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October 08, 2016

#怒り ~力作と思いましたが実は千葉と東京は不要なんじゃない? #映画

◆お題:怒り
◆監督:李相日
◆出演:広瀬すず、宮崎あおい、渡辺謙、森山未来、妻夫木聡

見ている間は非常に重みを感じる映画で面白く見たが、見終えて違和感が残った。
結局東京、千葉、沖縄の3つのエピソードの内2つはフェイク。
3つのエピソードはどこか絡むのかと思っていたら絡まない、なのに台詞を重ねていて
いかにも、あたかも関連性があるかのような見せ方をしている。

---以下ネタバレです。----

千葉の宮崎あおい渡辺謙親子のエピソードと、東京の妻夫木聡と綾野剛の
ゲイのエピソードは「怒り」がテーマになっていないため、見終えたあとで振り返ると
アレは何だったの?っていう印象に変るのだ。
千葉のエピソードはちょっと頭の弱い娘とそれに翻弄される父親が今度は流れ者の
男とできちゃって悩む、そして彼が逃亡している殺人犯ではないかと疑うことになっていく。
東京のエピソードはゲイのシーンが強烈な印象を残すが、要は自分の周りで起きた
窃盗事件から相手を疑っただけで分かれてしまい後悔する話。
両方ともテレビの公開捜査を見て自分のそば居るのが殺人犯に似た人物で疑った
というエピソードだけ。それだけでは物語りとしての関連性が弱い。1本の映画として見た
時に全体を構成するものして弱い。そこにそれぞれの「怒り」を感じさせるそれぞれの
表現が欲しい。

その点、沖縄の広瀬すずのエピソードは完璧。
遊びに行った那覇の街中で友人とはぐれてしまい、米軍兵にレイプされるという
痛ましい事件が起きる。
沖縄に住む人間にしか感じられない怒りというものをストレートぶつけてくるし、
それに対して自分は無力であると感じることも描かれている。
幼なじみの彼氏は現地に住むものとして、島に流れ着いた若者は本土から来た人間として
それぞれが「怒り」を感じて「怒り」にとらわれて、「怒り」と対峙している。
千葉、東京の2つ騙しのエピソードは省略しても物語は成り立つのだ。
ストレートに沖縄のエピソードだけで描いても良かったのではないか。
もしくはフェイクではなくどこかしら人間関係が繋がってラストに収束していけば
傑作になったような気がする。




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