November 11, 2009

沈まぬ太陽

「沈まぬ太陽」
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○監督:若松節朗
○出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香

 旧作が続きました。久しぶりの新作映画を紹介しますが、しかし・・・、
こんな映画が多いから新作の紹介をしたくないのだ。

泣けるか泣けないかで言えば泣けるシーンはあるが、しかしそれが最後の感動に
繋がってこないのが残念な映画になっていました。

ジャンボジェット墜落事故とカットバックで各シーンが入ってきてこれからの
壮大な物語、スケール感を見せようとする冒頭、悪くはないがやはり安モンの
ドラマっぽいスタートとも取れる。そして壮絶な飛行機事故の現場から、主人公
恩地の経歴と会社の歴史が語られるのだ。

労働組合のリーダーをやっていたことが社内での印象を悪くし、海外へ飛ばされ
以後日本へ帰れない運命となる。

この後にジャンボ墜落事故のお客様担当になるがこの経緯が語られていない。
同時に彼の仕事の内容、赴任先での仕事の内容が見えてこない。どんなクロウを
彼がしたのかわからないのだ。

そして対立する同じく組合で戦った、御天もまたどのような仕事をしたのか、
していたのかわからず、その対立が善悪を強調して描かないから印象が弱い。

ストーリーを追うだけで興味深いとは思うが、新しくやってきた社長もまた
整備の改善を行ったことを言葉で表しただけでなんとも味気ない。

やはりどんな仕事をして、どんな苦労があったのか、そのエピソードを深く
描いて欲しかった。まさにプロジェクトXとして見せて欲しかった。
そしてその裏でこんなエピソードがあった、その積み重ねを見せて初めて
ドラマが面白くなるのではないか。

 昨年同じく飛行機をテーマに「ハッピーフライト」という映画で楽しませて
くれたのだが、その同じ映画会社で今度はこんな飛行機映画を見せてくれるとは。
モデルになった飛行機会社違うのですが、面白いモンです。ちなみに世間から
無視されてましたが「フライングラビッツ」という国民航空のモデルになった
会社の映画あったのですが・・・・。
 会社ネタで面白いと思ったのがこの映画「角川映画」でした。あの角川書店が
大映を吸収して角川大映映画→角川映画になったのですが、「沈まぬ太陽」は
新潮社の原作。コレを機会に山崎豊子の原作を買ったのかと思ったのですが
そうではなかったようで、もういち本屋の立場で映画を作っているのでは
ないということでしょうか。

 この映画インターミッション(休憩)が入ります。この入り方がなんとも
ぶっきらぼうで「えっ!」って感じ。やはり前編、後編と区切った演出が欲しかった。
単なるCMタイムではないのだから。まあ、テレビじゃないから、チャンネルを
変えられる心配がないからかあんな感じになったのかも知れないがしかし・・・。

まあ、とにかくいまどきのテレビドラマの長編版程度で出来という印象でした。
これなら「クライマーズ・ハイ」の方が面白いかな。ちょっと比較する視点が
違うような気がしますが・・・。

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November 06, 2009

ラブホテル

「ラブホテル」
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○監督:相米慎二
○出演:速水典子、寺田農
 ロマンポルノはポルノ映画あり、女性の裸、SEXシーンを見せてナンボ
の映画で或ることには違いないが、そのお約束を守ることにより男と女の
ドラマを見せていく。

男と女の切なさが描かれる本作では過去の作品とは一線がひかれ
肌を重ねても何も解決しない生きることの辛さのようなものがひしひしと
感じられる。そうそう脳天気に生きていけないのだ。

妻しか女を知らない男が借金苦で自殺しようとする。その前に買った女と
ラブホテルで一夜を過ごすことになるがそれが彼の決意をとどまらせる。
3年後にタクシー運転手をして偶然彼女を見つける。彼女を天使だといって
近づき二人の新たな関係が始まるが長くは続かない。

とりあえず生きている男と女、その姿が見ていて辛い。

製作はデレクターズカンパニーで日活は配給という言うことが影響してか
名作となった。しかし、長回しが多い本作はカットを割って見せなければ
判りづらいところを割らずに展開するから意味が伝わりにくいシーンがあり
公開当時に劇場で見たときによく理解できなかった。相米監督の特徴とされて
いるところだが私はこの表現あまり好きではない。
しかし、この「ラブホテル」はまだ見ることが出来る。
というのもロマンポルノのお約束という制約が作家性を強く出しすぎなかった
からではないかと思う。

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November 05, 2009

桃尻娘(ピンク・ヒップ・ガール)

「桃尻娘(ピンク・ヒップ・ガール)」
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○監督:小原宏裕
○出演:竹田かほり、亜湖

日活ロマンポルノとして製作された「桃尻娘」は1978年の作品。
「女教師」の次の年だが、この頃から女性の描き方が変わってきたとされる。
この映画には女を見下すような視点はなく、自由奔放に生きる女子高生の
青春と性春を描いている。

明るくかわいい少女が脱ぐということが完全に売りになっており、
多分このコンセプトが今でもピンク映画の基本なのではないか。

家出をした女友達を追いかけて東京から福井、京都へと旅する。
その先でのいろいろな出会いと別れ、本当の意味での大人の世界を知る
少女がまぶしく、なよなよした男友達はゲイというのもなんか時代が
変わってしまったと感じ、その延長線上に自分たちが生きていると
感じるのだ。

