« November 2013 | Main | January 2014 »

December 2013

December 12, 2013

エリジウム ~第9地区とどこか地続きなような気がするのよね

◆お題:エリジウム
◆監督:ニール・ブロムカンプ
◆出演:マッド・デイモン、ジョディ・フォスター

お金持ちは地球を捨ててスペースコロニーへ移住して地球を支配していた。
地球に残っているのは貧困層で働いてもたいした稼ぎにならい不健康な生活
をしていた。その関係を崩すときがやってくるというのがこの映画。

見ている間は面白いと感じていました。予測が付きにくいストーリー展開で、
容易に誰がどんな役割かわかりづらくしているのが話を面白く見せている。

どんな病気も治療する装置が面白く、顔が半分なくなっても修復できたり
地上から地球軌道上の宇宙船をねらえるバズーカ砲が面白かった。
スペースコロニーも密閉されていないというのがユニークでそんな宇宙に
浮かんでいて大丈夫?それだけ地球に近いということか?
ロボットがたくさん出てくるのだがコレは個性が乏しくてもう少し工夫が欲しいところ。

とまあ、それなりに面白くかったのですが、でも見終わった後、何も残らなくて・・・・。
今年はSF映画豊作の年。よくも悪くも、玉石混交でよかったということにしておきましょう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 11, 2013

許されざる者 ~何やってるんだこの男は?


◆お題:許されざる者
◆監督:李相日
◆出演:渡辺謙 佐藤浩一、柄本明

原作なったイーストウッド版が思い出せない。見たけど印象が残っていない。
確かに公開当時に話題になって評価も高かく見たのだが全く面白くなかった。
それで、今回の日本は北海道を舞台に焼直したこの作品だが、共感できる部分が皆無でつらい。
正直面白い映画ではないのだ。子ども置いて人殺しに出てしまう主人公は一体何のために
行くのか?生きるため?男の友情、宿命、逃れられない性か?
そんなもののために子どもを置いていくのか?だったらおじいちゃんのところまで連れていって
預けろよな、と思ってしまった。
別の生き方を示してくれたと死んだ妻に感謝していたのにその妻への愛情と
子どもたちを残して人殺しに言ってしまう理由がまったく不明、
何やってるんだ、あんたは、となってしまう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 04, 2013

そして父になる ~そして家族なる・・・というような雰囲気がありました。

◆お題:そして父になる
◆監督:是枝裕和
◆出演:福山雅治、リリー・フランキー

 映画の前に緊急の要件で電話があり、冒頭10分程度見ていない。

 この映画の示すところは最後のシーンだと思っている。
 お互いに息子を交換してもうまく行かない。でも家族揃ってお互いに
顔を合わせひとつ屋根の下に入っていくシーン。そして家族になる。
そう、この映画の裏のタイトルは「そして家族になる」ではないかと
思っているのだが・・・。

 結婚は全くの他人同士が一緒に住むところから始まる。つまり血の
つながりのないもの同士の共同生活ということになる。それが家族で
あり、今回不幸な出来事があったが、一緒に屋根の下に入ればそんな
事は関係なく家族になれる、その先に父がいる。母は子どもが生まれた
時から母だから家族のなかでは父がいちばん遅いのかな。

そんなことを考えながら、でも現実には血のつながりをかなり意識
する自分がいる。
女性のように自分の体内から出てくるわけではないから、男性としては
血のつながりを意識するのだろうな。

でもそれが良かったり、悪かったり。

そう考えると「親」になること、「父」になること、「家族」になること
はそれぞれ違うかと思う。

現実に起きた不幸な事件も最近報道されなんとなく複雑なおもがする。


ところで福山の住むマンションの窓の外の風景が常に動いていた
様に思うのだが・・・・気のせい? なんか意味あったのか?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 03, 2013

凶悪 ~ このようには絶対悪は存在するんです。本当に・・・・。

◆お題:凶悪
◆監督:白石和彌
◆出演:山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー
 怖い人たちがいるもんだとは思ったけど、「冷たい熱帯魚」を
見ているのでどうしても比較してしまいそれほど面白くはなかった。
地方の町に潜む悪人、その絶対悪の姿はかなり怖い。表に現れてこない
ところで行われていることがよくわかる。誰も見ていないのだ。

ある雑記記者が死刑囚から自分の余罪があることを告白され、先生という
人物がその首謀者であることを知る。取材を進めるうちに事件の真相が
見えてくる。それは深い闇の底を見るかのようだった。

