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September 2021

September 14, 2021

#ドライブ・マイ・カー ~長い映画だと思うけど面白いよ。

ドライブ・マイ・カー
監督:濱口竜介 出演:西島秀俊、

面白かった。
確かに面白かった。
でもなぜこんなに面白く見れたのか
よくわからない。
なんでかな。なんでかな。なんでかな。
俳優あり演出家の彼と女優の彼女。
夫婦仲は良好のように見えて実は問題をはらんでいた。
そしてある秘密をもって彼女は彼の前から去る。
舞台が移って新しく作品を作り始める彼。
その過程で妻の秘密が見えてくる。
で、専属の女性ドライバーとの関係が何とも微妙で
うーんなんともなあ。でもこのドライバーを演じる
彼女の存在もなんかいいな。今までの常識で
物語の展開を予測できないところもあって、
それがよかったのかな。
仕事が帰りに3時間観る作品じゃないよなと思いながらも
そこしか時間が作れないので強行。でも全然眠くならず
退屈もしなかった。まあ長いけどね。

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September 09, 2021

#少年の君 ~監督はあの名優兼監督のエリック・ツァンの息子です。

少年の君
監督:デレク・ツァン 出演:チョウ・ドンユイ、イー・ヤンチェンシー

 

これ、よかった。
中国の大学のセンター試験を受験する高校三年生の少女の物語。
同じように社会の底辺で生きる不良少年と出会い、学校では
いじめの標的にされながらも今のこの世界から脱出を図ろうと
する。昔の地方の若者が東京を目指した物語に似ている。
まあそれだけではない仕掛けもあって興味深く見ることができた。
面白いと言ってしまうと誤解を受けそうだが面白かった。
またいじめ問題は世界共通の問題なのだということがわかった。
監督はデレク・ツァン。大阪アジアン映画祭で「ソウルメイト/七月と安生」
でグランプリを受賞、これもよかった。現代の中国に生きる女の子二人の物語で
長く劇場公開はされなかったが、今回「少年の君」の公開に合わせて
こちらも上映となった。公開は終了に近づいてますが、まだこれからの
地域もあるので見てください。どちらもいいよ。

 

#大阪アジアン映画祭

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September 06, 2021

#キネマの神様 ~これダメ。

キネマの神様
監督:山田洋次 出演:菅田将暉、沢田研二、永野芽衣

これダメ。
山田洋次の悪いところが出ている。
エリートの上から目線で主人公を描いていてこういう人物
映画を見たいんでしょと観客に押し付けている。ちょっと
許せないない内容になっていて残念。
①沢田研二が志村けんの物まねをしなくていいです。そんなの
観たくない。ビール盗んで飲むじじぃのジュリーなんて見たくない。
②城戸賞をなんと思っている。映画からキャラクターが飛び出し
てくる映画、脚本書かれた当時なら斬新かもしれないが現代では
繰り返し描かれている。それで城戸賞なんて、松竹もよく許した
もんです。(劇中は「木戸賞」ですが同じ)
③ラスト映画を見に行く主人公、映画上映中の途中入場、
映画館でおしゃべり、本当の映画ファンはあんな事しない。
④ラストのカチンコ。逆向いてる。撮影シーンでアクションが
かかったシーンで終るがそのカチンコに文字が書いてある部分が
こっちを向いている!あれはシーン番号とか書いてあって編集に
必要だから撮影しているカメラに向けていないといけない。
こんなイージーミスを山田洋次が許しているか!ボケたんじゃない。
山田洋次という神様に誰も逆らえない中で作っているからこういう
ことになる。制御が効いていないから。寅さんは渥美清がいたから
補正され制御されていたから見ることができた。
もう終わりだなと思った。

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September 05, 2021

#シン・エヴァンゲリオン劇場版 

シン・エヴァンゲリオン劇場版

◆プロローグ
3月8日初日1回目に見てきました。いきなり4DXです。
椅子が揺れるし、雨でぬれるし、空気鉄砲で撃たれるしと
大変な思いをした155分。ああ終わってしまったというのが
正直な感想です。よくやった、完結した。劇場で拍手を
送ったのが私一人だけというさみしい思いをしてその後
仕事へ行きました。
大阪、エキスポ109のIMAXで2回目を鑑賞。
画面の隅々まで見てやるぞ意気込んだですがトトロは
見つかりませんでした。第三村のシーンはジブリから
画像借りてきたらしく、トトロが出ているとSNSで話題に。
2回見たのですが見つけられませんでした。
3回目にチャレンジしてみます。