こちらもWOWOWの放送で見た。その後「~ラブアタック」「~プロポーズ大作戦」と
シリーズが作られているので是非放送して欲しい。

方や、ロマンポルノとはいえ映画として本領を発揮する映画もあり
「ラブホテル」なんかはそのいい例だと思う。

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November 04, 2009

女教師

「女教師」
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○監督:田中登
○出演:永島暎子、古尾谷雅人

 日活ロマンポルノの1本で、WOWOWで放送された。1977年の作品。
ピンク映画とは違って伝統ある日活が再起をかけた映画ブランド(?)の
ロマンポルノ。企画段階ではポルノロマンだったとか。

1977年といえば「スター・ウォーズ」が日本で公開されないのをやきもき
していた頃。

映画の内容は中学生が担任の女教師をレイプしたところから波紋が広がって
いくというお話で、若者をかなりエネルギッシュに描いている。
かなり暴力的なシーンも多く、「青春の殺人者」のイメージに近い映画と
なっていた。

ここでも出てくる男の目は女を見下しており、かなり差別的。
レイプされたことよりその女教師が処女だったかどうかを心配する男教師が
出てきたりするのだ。

中学生役を古尾谷雅人が演じており、コレが違和感おおありでポルノ映画らしい
といばらしい。でもそれはそれで結構込み入った話で裏の策略があったりと
充分映画としてつくり込んでいるのに驚いた。薄っぺらいただの裸を売り物に
している映画ではないのだ。

60年代から70年代のピンク映画、ロマンポルノは一般的には厳しくレッテルを
張られてしまう映画だったかと思うが、しかし同時に正直にその時代を映して
いたともいえるような気がする。

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October 29, 2009

情事の履歴書

「情事の履歴書」
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○監督:若松孝二
○出演:千草みどり、寺島幹夫
 東京に行く機会があり、東京国際映画祭で何か1本見ようと思ったが甘かった。
チケットは手に入らずに帰りの新幹線にまでに間に合う映画を探してみたのがこれ。
先日からのピンク映画の流れでちょうどいい選択となった。

1965年の国映製作のピンク映画。1965年といえばピンク映画の黎明期。
(1962年の「肉体の市場」が最初とされている)
なのでなんか制限が多くて全くピンク映画らしくなかった。乳首が出てこない。
Hシーンも不自然なカットで・・・・。

東北の雪深い農村でレイプされた少女が東京の赤線へ売られ(といってもこのとき
もう赤線はなかった)のしあがっていく様を描いている。
或る男が殺されて、その容疑者として取調べを受ける女。その過去が語れるがそれは
とても悲惨なものだった。

女を見る目が非常に差別的で、出てくる男は皆女性を見下している。
しかし疑いの晴れた女は堂々と警察を後にするところに本来の女の強さを感じる
ことが出来るのだ。

この時代はこうだったと一言で片付けてはいけないのかも知れないが、
今とはかなり違ってきているのは事実だ。

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October 28, 2009

婦女暴行事件 不起訴

「婦女暴行事件 不起訴」
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○監督:渡辺護
○出演:日野繭子、大杉漣、風間舞子
 PLANET+1で見たもう1本が「婦女暴行事件 不起訴」(‘79)。
監督自薦のベスト1で約20年ぶりの上映になるとのこと。

 無軌道な若者たちを描く非常に暴力的なSEXを描いている。それが
映画としてやはり挑戦的であり、低予算で手作りのプログラムピクチャー
として観客へ訴えかけるものが感じられる映画でした。

 3人の若い男たちの一人が女の子を連れ出し、後に2人と合流して犯し、
まわしていく。レイプという言葉ではなく婦女暴行として表現される時代、
女は恥ずかしさ、世間体で訴えることが出来ないとされていた。そこにつけこんで
好き放題やっていくのだが、やがて3人の間に不協和音が生まれる。

 最初に犯された女性が妊娠し、3人うちの1人と結婚したいと言い出すのだ。
あとの2人は彼女の罠にはまり逮捕されることになる。

 この展開少々信じがたいところがあるが、女がまだ男の後ろについてあるいて
いた時代、いや、男の勝手が許された時代を物語と見るべきか。映画の内容の
善し悪しはあると思う。

 しかしなんと言ってもこの映画の魅力は、その手触り、感触が映画というものを
感じさせる作品で最近の映画には感じられないものがある。

 ところで大杉漣さんは中年のオッサンをちょい役で演じていました。まさかこの後
あんな大スターになるとは・・・・ですね。
ちなみに「変態家族兄貴の嫁さん」(‘84)はこの作品の後となります。

PLANET+1の今回のラインナップ 
「紅壺」(’65))「ブルーフィルムの女」(’69)「15代の売春婦」(’71)
「カマキリ女秘書」(’84) 「異常快感24時」(‘85)
保存が難しいピンク映画でよく残っていました。タイトルが今のピンク映画より
意味があって覚えやすいですね。今回は見ることが出来ませんでしたが、
機会があれば見たいです。