興味本位な再現フィルムにしたほうが面白いのではと思った。
記者の奥さんとお母さんとの関係が挟み込まれるが本筋と関係なく、意味が
あるのかどうか分からない。

この狂気の沙汰の事件について取材をすすめるあたりに正義を感じるのだが
本当は事件そのものを暴くことを楽しんでいるようにすればもっと狂気が
見えてくるのだが中途半端に感じた。

しかし、ひとによってはコレが傑作だというから不思議だ。

リリー・フランキーは「そして父になる」に続いて好演、そのまま同じ人物が
あの事件を起しているかと思うとぞっとするようなイメージがいい。

でもピエール瀧は途中でどういう人物か分からなくなるし、
山田孝之の記者もその心の内の変化のようなものが捉えにくくて面白くない。
観客が投影できる役として機能していないように思えた。

なのでやっぱり「冷たい熱帯魚」は面白かったということになる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 02, 2013

宇宙戦艦ヤマト2199 ~もう松本零士のものじゃないのね。

◆お題:宇宙戦艦ヤマト2199
◆監督:出渕裕
◆出演:菅生隆之、小野大輔、桑島法子

第一章「遥かなる旅立ち」第1話「イスカンダルの使者」、第2話「我が赴くは星の海原」

第二章「太陽圏の死闘」 第3話「木星圏脱出」、第4話「氷原の墓標」、第5話「死角なき罠」、
第6話「冥王の落日」

第三章「果てしなき航海」第7話「太陽圏に別れを告げて」、第8話「星に願いを」、
第9話「時計仕掛けの虜囚」、 第10話「大宇宙の墓場」

第四章「銀河辺境の攻防」第11話「いつか見た世界」、第12話「その果てにあるもの」、
第13話「異次元の狼」、 第14話「魔女はささやく」

第五章「望郷の銀河間空間」第15話「帰還限界点」、第16話「未来への選択」、
第17話「記憶の森から」、第18話「昏き光を超えて」

第六章「到達!大マゼラン」第19話「彼らは来た」、第20話「七色の陽のもとに」、
第21話「第十七収容所惑星」、第22話「向かうべき星」

第七章「そして艦は行く」第23話「たった一人の戦争」、第24話「遥かなる約束の地」、
第25話「終わりなき戦い」、 第26話「青い星の記憶」


 ビデオシリーズをわざわざ劇場で見るというのはどうかなあって思っていた
のですが「ガンダムUC(ユニコーン)」が面白かったので「ヤマト2199」は
昨年4月から劇場で見ていました。残念ながら第三章だけが時間がとれずに劇場では
未見で、後にTV放送で見ることに。DVDレンタルは借りる事が出来なかった。
 前にも書いていますがこのリブートのヤマト、ただのリブートではなく本当に
よく出来ている。
 オリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」はいろいろと突っ込みどころはあったけど
まあSFアニメとしてよく出来ており、アニメブームのきっかけとなった。
海外のSFにも影響を与えたといわれ、今回のリブートに当たっては逆輸入された
影響も大きくそれが面白かった(ジャンプという言葉、ゲートシステムとか、
ドキュメントタッチの撮影、カメラワークなどなど→「ギャラクティカ」や
スターゲイト」「スタートレック」なんかと影響しあっていると思われます)。

 人の描き方、ドラマの部分もなんとなく納得できる展開で、前作を踏襲しファンを
裏切ることのない展開だったと思う。

 最後の最後はそっくりそのままの演出で、ココでは泣けなかったが、まあいじっては
いけないところということか。

「地球か、なにもかもみななつかしい」のシーンのことです。

さて、コレに気をよくして来年に映画版が登場するとか。
果たして彗星帝国が登場するのか?
デスラーが生きているのか?
スターシャが登場する?
イスカンダルが暴走する?
ガミラスと共同戦線を張る?

と妄想が膨らんでしまいます。
オリジナルストーリーらしいので、そういう点では期待しましょう。


| | Comments (0) | TrackBack (5)

December 01, 2013

風たちぬ ~祝!まどか☆マギカとアカデミー賞のノミネート候補に!

◆お題:風たちぬ
◆監督:宮崎駿
◆出演:庵野秀明、瀧本美織

「ルパン三世カリオストロの城」
「風の谷のナウシカ」
「天空の城 ラピュタ」
「となりのトトロ」
「魔女の宅急便」
「紅の豚」
「もののけ姫」
「千と千尋の神隠し」
「ハウルの動く城」
「崖の上のポニョ」
ときて
「風たちぬ」です。

