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December 03, 2013

凶悪 ~ このようには絶対悪は存在するんです。本当に・・・・。

◆お題:凶悪
◆監督:白石和彌
◆出演:山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー
 怖い人たちがいるもんだとは思ったけど、「冷たい熱帯魚」を
見ているのでどうしても比較してしまいそれほど面白くはなかった。
地方の町に潜む悪人、その絶対悪の姿はかなり怖い。表に現れてこない
ところで行われていることがよくわかる。誰も見ていないのだ。

ある雑記記者が死刑囚から自分の余罪があることを告白され、先生という
人物がその首謀者であることを知る。取材を進めるうちに事件の真相が
見えてくる。それは深い闇の底を見るかのようだった。

興味本位な再現フィルムにしたほうが面白いのではと思った。
記者の奥さんとお母さんとの関係が挟み込まれるが本筋と関係なく、意味が
あるのかどうか分からない。

この狂気の沙汰の事件について取材をすすめるあたりに正義を感じるのだが
本当は事件そのものを暴くことを楽しんでいるようにすればもっと狂気が
見えてくるのだが中途半端に感じた。

しかし、ひとによってはコレが傑作だというから不思議だ。

リリー・フランキーは「そして父になる」に続いて好演、そのまま同じ人物が
あの事件を起しているかと思うとぞっとするようなイメージがいい。

でもピエール瀧は途中でどういう人物か分からなくなるし、
山田孝之の記者もその心の内の変化のようなものが捉えにくくて面白くない。
観客が投影できる役として機能していないように思えた。

なのでやっぱり「冷たい熱帯魚」は面白かったということになる。

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