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October 27, 2009

素肌が濡れるとき

「素肌が濡れるとき」
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○監督:梅沢薫
○出演:真湖道代、野上正義
 PLANET+1で古いピンク映画の上映があったのでいってきました。
体調の加減もあり見れたのは2本ですが、貴重な作品が見れたと思っています。
「素肌が濡れるとき」(‘71)はどこかの田舎から出てきた男がホストになり
女の相手をしながら金が全てとお金をため、次々に女を捨てていく話。
しかし、自分と似たような境遇のトルコ嬢と出会いお金を抜きに身体を重ねる
ようになるのだが、というお話。
 最初のシーンが海とホテルの白パン一丁の男が延々と映し出され、その後に続く
太鼓と妙な数組のカップルのHシーン、こんなの延々と見せられるのか?という
スタートで少々戸惑いましたが、その後は普通でした。
あんまりこういった性風俗に詳しくないのですが、当時こんなんだったの?
というところが興味深かったです。
例えばトルコって絶対Hがついていたかと思っていたのですが、拒否している
シーンがありました。ホストクラブの今とはずいぶん違う印象で、男同士のHな
シーンまで出てくるという、70年ごろの性風俗を知るにはいい作品かも知れません。
70年といえば万博の年。誰もが幸せだったわけではなく、こんな生き方をしている
人もいたのだと同時に、こういう映画を見る人たちも確実にいたのだと感じ
させられました。

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October 10, 2009

火天の城

「火天の城」
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○監督:田中光敏
○出演:西田敏行、福田沙紀、大竹しのぶ、椎名桔平
悪い映画ではなくてよかったと見始めには思っていたが、どうも後半がいけません。
そしてあんな終わり方とは・・・・・。

最初に「幻の城」とネタをふっておいて、戦国時代のプロジェクトXが始まるあたりは
なんとなく期待をさせます。椎名桔平の信長が少々気になるところですが、そつなく
なんでもこなす西田敏行が岡部又右衛門を演じまあ見ていられるなと思っていました。
プレゼンのコンペがあって岡部又右衛門に決定するあたりは、今風のビジネスと変わら
ないというか、そういうストーリー展開にわざとしている
のでしょう。材料を求めて敵地の木曽へ。ココで、木曾義昌役で笹野高史が出てくる。
これはミスキャスト。NHK大河ドラマ「天地人」でこの前まで豊臣秀吉を演じており、
コレが結構印象が強かった。逆にこちらの秀吉は印象が薄い! さてなんとか材料の調達
も出来る見込みがたって建築が大詰めを迎える。
まあ他にも敵の妨害やアクション、CGスペクタクルシーンなど、なんやかんやあって
城は完成。このお城はライトアップされたという。コレ本当かな?

 ここで終わってしまうとは思いませんでした。
だってネタをふった「幻の城」の謎解きがまったくないのだ。3年で焼失したそれはなぜか?
そこを描く必要があるのでは。
 それにせっかく信長が出ているのだから「本能寺の変」まで描くべき。
安土城完成が1579年。3年後、1582年の「本能寺の変」の後に主を亡くした城が
焼失したとされているのだから、そこまで描かないと。

敵方の築城妨害とか、政治的な陰謀、策略がめぐらされるなかで、それらといかに戦い
城を完成させ、そしてその夢は崩壊していったのか、そんな映画を期待していたのに・・・・。

ラストに炎上する城が見れるから「火天の城」と名がついていたのかと思っていました。

あと、化けもののような城という台詞をもっと絵で表現して欲しかった、
天主のあの奇抜なデザインの元となったのはなんだったのか? 
人の数や材料の量、手間、時間、その規模が全く映像から伝わってこなかった。
ただ、安易なCGは使っていなかったと思う。かなり部分本当に作業をやっているのが
映しだされていたし、群集シーンでは出来るだけ多くの人を集め、さすが東映時代劇と
いう絵作りのこだわりは感じられた。しかしこれがこの作品全体のスケール感に
繋がっていないのが残念だった。

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October 08, 2009

あんにょん由美香

「あんにょん由美香」
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○監督:松江哲明
○出演:林由美香、ユ・ジンソン、いまおかしんじ

 いい映画を観たという感想が素直に残る映画でした。
みんな由美香さんが好きで、その思いで作られている映画でした。

監督として「まだまだね」といわれたことが心にひっかかっていた松江監督は
由美香さんの死を悼み、そこで1本の韓国エロ映画に出会う。
死後に出版された「女優林由美香」の編集過程で見つかった作品。韓国スタッフ
による日本で撮影されたエロ映画「東京の人妻 純子」で、そこでも由美香さんは
しっかり演技をしていたのだった。
どういう経緯でこの映画に由美香さんが出ることになったのかを追う一方、
由美香さんの代表作を撮った3人の監督を尋ね、彼女の生き様を振返っていく
ドキュメンタリー映画。

カンパニー松尾は初期由美香さんのアダルトビデオ「硬式ペナス」を監督。
撮影現場を訪ね、当時の様子をうかがう。彼の個人的な思いがあって撮影した
ように感じる。由美香さんがまだロリータで売ってる頃の作品で未見。
この作品って今見ること出来るのかな。

