生賴範義(オオライノリヨシ)って読めますか。私は長らく読めませんでした。
でも絵は知っていました。あのカッコいい絵です。映画のポスターで一番カッコいい絵を
書くイラストライターの生賴さんが昨年亡くなり、その足跡をたどる回顧展が宮崎、東京
で行われたのですが、今回生誕の地、明石でも行われ、行ってきました。
明石駅か徒歩5分。明石城公園の隣にある文化博物館で行われておりました。
ここは丘の上にあり、道路からエレベーターで上がるというもの。そのエレベーターは
何と市民の足となっており自転車も入れる大きな背の高いエレベータで、初めて行くとち
ょっとわからないと思います。入館料は1000円ですがJAF会員は800円とお得です。
1階のSFアドベンチャーの表紙絵は撮影可能。見覚えのある絵がずらりと並んでいまし
た。2階がメインでテーマごとに展示されています。やはり映画関係のものに見覚えが
あるものばかりで面白かった。
今回改めて確認したので「テンタクルズ」(1977)、あの
B級タコパニック映画ですがポスターはよくできていてインパクトがありました。
「メテオ」(1979)も同様で内容はチープでもポスターは立派だったのを覚えています。
映画のポスターは東映映画の「渡世人列伝」(1969)が最初とか。展示はなかったのですが
ビデオで見ることができました。
「復活の日」(1980)も内容はさておき、壮大な映画の
イメージを伝えるのは十分なポスターになっています。
小松左京に気にいられて本の
カバーイラストを多く手掛け、他に平井和正の幻魔大戦、ウルフガイシリーズ、吉川英治
の「三国志」も。
でも世界的に有名になったのは「スター・ウォーズ帝国の逆襲」。
ルーカスに気にいられたこのポスターのインパクトは半端じゃなかった。
平成ゴジラシリーズも手掛け私のお気に入りは「ゴジラVSビオランテ」。バラ怪獣ビオランテの
イメージのグリーンのバックに赤い花とゴジラが描かれ、とても美しく目を引きます。
本の表紙で「ジュラシック・パーク」では恐竜と兵隊が戦っていてそういう内容だと
誤解も生まれました。何しろポスターから内容をイメージするインパクトが強かったから。
もっと楽しませてほしかったなあと思います。
ご冥福をお祈りします。
意外と好きなのは「FUTURE WAR 198X年」
Recent Comments