◆おさらいしときます。
新世紀エヴァンゲリオン(テレビシリーズ)
新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生(旧劇場版の1作目)
新世紀エヴァンゲリオン劇場版Air/まごころを、君に(旧劇場版の2作目)
旧劇場版を合わせたのが
REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に

ヱヴァンゲリヲン劇場版:序
ヱヴァンゲリヲン劇場版:破
ヱヴァンゲリヲン劇場版:Q

シン・エヴァンゲリオン劇場版

となります。

物語は人類を脅かす使徒という敵がやってきて人型汎用決戦兵器エヴァンゲリオンに
主人公の碇シンジ君が搭乗して人類を守るというもの。
で始まったのですがネクラでコミュニケーションベタな主人公を中心に
話は混とんとしていきます。そして謎が謎を呼んで途中でついて行けなく
なってしまうのですが人により気持ちを入れるところが違うからか
繰り返し放送されてファンを獲得しています。
私が好きになったのは世界観というかメカの設定。元々エヴァはエネルギーを有線供給
していました。背中にコンセントのプラグがあり、あの巨体を動かすエネルギーを
バッテリーとして持つことは不可と設定されていました。他にも操縦するという点で
エヴァに伝えるためのエントリープラグ内に特殊な液体が充満していて機械との連携、
反応速度を上げているとか、エヴァの発進カタパルトから射出、第三東京市の設定とか、
本当に素晴らしいと思いました。物語はそのうちわかるだろうぐらいのつもりで
見ていました。キリスト教の物語が根底にあって…とかはまあいいやって感じでした。
でも初期シリーズは製作側が途中で投げ出したとしか言いようのない終わり方で
何じゃこりゃ!!!!!!!でした。
映画版でそれが解消されるのかと思うとさらに混とんとして意味不明となり
ついにカメラは我々に向けられます。そして観客に対して「気持ち悪い!」と
メッセージを吐いて終るとういう前代未聞の作品となって旧劇場版でエヴァの物語は
終わったはずでした。

しかし仕切りなおして新劇場版が公開されます。規模は小さくミニシアターで
期間限定の公開でした。ですが全国のミニシアターをめぐて長期間で上映されることとなり
結果大ヒット。新劇場版2本目は宣伝もしっかりタイアップの体制で
公開されたました。ここまでは旧シリーズの再編成のような展開で受入れ可能でしたが
その次はいきなりの新展開!14年後で今までに見たことない世界のお話。
次への期待が高まったのですがなかなか公開されない状況が続きそして
やっと公開されたのが「シン・エヴァゲリオン劇場版」となります。
ここまでで気づいたかもしれませんが、タイトルの表記が微妙に違うのです。
旧作は「新世紀」とついて「エヴァン~」となり
新劇場版は「エ」→「ヱ」となっています。
でも今回はそのルールから外れて「シン」を頭につけて「エ」は戻っています。
今のところこの「シン」は庵野印みたいで
「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」「シン・仮面ライダー」と続きます。
(因みに「真・仮面ライダー」ってあったけど別もんです)

「シン」の意味は知りません。なんとなくわかる気もするのですが…。
いるのか少々疑問もあるのですが、物語としてはタイトルにさほど影響
されていないような。まあ「シン・エヴァ~」のタイトルは新旧全作品を統括したような
意味でつけられているように思います。ちなみにタイトルの最後に表記されているのは
楽譜にある演奏記号のリピート記号です。繰り返すのかなぁ。