ピンク映画になれなかったドキュメンタリー映画「由美香」。筆者は後に発売された
DVDで見たが、この監督平野勝之。「わくわく不倫旅行」のタイトルがついている
この作品の平野監督と由美香さんは当時本当に不倫関係にあった。仕事とプライベート
割合が違う二人のわだかまりがサスペンス性を生む作品だが、こちらも作品の
舞台となった北海道まで思い出をたずねに行っている。そしてあの夕張の三角山の
峠越えを再現しているのだ。遠くに観覧車が見える夕張の町をバックに由美香さんが
何を思っていたのか。
平野監督へのインタービューが後に愚痴のようになってくるシーンが印象的だ。
本気で昔の自分の女への気持ちが見えるようだった。
由美香さんが死んだ日、実は久しぶりに平野監督との撮影の予定で、待ち合わせの
喫茶店に由美香さんが現れなかったことが語られる。それが後々になってうわさと
なったようだ。

「たまもの」のいまおか監督は由美香さんを「林さん」と呼ぶ。業界では先輩だからと
いくことらしい。「たまもの」での由美香さんはかなり自分の演技に自信があったようで
コレが後期の代表作となっていく。確かに台詞のない中で見せる(魅せる)演技を
重ねて通常のピンク映画とは一線を引いた作品に仕上がっていた。
作品にあわせてそのようなコントロールが出来るようになっていたのだ。

カンヌまで行った「日曜日は終わらない」ではその演技も作品にあわせていながらも
由美香さんの登場シーンだけはピンク映画の雰囲気が漂い、全体のイメージが
テレビ用作品とは思えない味わいを出していた。

さて物語は韓国エロ映画「東京の人妻純子」がどのような過程で製作、撮影されたかを
追うために当時のスタッフを訪ね、韓国の監督にまで会いに行くことになる。
さぞかし面白いネタが出てくるかと予想していたが予想は裏切られ、しかしそれ以上に
面白い事実が分かってくるところがいい。そうたいしたことはない、でも・・・・。

監督を招いて撮れなかったラストシーンを撮影することになる。
この「東京の人妻純子」の主人公純子=由美香さんとダブって見えてきて
出演している男どもは手の届かなくなったところへ旅立った彼女を送り出すかのようだ。

死んでもなおスクリーンの中で生きている彼女が映し出される。沖縄の首里劇場で
由美香さんのピンク映画が上映されていたのだ。

いつまでも彼女はスクリーンの中で生き続ける。
ちょうどこの上映があったときに梅田日活で「女将三十五才染みだすシーツ」という
由美香さん出演作を上映していたのだ。映画の中でのことを実感できる出来事だ。

実際、筆者自身もつぶれたビデオ屋さんで由美香さんの傑作ピンク映画「団地妻不倫で
ラブラブ」を見つけたことがあるので、どこかで由美香さんは生きているのだ。

こういうことをいうと少々残酷だが、今回の「あんにょん由美香」は由美香さんの
作品をまとめた本「女優林由美香」の映像版という気がした。そしてそこで語れる
内容は本の内容と同じで、当たり前だが彼らの思い出が更新されていないのだ。
2005年6月に亡くなった時のままで止まってしまっている。映像は残酷で生きている
感じさせると同時に残された人々の由美香さんに対する時が止まってしまっていること
も映し出しているように感じた。

少々意地の悪いことを書いてしまった。
でも事実である。

しかしながら「あんにょん由美香」は、さよなら由美香さん、であり、こんにちは由美香
さんである。その意味合いをじっくりとかみ締めたい。


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September 28, 2009

ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~

「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」
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○監督:佐藤信介
○声の出演:綾瀬はるか、沢城みゆき

 悪くはないけど、まあ水準の出来だと思います。
最近のキャラクターにたよったアニメに比べると、どちらかといえばストーリー
重視でオールCGのアニメとしてその世界観がなんともいえない味わいがあって
動きもまあ、まあでよろしいんじゃないでしょうか。ただ一点気に入らんのが
テオの心が見えない、描きこみが甘いこと。

高校生の遥は父親と二人暮らし。母は他界している。母の形見の手鏡を探して
不思議な世界、ホッタラケの島にやってくる。人が忘れた、ほったらかしにした
もので作られた島。そこでテオと出会い冒険が始まる。

テオはブタとキツネを足して2で割ったような動物(?)。臆病者のいじめられっこ。
彼が最後には遥のピンチを救う。

あくまで主人公は遥だが、テオとの出会いお互いの中で変化が生まれるはずなのだが
その動きに乏しいのだ。だからテオが町のみんなと飛行機を作って空を飛び、
遥の救出に向かうシーンで泣けないのだ。もっと描きこんで欲しかった。

 悪口にではないがこの設定、展開は昔の宮崎アニメの焼き直しと見た。
「天空の城ラピュタ」だ。パズーが命をかけてシータを助ける冒険模している。
しかしテオの心が描かれていないのが辛い。
島を走る汽車のような乗り物も「~ラピュタ」の採掘現場に出てきた。
しかし飛ぶシーンは雑なのでやっぱ「~ラピュタ」のほうがよく出来ている。
ほかに悪者の男爵。どこかで見た感じがある。多分「王様と鳥」の王様のイメージ。
基本が「不思議の国のアリス」なのでスペードの女王ぽいところもある。
飛行船は「~ラピュタ」で、最後の追いかけっこは「カリオストの城」を思い出した。

人間がほったらかしにしたもので出来ている島、その世界の設定は「屋根裏のポムネンカ」
を思い出したが、「ホッタラケ~」の方がカラフルできれいだった。

妙に胸大きさが目立つ遥の声を「おっぱいバレー」の綾瀬はるかが声を担当しているのは
声を演じる役者に合わせていたのだろうか?

