#ゴジラ-1.0/C(モノクロ映像版)
「ゴジラ-1.0/C(モノクロ映像版)」☆☆☆☆
監督:山崎貴 出演:神木龍之介、浜辺美浜
再びゴジラでごめんなさい。
今回マイナスワン公開前に特別上映として「シン・ゴジラ」の
モノクロ版が公開されたのですが情報をつかんだのが公開直前
で上映回数も少なく見に行けなかった。なのでこのマイナスワンの
モノクロ版はちょっと予想してました。ですがあまりにも
マイナスワンの出来が悪いのでわざわざモノクロ版見る気がしな
かったので放置していたのですが、日ごとに評価が高いうわさが
目につきやっぱり見ておこうと重い腰をあげたのでした。
ストーリーは変わらないからダメダメシーンと展開を繰り返されて
色がモノクロになっても枠に赤いラインが残っているのが気になって
仕方がなくまた、モノクロになることにより鮮明に見えていたものが
見えなくなって詳細が伝わりづらくなったと感じた。これでいいのか?
これがいいのか?カラー版ではモノクロぽく、あの時代ぽく見える
処理が全体になされているのでわざわざモノクロにするのは余計な
ことに思えたのだがどうだろう。というのが絵の感想だが、ラストに
驚くべきことが起こった。編集が変わっているのだ。これはには
ホント驚いた、びっくりした。神電が最後ゴジラの口に突っ込む、
特攻シーンでカラー版ではゴジラがどうなったかを映さずに回想に
なるという馬鹿な編集をしていたが、モノクロ版ではそのまま
ゴジラに特攻した後に爆破、体がバラバラになるシーンへ続き
敷島が脱出したことがわかるシーンへつながる。このリズム、この
流れが重要!ここで観客が見たいのは何かをちゃんと見せてからで
いいんだよ。まあ、あの脱出装置の説明は不要だけどね。
この編集はよかった。
くどくてすみませんが繰り返します。ゴジラを倒すことで
戦争が終わったとするのを皆脳内補完で納得しているようだが、
戦争から、特攻から逃げてきた敷島には何があったか描かれていない
のがおかしいと思いませんか?最初に出てきたゴジラは被爆前、
つまりただの動物、なぜ人を、島を襲ったのか?そしてゴジラが
被爆して人間を襲うというのは当たり前のことでゴジラも戦争の
被害者、なのにそれを倒すことで自分の戦争が終わったとするのは
問題のすり替えで納得がいかない。
音楽も船団組んでゴジラをやっつけに行くとき、「キングコング
対ゴジラ」のメインテーマが流れる。ゴジラをイメージした曲の
後にコングの島の住民の祭りのイメージのドラム曲が流れるのは
このシーンに合わない。伊福部昭に謝れ!
やっぱりここは「怪獣大戦争のマーチ」でしょ。
それでこそ血沸き肉躍るシーンになる。わかるでしょ。
------------------------------------------------------------------------
2024年1月に書いたものです。
その後配信でカラー版を見ると編集がこのモノクロ版と同じ編集に
なっており、11月1日に放送された日テレ版でもこの編集でした。
私が昨年見たのは何? IMAX版まであの編集だったのに。
The comments to this entry are closed.
Comments