« January 2014 | Main | March 2014 »

February 2014

February 15, 2014

小さいおうち ~童話とはあんまり関係なかったのね。 #映画

◆お題:小さいおうち
◆監督:山田洋次
◆出演:松たか子、黒木華、倍賞千恵子、妻夫木聡

 小津の後遺症が見える始まりだった。最初の葬式のシーンの煙突を見上げる
シーン、ローアングルの人物配置、動かないカメラなどにそう感じたが
最初だけで物語が進むといつものキャラの登場に山田洋次映画になっていく。
特に倍賞千恵子、吉岡秀隆はやめておいたほうが良かったのでは。
山田洋次映画の中では寅さんのキャラとして強い印象をもっており、
それが邪魔をしてしまう。他の監督の作品ならまだ見え方が違ったかと思うが。

 小さな洋館にお手伝いさんがやって来る。昭和11年戦争で景気が良くなると
思われ、浮かれていたときがあったという時代を丁寧に描き、その中で、その
洋館でおきた小さな事件、奥様の浮気事件をお手伝いさんの回想という形で描いている。

松たか子もまた、浮気をする洋館の奥様は「ヴィヨンの妻」とダブっているのが
ミスキャストに思えた。もう一度同じキャラを求めるには無理がある。
山田洋次映画としての健全さ、真面目さの中ではあのキャラは違和感があり、もっと
別の形で描いて欲しかった。そうなってくると原作を選んだところから失敗だったのではないか。

 少しの冒険、毛色の違った作品への挑戦など分からなくはないが、しかし
山田洋次には合わないと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

麦子さんと ~ このタイトル何て言葉がつづくのだろう #映画

◆お題:麦子さんと
◆監督:吉田恵輔
◆出演:堀北真希、余貴美子、松田龍平

 音信不通だった母親と再会した麦子。母は兄と麦子を捨てて出て行き、
顔も知らなかったのだが、兄妹のところに突然尋ねてきたのだ。
 兄は出て行き母親との二人暮らしが始まり、母親を意識し始めたら突然
の死を迎える。母の遺骨を納めるために訪れた実家のある町は母のことを
知っている人が多く、母の知られざる過去を知ることになっていく。

 母親が田舎を出て歌手になろうとしていた、松田聖子のファンだったなど
どこか「あまちゃん」の世界にシンクロする構造が少々つらいが、多分偶然
だろう。どこでも母と間違えられる麦子が気の毒になるが、そのエピソードの
ひとつひとつが嫌味の無い、なんとなくいい感じの積み重ねになる。
映画としてドラマを作っている感じがしない自然さがある。細かい小道具の
使い方もGOODで目覚まし時計の小道具として、またエピソードとしての
使い方は見事だと思った。

 堀北のはいままであんまりいい印象が無かったが、今回は声優を目指す
アニメオタクの女の子にぴったりはまっていい感じだった。
 母と娘、母の過去を知ることになる娘をとてものびのびとした感じで
演じており、その物語そのものの締めくくりも母から娘へ引き継がれる
言いい感じのお話だった。これは彼女にとってもモラトリアムの終わりを
つげるのものと感じた。

 劇中に出てくる「赤いスイトピー」は松田聖子の声ではなくて掘北の声で
聞きたかったと思うのだが無理だったのかな。

「ばしゃ馬さんビックマウス」「麦子さんと」そして「銀の匙」へ。
吉田監督から目が離せません。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 12, 2014

もらとりあむタマ子 ~もらとりあむとはナンだ!? って思わなかった? #映画

◆お題:もらとりあむタマ子
◆監督:山下敦弘
◆出演:前田敦子

 モラトリアム(moratorium)って何?
学校で習った社会科の「支払猶予令」ぐらいしか思い当たらなかったが、
学生などが社会に出て一人前の人間となる事を猶予されている、一時停止状態の
ことを心理学上で言うようになったらしい。

 東京の大学を出て甲府の実家に帰ってきたタマ子。親は離婚していて、父親と
二人暮らしが始まるが、彼女は一時停止状態で何もしない。よく父親が許すなあ
と思うのだがそこは丁寧に日常が描き出される。タマ子の「ダメだなあ~ニッポンは」
の繰り返し言う台詞は笑える。誰もがお前に言われたくないと突っ込むところだ。
父の再婚話でちょっと心が動くタマ子。そしていよいよ動き出すのか・・・。

 何がどうということは無く、筆者自身はどうだったかを思い出していた。
大学に入れなかった2年間、その後2年は大学に行ってもバイトをせずに
だからといって勉強ばかりをしていたわけではない。あの時期が私のモラトリアム、
一時停止状態か。あのころの時間の使い方はもう出来ないなあと。誰もが
そのような期間あるのかな。大学を出て勤め始めて結婚までいろいろやって、
子どもが出来て今があってまだまだいろいろありそうで自分のわがまま勝手に
時間が使えそうにない。あの一時停止状態はやはりあの時だけでもう老後には
来ないのか?まあそんな事を考えつつ、ここに記録して10年、20年後に
もう一度コレを読んでもいいかな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 10, 2014

ルパン三世VS名探偵コナンTHE MOVIE ~コラボとしては楽しませてもらいました。 #映画

◆お題:ルパン三世VS名探偵コナンTHE MOVIE
◆監督:亀垣一
◆出演:栗田貫一、高山みなみ、

 いろんなところでコラボレーション大流行ですが、
原作が違う作品のコラボレーションは少々珍しい。どちらも日本テレビ(読売テレビ)
の人気者ですが世界観が違うので決して出会うことは無かったはずなのですが、
TVでスペシャルを放送してコレが結構良かった。ビジュアル的にも素晴らしく
多分映画になると思っていたらなりました。