劇中エピソードで、遥の父親がお弁当を作るシーンがある。
母親の死からお互いに立ち直るきっかけとなったシーンだ。
私も子どもの弁当を作ったことがある。妻が入院したときに幼稚園へ
もっていくお弁当を作った。コレを毎週やるのはやっぱ大変です。
そういう点ではお母さんはやっぱ凄いです。感謝すべきもの
その偉大さみたいなものまで含めて描いているところは
この映画のいいところ。

なので脇とはいえメインとなるキャラの描きこみまで手を抜かないで
ほしかったな。

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September 21, 2009

20世紀少年<最終章>ぼくらの旗

「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」
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○監督:堤幸彦
○出演:唐沢寿明、豊川悦司

今回でおしまい。
「ともだち」が誰か?の解答編。

でここで書いてもいいのですが、あえて書かずに行きますが
おもろない。

ともだちが誰かで2時間35分は長い。

話は完全に崩壊、解答シーンはまあええけど、現在のシーンが
どうしてこうなるのか全く話が繋がらない。これでいいのかという
シーンの連続。

最後の最後まで引っ張ってエンディングタイトル後に
もう1エピソード追加。
それってあり?

まあ、もしあの時ああすればよかったという苦い思い出が原因。
それはそれであるかもねって思ったのですが、それで多くの人が死んだかと思うと・・・。

あれって歴史が変わったてことだったの?
なんともいえん本当のラストでした。


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September 20, 2009

侍戦隊シンケンジャー 銀幕版天下分け目の戦

「侍戦隊シンケンジャー 銀幕版天下分け目の戦」
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○監督:中澤祥次郎
○出演:松坂桃李、伊吹吾郎
 もちろん仮面ライダーと2本立てだったので一緒に見ました。
残念なことに2D上映しか時間が合わなくて・・・。

この3D映画が邦画で初となります。洋画はこの夏から本格的アニメ中心に
展開してきましたが、邦画は東映だけががんばっています。この後、東映では
ホラー映画の「戦慄迷宮3D」、東映アニメ「きかんしゃやえもん」と3D映画が
予定されており、邦画の3Dのパイオニアになろうとしています。松竹、東宝では
多分費用対効果の問題から様子見ということでしょうか?でもどこまでいっても
見世物的なものはぬぐえない気がします。

実際このシンケンジャーでも画面から飛び出すようなシーンが多く、
3D効果を狙っているのが判るのですが、それ以外は特に必要ないように感じられます。

さて、シンケンジャーのTVは見ていないのですが、この作品東映時代劇の
パロディ満載というかそういう雰囲気が楽しいものになっています。
レッドのこと「殿」と呼んだり、「まいる」とか「若」とか、顔が漢字になって
助っ人のすし屋が一心太助(?)風だったり、伊吹吾郎さんがそのあたりの雰囲気を
かもし出していたり。

チャンバラは昔の子どもの遊びひとつで、時代劇が受けなくなったのはチャンバラで
遊ばなくなったから。
私のチャンバラといえば「仮面の忍者赤影」でとまあそんなことを思い出しながら
見ていました。


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September 12, 2009

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」
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○監督:金田治
○出演:井上正大 、村井良大 、森カンナ

 さて、早くに見ていたのですが、書けなかった仮面ライダーです。
私は仮面ライダーファンではなかった。等身大ヒーローよりは
巨大化ヒーローのほうが好きでゴジラ→ウルトラマンとすすみ、
東宝のお行儀よさが好きでした。東映はやっぱり少々荒っぽい
気がするので好みではなかった。

でもだらだらと何でも見るのが我々の子どもの時代のテレビの見方で
仮面ライダー1号、2号、V3、Xライダー、アマゾン、ストロンガー
ぐらいまでは見ていました。さすがにスカイラーダー、スーパー1の
時代はうわさだけで、何故仮面ライダーが空飛ぶねんとぼやいていました。
ブラック、ブラックRXは後にアメリカにわたり有名になったことは
聞きましたが全くの守備範囲外。真、ZO、J、はほとんど記憶にありません。
この頃になるとビデオ作品や劇場版単発作品となっており、
追っかけられませんでした。
その後平成シリーズがスタート。クウガ、アギト、龍騎、555(ファイズ)、
ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、そして現在のディケイドと
なるわけですが、そのディケイドは10周年ということで今回のTVシリーズで
過去を振返りながらそれぞれの世界を旅するものとなっています。
平成シリーズは真剣につくりすぎて面白みがなく、途中でリタイアすることも
多かったのですがなんと7割がたは見ており、今回、もっと真剣に見ておけば
よかったと反省しました。