アニメーション監督として作品を発表し、その作品タイトルには必ず「の」の
文字が使われていました。しかし今回はなぜか「の」がない。コレは何かある、
もしかすると本当に脳無しの映画かと公開2日目に見に行ったのですが、なんか
感想を書きづらくて先延ばしにしてしまいました。そうこうするうちに引退宣言が
あってまたまた話題に。鈴木プロデューサーの戦略に客も監督もまんまと乗せられ、
映画は空前の大ヒットとなっています。
果たしてこの映画、どうみたらいいのかますますわからないようになってしまった
というのが私の素直な気持ちなのですが・・・・・。まあつらつら思いつくままに
書いてみます。

ズバリこの映画は「ジジィの妄想映画」です。
あれほど素晴らしい4分間の予告編を作っておきながら、本編は前後のつながり、
細かい説明、心理描写を省いてストーリーをつづったものになっており
よくわからないところがいっぱい。
でも飛行機を飛ばしたい、飛ばした絵を描きたい、見せたい、やってみたい
で夢のシーンがいっぱいあって好き勝手に飛ばしている。
まあ当時の記録映画に似たようなシーンが多く、その再現なのですが、何種類もの
機体を好き勝手にやっていくので妄想、自己陶酔の世界にしか見えない。
かたやモデルとなった人物がいるのに戦争の道具としての飛行機を製造することの
苦悩のようなものが感じられないつくりになっている。
まあそれでいいのか?といいたくなるのですがそれでいいのでしょう。
今回は許されたのでしょう。
それが「風たちぬ」という映画です。

そう考えると食べるシーンにこだわりがあるといままで思ってきたのですが
今回は印象的な食べ物は「シベリア」しかなかったなあ。

ところであの時代の男女ってあんなにキスした?
ちょっと多くないかい。

タバコのシーン多いなと思っていたらクレームついて、やっぱりね。
病人の横でタバコを吸うなんてありえない。でもそれは今の考え、当時は
ありえるのだ。それを強引に描いている。これが面白い。病気で寝ていても
夫が帰ってきたら起きて迎えて上着をハンガーにかけるといっしょなのだ。
こういった所作、動作はさすがと思わせる。

あのサナトリウムの描写、分かりづらかった。
なぜ菜穂子は外に寝ていたのか?
他にも
二人は結婚したけど、その後の生活についてお互いの親はどう思っていたのか?
なぜ出てこなかった? なんかほったらかし? 菜穂子は病気なのにね。

もともと汽車の中での出会いから震災のシーンで彼は菜穂子より一緒にいた
お手伝いさん?世話係りの女性の方が好きだったんじゃないの?
あのときの菜穂子ってまだ子どもだし。

最初から話や人物を描くことを放棄しているように見え、
夢のシーンでひたすら飛行機を飛ばすことだけを描いた映画としか見えない。
誰も監督を抑えにかからなかったからではないか。
こんなストーリー展開では駄目です、細部が分かりません、観客の想像に委ね
すぎです、説明不足です、このシーンが意味するところはなんですかと
誰もいえなかったんだと思う。

実はこの傾向はポニョの時から現れていて、あの映画を見て押井守が「ジジィの妄想」
といったのだが、今回その意味がわかった気がした。

ハウルは原作があることにより抑制が効いていた。でもヒロインソフィの見え方が
意味無く変化するあたりはポニョの姿が意味無く変わるのに似てその意味することが
全く見えなくなってしまっていた。

それと同様に「風たちぬ」でも多くの夢のシーンが本当にどこまで意味しているのか
理解できない状況になっていた。それなりに分かるがしかし・・・・?といった
感じである。
「紅の豚」のときはちゃんと飛行機の飛行シーンを見せようとしていた。
それはストーリーの一部であり、彼なりの飛行シーンの見せ方だと思う。
ナウシカ、ラピュタ、カリオストロ、それぞれ飛行シーンは含まれるが
宮崎の描く「飛行」はそのストーリーの中でいかされたからこそ、皆その
シーン、その映画が好きになったと思う。
そう考えると夢のシーンで出てくる滑走しない飛行機はリアルに思えないし
オリジナリティに欠けるなあと思う。

さて自分自身で何がいいたいか分からなくなってきた。

引退宣言はウソだと思っています。

私の記憶ではハウルのときが最初、ポニョの前にも言っていた。
今回、鈴木プロデューサーが最初にこの映画を「宮崎駿の遺言」といったので
それを受けてあのような記者会見までして猿芝居をした(させた?)のだと思う。

また戦国時代のマンガを書いているとの噂があり、
NHKのドキュメンタリーで写ったとか(私は見ていないが)。
監督はしないっていっても宮崎駿には誰も逆らえないなから
その作品を映画化するときにはやるだろうな。
町工場の親父にこだわっていたが、町工場の親父は生涯現役なんだよね~。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« November 2013 | Main | January 2014 »