいな誰も止めんのかよ、と思いながらもまあ法を
守るということで決着が付きます。

今回のためにこのおじいちゃんいくらお金つかったのだろう。
う~う計算できない。払えたのかな。

 三池監督の映画が好きなのは映画の中に絶対「悪」というのが存在し
映画で無ければ見ることが出来ない「悪」を見せてくれるところに面白さを
感じている。今回の犯人も「悪」でしかないのだが、それを楽しむまでに至らなかった。
その中途半端なところが失敗ではないか。だから本当にこいつ守る意味があるのか
という葛藤が見えてこないのだ。

 まあ、楽しむのには充分だけど。


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June 03, 2013

めめめのくらげ ~ヒーローが登場しない怪獣モンをよく作った!

「めめめのくらげ」
―――――――――――――――――――――――――――
監督:村上隆
出演:末岡拓人、窪田正孝、斎藤工

ウルトラマンも仮面ライダーもゴジラも登場しない。
ヒーロー、特撮もののフォーマットを破って展開される怪獣映画を
作ったことを褒めてあげます。
でもオリジナリティが薄く寄せ集めてきな感じがしないでもない。
ベースはポケモン、デジモン、変な宗教や変な研究所、CGアニメは
どこかのゲームで見たようなキャラクターばかりが出てきて
キャラとしての可愛さがない。面白くはあるがのめりこめない。

物語に荒もある。台詞の展開で、ここでその台詞?と思うような
ところもあって物語をすすめる勢いでカットした部分も感じられた。

あの学園祭のような研究所の設定は意味不明で、
謎の宗教団体と研究所が対立している状況がイマイチつかめない。

町の人々はどう思っているの?

また「ふれんど」と呼ばれるキャラは子どもにしか見えない
設定と思っていたらどうも大人にも見えているみたいだし・・・・。

この曖昧さいい加減さを吹き飛ばすパワーはあったが、
はたしてこの作品にオリジナルななにかがあったかといえば
かなり疑問になってきた。

でもこういうパクリと勢いで作った作品は昔は多かった。
2本立ての添え物映画の味わいがあり懐かしかった。
パート2はすでに撮影済み?と思わせる予告編もあり
最後まで楽しませてくれる。

噂によると3部作なので全てとりあえず付き合って
みようかな。

でも本当に公開されるのだろうか?

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June 02, 2013

劇場版 名探偵コナン絶海の探偵 ~次回のルパンとの対決楽しみです

「劇場版 名探偵コナン絶海の探偵」
―――――――――――――――――――――――――――
監督:静野孔文
出演:高山みなみ、小山力也、

あのアホな超大作のトンでも映画「亡国のイージス」より
数倍面白いコナン版「亡国のイージス」。

まあ本当に自衛隊のイージス艦で見学会なんておこなわれているのか
どうかは知らないけど突っ込みどころ満載で、でも
コナンだから許せてしまう。
コナンの世界ではこれは「アリ」なのだ。
あそこまでイージス艦のなかを自由に行動できるとは思わないし
海上保安庁や警察がのりこんで協力する?なんてどんな状況だよ。
スパイ事件は確かにからんでいるけどやっぱり単純な殺人事件と
いう展開も海上と地上の2本での物語がすすみ結構面白く
謎解きもいつもながらに楽しめた。

でも関西に住んでいる人間に言わせると、地上の行動範囲は
ちょっと距離がありすぎだよ。
京都の舞鶴から関空まで何時間かかるねん!結構ありますよ。

今回小道具の複線の張りかたもわざとらしいけどそれが
イージス艦の性能を活かしたクライマックスに結びつくのがGOOD。

本来のコナンのストーリーより離れて偶然巻き込まれた
事件を一話完結方式にしてくれるほうがいい。

さて来年のGWにも帰ってくる予告がありいつもどおりなのですが、
なんとその前に正月にルパンと対決!
TVの特番以来の2回戦目。流行のコラボレーションとはいえ
作家が違う世界観で見せてくれるのは少ない!  期待しています。

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