さて今回の映画、面白かったです。中身がないのが気になりますが、
仮面ライダー同士が戦って、戦って迫力のある展開を見せてくれます。
なのでショッカーが出てくるのですが、あまりなんにもしません。敵と
決まっているので後は戦うだけです。ラストみなが集まって大決戦となるのは
ほんと凄い。笑えるし感動モンです。
そして大ラス、仮面ライダーXに出ていたキングダークが登場。これは
巨大ロボットでXが口に入って倒した奴なんですが、今回はディエンドの連れてきた
仮面ライダーではおきて破りのJが登場。そう巨大仮面ライダー。
JはジャンボのJ。コレがキングダークと一騎打ちかと思えばディケイドが
ベルトになってJに装着変身。すべてのライダーがカードになってお決まりの
ライダーキック!

ココで泣かないお父さんはいない!というような感動的なシーンでした。

全ライダーのライダーキックと合わせて名シーンとなっています。

テレビ版は8月で終了。中途半端な終わり方で、12月に劇場版で決着が付くということで
これまた劇場へ行かねば・・・。

今度はテレビシリーズ中心の話になりますが、いろいろ面白いことに気付いたので
メモ程度にご披露します。

「仮面ライダーディケイド」は9つの世界をめぐるのですが、後半妙なことに
なってきます。9つ以上の世界があることがわかるのです。そのひとつに
「侍戦隊シンケンジャー」の世界がありました。仮面ライダーのいない世界です。
日曜朝7時半からのこの番組にディケイドが侵入、2回にわたって放送されました。
実は全英オープンゴルフの放送で7時半からのシンケンジャーの放送がないときに、
ちびっ子へのプレゼント企画として放送されたようです。前代未聞の出来事です。
でも内容はしっかりディケイドの1エピソードになっていました。またその次の週は
シンケンジャーとディケイドの連携が感じられる1時間となっておりこれも面白い
企画でした。

平成シリーズを一回りしたディケイドは旧作シリーズへ舞台を移すのですが、その作品は
「仮面ライダーブラック」と「ブラックRX」の世界。なんと倉田てつをが
そのままブラックを再演しました。今まで役者は変えていたのにココだけは
オリジナルキャストを引っ張ってきたのです。

もう一本は「仮面ライダーアマゾン」。仮面ライダーシリーズでも奇抜なシリーズで、
大切断という必殺技が少々スプラッタしていました。平成版アマゾンはその点を
押さえて演出していました。今風ではあるのですが、それが妙な感じでした。

こんな風に脱線(とはいえないかもしれませんが)するのがアリなら、
もっといろんな世界にディケイドが行って欲しかった。
たとえば「美少女仮面ポワトリン」の世界とか「人造人間キカイダー」の世界なんて
どうでしょうか。以前「有言実行三姉妹シュシュトリアン」にはウルトラマンが
出たという例もあるので、やる気になれば何でも出来そうです。
「快傑ズバット」の世界なんてのもいいな。

 ですが残念なことに「仮面ライダーディケイド」は8月末で放送を終了してしまい
ました。9月からは映画にもゲスト出演した「仮面ライダーW」が始まります。
アシュラ男爵のように半分色が違うライダーです。中途半端にTVは終了し、
続きは映画へとなったディケイド。それには大人の事情があったとにらんでいます。

いろんなヒーローを競演させることにより人気の出た「仮面ライダーディケイド」ですが、
その原点は最初の仮面ライダーシリーズからありました。
「仮面ライダー」には1号登場後に2号が登場、共同で戦う話も
出てくるのです。コレは1号の主役の藤岡弘が怪我をしたために2号を
出すという苦肉の策で、それが視聴率を稼ぐことになりました。

ちなみに1971年4月3日に「仮面ライダー」の放送が始まり、
その前日に「帰ってきたウルトラマン」がスタート。
「帰ってきたウルトラマン」はもちろん見ていましたが、
「仮面ライダー」はノーチェックでした。
(凄い歴史のスタートの時点に立ち会っていたことになります。)
途中から「仮面ライダー」を見るようになり、V3時代には3人のライダーの
競演を、ウルトラ兄弟の競演と同ように面白がってみていました。
仮面ライダーシリーズは世界観が同じで、他のライダーを出しやすいつくりに
しており、視聴率が稼ぐことができる設定を構築し、維持していたようです。

つまり<ヒーローが競演すれば視聴率がとれる>

この法則がこのときに出来上がりました。その発展系が「ゴレンジャー」のような
戦隊ものでしょう。
「仮面ライダー」のこの法則が今回ディケイドで復活、それが映画にまでに発展した
ということになります。
「仮面ライダーディケイド」では過去の役者にこだわらず、
イケメンを大量生産しています。これは最近の仮面ライダーシリーズの傾向で、
この柔軟性がストーリー展開の幅を広げ、物語を面白くしていきます。
平成ライダーシリーズはシリーズの中で個性的なライダーを生み出し、競演させて
いましたが、ディケイドで旧作、従来のライダーをリサイクルするという昭和シリーズ
の法則を復活させて融合させたといえます。つまり役者にこだわらない展開がここで
生きてきたのです。

