以下は2023年11月 公開当時の感想です。
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ゴジラ-1.0
世間での評価が高く困惑しています。
アメリカで公開されても評判がいいとどういうことか?
確かに「絵」は素晴らしいと思うが話がグダグダで
もうちょっと何とかならんかと見ていて思ったのですが
だれも思わなかったのか?
最初のゴジラとの遭遇、なせ敷島は機関銃を打たなかった。
特攻が怖くて逃げてきたのはわかるがそれと銃が打てないのとは
別じゃない? でパニックになった整備兵がゴジラに銃を撃ち始める
班長彼らは銃が撃てないと言ったそばからこれ。全滅した中で
生き残った班長は敷島が撃たなかったから皆が死んだみたいに
いうけどあんたの責任はどうよ?こいつやな奴。なのにラスト引っ張り
出されるけどこの関係どうよ。伏線にするなら二人の関係を
もっときっちり描かないと、共通の敵に立ち向かういい話なんだから。
帰国した敷島が家が焼け呆然としているところに隣のおばちゃんから
特攻から帰国したことを責められる。となりのおばちゃんがなぜ
敷島が特攻に行ったことを知ってるのか?重要な軍事機密だと
思うし、生き延びたものへのあの仕打ち、言葉はないと思う。
またその後のおばちゃんとの関係をちゃんと描いているなら許しとか
分かり合えるなどの展開があるはずだが無い。安藤サクラを使って
おきながら無駄な使い方でちょっとなあ。
典子との出会い、明子との疑似家族についても何ら関係性の
発展とかが描かれていない。若い男と女が一つ屋根の下で暮らし
どうにかなるのが普通。でもそうではないないというのが戦争を
経験したもの、ゴジラと遭遇したことだと言いたいのか、
見た目が雑な演出で私は??????。
ゴジラ登場シーンもいきなり銀座にいるし
気が付いたらいなくなってるし
国会議事堂の前に戦車ならんでるのにゴジラ対策は民間の力で?
誰が金出してるの?
当時台湾に残っていた戦艦高雄を引っ張りだしたのはいいが
全然活躍しない。ゴジラ対日本軍という夢の組み合わせが
めっちゃ簡単になってる。これを民間で動かしてる?馬鹿をいうな。
いくらなんでも許すわけないじゃん。とこの設定気に入らん。
対ゴジラ作戦も含めて野田博士が説明してくれる。説明セリフ
多すぎ。設定を描くための時間をとるのは難しいとは思うが無理矢理
納得させられた感があっていややった。
戦闘機震電の登場はおおお!となるところだが先の整備班長との
関係がグダグダなのでなんとも盛り上がりに欠ける。大体この時の
時間経過が気なる。郵便送って出てこなかったらどうしたの?
その前にゴジラが上陸したらどうしたの?
都合よく駿河湾に来た、誘導できたからいいけど、東京湾からかなり
離れてるよ。それに深海に沈める理屈はともかく1500mのワイヤーって
船に積めるか?重いよかなり、それをまた引っ張り上げてるなんて。
浮力をなくしたものを沈めて引っ張り上げるなんて相当の力いる。
船がちょっろ協力したぐらいじゃなぁ。感動的なシーンとみてる人が多い
みたいだけどかなり無理が…。
最後の震電がゴジラの口に突っ込む、まさに特攻するシーン
ここに向かって話は突き進んできたことがよくわかるのだが、
脱出装置が働いたことは誰もがわかるのに、回想シーンを挟むなんて
馬鹿な演出、編集をしている。これには怒りを通り越してなんというか
おもわず画面に突っ込んだ、ゴジラはどうなった、ゴジラを見せろ!
敷島が生きてることなんてその前のシーンで分かるじゃん。死ぬための
兵器を生き延びるための兵器へというシーンがあったんだから。ここは
ゴジラとの戦いに集中して見せるところでしょ!ああもう腹が立つ。
生きてて当然じゃん敷島。
だから典子が生き残っていたのも当然でこれ何のため?って
この疑似家族物語として余計、邪魔じゃないか。いらん!
いいシーンはいっぱいあった、「絵」よかったとは言いましたが、
どれもオリジナルじゃない、元ネタがありリスペクトと思われるのが
ほとんど。それが惜しいのよ。オリジナルでこの映画で流石といえる
「絵」が見たかったなあ。
怪獣映画は荒唐無稽、理屈なんてどうでもいい。と思ってます。
だからこそゴジラとどう向き合うかの100%の映画が見たかった。
ドラマ全部削ってゴジラと戦闘シーンだけの1時間でよかったのでは。
荒唐無稽上等で沖縄の戦艦大和を引き上げてアメリカ第七艦隊と共同で
ゴジラと対決させるぐらいの映画にしてくれたらいいのに。
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2023年11月公開当時に書いた感想です。
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