 お話はTVシリーズの続き。ベスパニア王国のエネルギー鉱石をめぐる争いに
ルパンとコナンが巻きこまれる。前回は「カリオストロの城」風のお話にコナンが
絡むお話でしたが、今回は舞台を米花町にして出せるキャラは全て出し、ゲストも
多彩にお正月のオールスタームービーになっていました。

 ミステリーの要素は薄く、アクション中心にキャラクター対決が面白く、
灰原VS不二子は見ものでした。コナンVS次元も前回に引き続き名コンビで
五右衛門とちびっ子探偵団の戦いももう少し見たかったな。

 「死の翼アルバトロス」のロンバッハ伯爵がバーテン役で登場。
明智小五郎のデザインの金持ちとかまで登場し、基本はルパンの初期からセカンド
シリーズの雰囲気を出しています。不二子ちゃんのゴーゴーダンスも久しぶりに
見ました。

 ところで次元大介の小林清志さん以外のルパンキャラは皆声優が代わってしまい
ました。で、この次元の声も少々張り合いがなく老いを感じてしまいました。
まあ仕方がないのでしょうね。ベテランではありますが、若手には勝てない
ところありますもの。調べてみるとなんと今年81歳!
でもそれはそれで凄いですよね。

 さて最後についているおまけのエピソード「ルパン三世VS怪盗キッド」!
これ見たいなぁ~って思ったのは私だけではないはず。是非映画化を!


| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 04, 2014

Wake Up, Girls! 七人のアイドル ~そういえば昔七人のオタクって映画あったなあ #映画

◆お題:Wake Up, Girls! 七人のアイドル
◆監督:山本寛
◆出演:吉岡茉祐、永野愛理、田中美海

 山本寛監督はちょっと気なる監督で「涼宮ハルヒの憂鬱」以後気にかけて
います。でもちょっとぱっとしないのは何故でしょうか。
 「私の優しくない先輩」で実写にも挑戦、それなりに面白かったけど
だからといって優れた才能があるようにも思えず、「フラクタル」でアニメに
戻っても初回以外は失速したように見え、宮崎駿のパクリが花開かなかった
様に思えた。どこか独自路線がうまく展開していないような気がします。

 そして急に出てきたこの作品「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」は
テレビシリーズと映画が同時スタートなのに、映画はテレビシリーズの
前日譚になっている。テレビを見て映画を見に行ってやっと納得のお話
でした。でもこのプロモーション、宣伝の展開うまく出来ている?東宝と
組んでいながら何か空回りしているような気が・・・。

 仙台を舞台に弱小芸能プロが地元の少女を集めてアイドルグループを
作るというもの。映画版では7人が集まって最初のコンサートを行う
ところまで。このコンサートシーンだけは振付け、歌声などかなりいい。
見ていて楽しい数分間。もっと見たくなるので続けてテレビシリーズを
見ていますが果たしてどうなるのかな。

さてこの作品サブタイトルに注目。

映画版:「七人のアイドル」→「七人の侍」
第1話:「静かなる始動」→「静かなる決闘」
第2話:「ステージを踏む少女たち」→「虎の尾を踏む男たち」
第3話:「一番優しく」→「一番美しく」
第4話:「スキャンダル」→「醜聞<スキャンダル>」
第5話:「天国か地獄か」→「天国と地獄」

と黒澤明監督作品のタイトルから来ている。今後どんなタイトルが
出てくるのかちょっと楽しみ。

「乱」「夢」「影武者」「姿三四郎」「どですかでん」「生き物の記録」
「蜘蛛の巣城」「デルス・ウザーラ」「まあだだよ」などなどどんな風に
アレンジされるのかしら。


第6話:「まだまだだよ」→「まあだだよ」
第7話:「素晴らしき仲間たち」→「素晴らしき日曜日」
第8話:「波乱」→「乱」
第9話:「ここで生きる」→「生きる」
第10話:「登竜門」→「羅生門」
第11話:「アイドル狂詩曲(ラプソディ)」→「八月の狂詩曲(ラプソディ)」
第12話:「この一瞬に悔いなし」→「わが青春に悔いなし」

ということになりました。お見事!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 01, 2014

大脱出  ~大脱走じゃないよ。スタ×シュワ!80年代なら大ヒットなのにね #映画

◆お題:大脱出
◆監督:ミカエル・ハフストローム
◆出演:シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー

 80年代ならまず大ヒット。夢の組み合わせ。ゴジラとガメラが競演
するぐらいビックな組み合わせなのになんと正月第2弾で公開。それほど
大きなヒットにはならないのが21世紀。
それでも現役の2人はそれぞれの立場、キャラを活かして映画にのぞみ
結構面白い作品になっていました。

脱獄のプロフェショナルってそんな仕事あり?って思うがコンサルタントと
なればあまあるのかと思ってしまう。

その仕事で引き受けたのが凶悪犯を集めた秘密の監獄。裏切りにあった
刑務所コンサルタントのレイは果たして脱出できるのか?そして黒幕は?

刑務所内の協力者がシュワちゃんで二人ともええ年なんだけど、今回の
映画では老いはあんまり感じなかった。
それなりに年とったと感じはしたが、ちゃんと役作りしたのだろうな。

この二人は死ぬまで脳みそが筋肉なので、こんな映画ばかり出て消えて
いくのかな。

まあこれからもこんなバカみたいな映画で楽しませてほしいな。

だってこれに続く世代がいないものなあ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« January 2014 | Main | March 2014 »