コレはキャラ商品を販売する必要性から生まれたのではないかと思っています。
1年で賞味期限が来てしまうヒーローをうまく長生きさせる手法として有効だと
思われます。また今回は大胆にも8月で一旦番組を終了させ、
9月から「仮面ライダーW」を登場させます。コレは映画にもゲスト出演
して印象付けしていました。9月スタートということは3ヶ月かけてクリスマス商戦
に間に合わせるという意味があります。その後正月で終わっていたライダーシリーズを
来年まで延ばすことができ、多分来年の夏の映画と組み合わせてキャラ販売ができる
という算段でしょう。
従来は戦隊ものとスタート時期が重なり、混乱が大きく、また正月を過ぎれば売れない
という現象がありました。これを解消させたということだと思いますが、
もうひとつ理由として多分「戦隊もの」と「仮面ライダー」の年齢層が重なってきたこと
が原因ではないでしょうか。
従来「仮面ライダー」は小学生以上がメインターゲットだったと思います。しかし
「電王」で対象年齢を下げた結果、大ヒットし独立したシリーズで人気を得ました。
ここから小学生はますます離れ、幼稚園児にターゲットが移り、従来から幼稚園児を
ターゲットにしていた戦隊ものと人気を二分するようになったと思われます。
そうなると、キャラ販売、放送上の力点の置き方、そのためのパブリシティの展開など
重なるとお互いが客の取り合い、紙面の取り合いが発生し自滅しかねません。今や
メディアミックスは各社利益を上げるために必死ですから。
そこで時期をずらしてお互いに譲り合い、マーケティング展開が出来る体制を
構築したのだと思われます。全てが商売にむすびついているんですね。


長々と書いてきましたが、あの時藤岡弘が怪我をしなければ、
こんな風になっていなかったかもしれません。


*「帰ってきたウルトラマン」でもセブンやマンは登場しますが、
多分仮面ライダーの影響を受けての登場ではなかったかと思います。
ウルトラ兄弟の構想はもともとあったようですが・・・・。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)

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September 07, 2009

同窓会

「同窓会」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督: サタケミキオ
○出演: 宅間孝行、永作博美、鈴木砂羽

 「悲しき天使」と同じく九州を舞台に過去を、青春時代を振返るお話の
「同窓会」ですが、こちらは脚本がよくない。面白いお話を自分で作って
面白がっているが、複線や仕込んだネタがばれているので、展開が予想
できてしまう。はっきり言って無駄が多くて下手だ。でも憎めない作品
になっているのは、映画青年が自分の思い通りの映画を自分主役でやっと
完成させてというところ。そこがいいよね。主人公と同じように高校時代に
8ミリカメラを回していた身としてはわかります。

 最初の一言が余計! あんな一説いらん! 

「勘違いは人生最高の悲劇であり喜劇である」

これがこの映画のテーマであり、面白いところ。
それを最初に見せてどうする。映画を見せて、観客が感じればOKなのだ。
それを文字で見せてしまうから、だから全てのネタの裏が見えてしまった。
つまり以降ネタバレになるけど、「3ヶ月」というわざとらしい台詞で勘違いする
主人公。元妻の命があと3ヶ月と勘違いして奔走することになるが、
実は「妊娠3ヶ月」だったということ。これも元妻に会いに行った病院で
声すらかけずに帰ってくる主人公だが、このシーン、元妻の後ろをわざと妊婦さんを
歩かせているという姑息なことをやっている。仮に主人公だけが勘違いをしている
映画として描くのなら別の表現があるはずだ。でも誰に向けて映画を作っているの?
観客だろ、だから徹底的に観客を騙さないと映画として面白くないだろう。
主人公と一緒に観客も騙さないと、自分でネタバレやってどうするん。

酒を飲んで「気持ち悪い」という台詞、女性が気持ち悪いといえば妊娠と決まっている。
健康診断を受けるシーンでもわざと胃のレントゲン写真が写るが不自然。
前に何か病気があったようだが、その示唆が薄くて・・・・。
元妻の友人が主人公に「3ヶ月」を伝えるがこの台詞がまた不自然なのだ。
まず子どもが出来たらそれをストレートに伝えるだろう、普通。それを
どう勘違いさせるかがミソなのに・・・・。

 そんなシーンが続いて他の仕組んだネタも笑うに笑えないことになって
しまっていた。もっと思い切った削除が必要なのだこの映画は。カットカットを
重ねて活動大写真になるのだから。大森監督を見習いなさい。

 万年筆ネタはさすがにわからなかったが、アレぐらいネタを隠してOKだと
思う。

 あとラストの走って、走って、元妻の元へ駆けつけるシーン。「決闘高田馬場」ぐらい
延々と走らせたほうがよかったと思うのだが。

 今回も永作博美がよかった。「その日の前に」の方がよかったと思うけど、
この映画永作でかなり救われている。主人公のバカぶり永作のなんともいえない
大人の女のかわいらしさで全体をカバー、鈴木砂羽も朝ドラのお母さんよりよかった。