◆終わったな。
映画を見終えた時に感じたのはそれでした。
ストーリーの細部というか単語、言葉の意味が不明な部分も多く
展開として感じればいいかと妥協して受け入れていることも多いのですが
ラストシーンをみて終わったとしか感じられませんでした。
以前の作品では物語を途中で放棄したり、自身の心の内を表現して押し付け
られている感じが強かったのですが、今回はさすがに年齢を重ね見るものの
立場に立ってそれぞれのキャラを語っていたように感じられました。
語り部のシンジでそれぞれのキャラを順に回って物語を収束させていく姿は
「魔法少女まどかマギカ」のまどかのようにも見えました。そういえば
まどかも14歳か。
ラストの宇部新川駅のシーンではシンジと思わしき人物の声が違っていました。
あれは神木隆之介の声。そのパートナーがマり。今回マリがシンジを探す
ところから始まりラストにこうして登場させると言うのはマリは庵野監督に
とっての特別な存在、つまり奥様の安野モヨコということでいいと思います。
なんとなく似てるし。なので自己を他人と比較して客観視してその存在理由を
語ることができるようになったということ。その物語を書いているという
シーンがあのラストなんでしょう。
ひとつ気になるのは父ゲンドウの目的がユイに会うことで、ここには
父親としての視点が描かれていない。混乱するからカットされたのかもしれないが
シンジと対峙したときに結構安易にスルーしている。父親の視点というのが
分からなかったのでは。これは庵野監督が父親になっていないが為に表現で
きなかったのではないでしょうか。
ここまで来て親子の対決でこれかい!と思ってしまいました。

総括して自己矛盾、自己否定を繰り返すことで自分自身が形成されていく
ということではないかと思ったのですがどうでしょう。

あとNHKのドキュメントを見ていて思ったのですが、庵野監督が作品を完成させる
ことにシフトを切ったことが大きく影響していると思います。妥協はしていない
と思うのですが完成を優先したと思える発言が後半多く聞かれ自身を客観視して
作品を完成に導いたと思うのです。なのでDVD発売時に多少の手直しはあるかも
しれませんがエヴァこれで終りです。

◆音楽について。
「惑星大戦争」と「さよならジュピター」の「VOYAGER〜日付のない墓標」ってレアすぎます。
空中戦艦ヴンダーの突撃シーンで使われたちょっと軽めのBGM。覚えてはいなかったけど
凄く違和感がありエンディングタイトルで「惑星大戦争」と確認。
またユーミンの曲は覚えていたけど何に使われていたかは思い出せなくなくてあとで
「さよならジュピター」確認しました。庵野監督の特撮愛というかこういう選曲も愛情を
感じてしまいます。

◆最後に
NHKのドキュメンタリーも見直し、過去の庵野作品も見直して混ぜてもっと総合的に書こうかと
思ったのですが思ったよりも結構膨大なので断念。でも再見した私のお気に入りの
TVアニメシリーズ「彼氏彼女の事情」はTVアニメシリーズの「エヴァ」の続きようで
その反省から作られているような展開でちょっとびっくり。放送当時よりも
何か新鮮でした。このあたりはまた機会があれば見直して紹介したいと思います。

今回はここまで。

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#シュシュシュの娘 ~自主映画って感じがいいよ。

シュシュシュの娘(こ)

監督:入江悠 出演:福田沙紀

全国のミニシアター合同の試写会に行ってきました。
私は愛媛県松山市のシネマルナティックから参加。
映画上映の後に舞台挨拶を全国のミニシアターに
ZOOMを中継。行ったことのあるミニシアターが
参加していてちょっとうれしかった。
大阪は第七芸術劇場、シネヌーヴォ、
尾道の尾道シネマ、名古屋シネマスコーレ、
京都出町座。
行ったことはないけど聞いたことはある映画館が
参加していました。
鑑賞料金は2000円でこれはすべて劇場の収益になる
とのこと。ルナティックは入場者10人程度だった。
入江監督としては全国のミニシアターの救済と、
自身が自主映画出身でその感覚を失いたくないとの
事からの企画とのこと。なるほど余計な配慮はない
ストレートな手作り、チープ感満載の映画になって
いました。嫌いじゃないです。

ある町の役場の議事録改ざん事件で男が自殺。
その事件のもみ消そうとする大きな力に立ち向かう
一人の娘の話。彼女には大いなる秘密があった。
というサスペンスコメディ。ちくわが重要なアイテム
として登場、ちょっとゆるーい感覚の映画に仕上がって
います。

実は舞台挨拶のスタート時のZOOMの切り替えが
うまくいって無くて音も映像も最悪でちょっと困って
しまいましたがまあトラブルもお楽しみの内ということで
許しましょう。

結構大変かもしれないけどまたやってほしいなあ。

いつ終わるかわからん進行で駐車場の門限が気になって
仕方なかったけど…。MCの笠井さん、お疲れさまでした。

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