ところで「サタケミキオ」=「宅間孝行」とは知りませんでした。
また今の朝ドラの顔にもなっていて、「花男」の脚本家、劇団も主宰されている多彩な方
なんですね。今後要チェックです。
 全体に作者の都合よく作ってしまっているからだと思うが、なぜ永作博美演じる
元妻は最初に離婚届けにサインをしたのだろうか?それもあの万年筆で。浮気が原因?
それにしては高校時代のオチなどが生きてこない。
つまりこのあたりの詰めがこの映画甘いのだ。いい雰囲気の映画なのにね、残念。


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September 03, 2009

悲しき天使

「悲しき天使」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:大森一樹
○出演:高岡早紀、岸部一徳
 最近、大森監督の新作がなかなか見られなくなって残念に思っていました。
この「悲しき天使」も非常に限られた中で公開されており、劇場にはいけなかった
のですがこのたびDVDで見ることが出来ました。 傑作です。
もともとなんでも監督できる人ですが、最近作はどうも本領発揮といった作品
がなかったのですが、今回は脚本・監督を担当してそれがうまい!さすが
と思わせる展開で一気に2時間見てしまいました。
 初の刑事ものということでしたが、「オレンジロード急行」で誘拐・刑事もん
やっているので、これは原点回帰ではないでしょうか。そこへ過去の今までの
青春映画の主人公たちの現在が見えてくるような作りになっているのが
うれしかったです。「ヒポクラテスたち」「風の歌を聴け」で育った映画ファン
としてはいい感じで懐かしさもありました。
 基本は「張り込み」です。二人の刑事が或る殺人犯を追う。刑事のうち一人が
高岡早紀。30代の女性刑事とベテラン刑事(岸部一徳)が東京で殺人を犯した
山本未来の行方を追って別府にやってくる。昔の恋人に会いに来るはずと
近くの温泉旅館に張り込む二人。昔の恋人はとても幸せな生活をしていた。
 犯人とその恋人、刑事二人の過去と現在を織り交ぜ、軽快に展開させるそのリズム、
ところどころに入るユーモアあふれる台詞が心地よく、また、単純に展開が読めない
面白さがありました。正直よく練られています。大森監督はやはり脚本が
うまい。それをまた自分で監督するとほんといい。
 少々悪口を言えばどこかで見た刑事ものの焼き直しのよう雰囲気、シーンもあり
ますが、それは悪くなくむしろブレンド加減よく、いい意味でよく消化されている。
 舞台となった大分県別府の観光映画になっているが、その与えられた素材を
うまくこなしで自分の映画になっていた。

 天晴れです。

 過去に背負って来たものが一気に解かれるラストシーン。あの涙の重さ
そのあとの身軽さも充分に伝わってくる。人は誰しもそういうものがあるのです。
でもそれを乗り越え、再出発することも出来ます。それが感じられるいい映画でした。

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August 26, 2009

劇場版ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合!オモチャの国で大決戦だコロン!

「劇場版ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合!オモチャの国で大決戦だコロン!」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:菱田正和
○出演:吉野裕行、伊藤静、山寺宏一


 子どもの付き合いで夏休み最後の映画としてみてきました。
三池実写版とは違ってやはり今のTVのヤッターマンの拡大版という
意味合いが強く出ており、それでいて約90分をしっかり見せてくれる
作品に仕上がっておりました。
今のTV版をそのまま90分見せられると少々きついものがあると思って
いたのですが、そこは劇場版、そんなことはありませんでした。

おもちゃの国の王様が作ったレジャーランド。その大臣パ・ズールがこの
国をのっとろうとしていました。そのために黒いヤッターメカ、ヤッターゼロを
ガンちゃんのお父さんに作らせていた。
ドロンボーの協力もあってヤッターゼロは完成、ヤッターマンに挑みます。
危うしヤッターワン!

という感じで父と子の姿を織り交ぜてヤッターワンの開発秘話も出てきたり
しょーむないギャグも不発、炸裂してにぎやか、にぎやか。

ヤッターメカも大集合してスペシャルゲストメカもあって豪華絢爛あめられでした。

単純に面白かったです。子どもも満足していたのでよかったのではないでしょうか。

ところで映画版のみ登場のヤッターキング、実写版映画でも登場していましたが
非常に出し惜しみをしているようです。今回の登場シーンには山本正之さんの
「ヤッターキングの歌」がかかり懐かしさが甦りました。

平日朝1回目だったからでしょうか、少々お客さんが少ないように思えましたが
子ども向けのこんな映画もいいものです。

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August 21, 2009

サマーウォーズ

「サマーウォーズ」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:細田守
○脚本:奥寺佐渡子
○声の出演:神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、富司純子

 大ヒット上映中ということでえらい目に合いました。
なぜか上映館数が少なく、梅田ブルグ7で満席!と出たのですかさず
茨木ワーナーマイカルへ移動するとそこも満席!と初日には見ることが出来ません
でした。そこまでヒットしているとは思いませんでした。

確かに前作「時をかける少女」が有名だったので、それなりにとは思って
いましたが・・・・。

で、「サマーウォーズ」ですが、傑作です。
今、この社会を皮肉った内容といい、笑いといい、テンポをあわせてよく出来ています。
前作「時かけ」を私は認めませんが、こちらはその延長線上にたどりついた傑作だと
思います。

 ネットでなにもかもが繋がっている世界。OZ(オズ)というコンピュータに繋がれば
なんでも管理しくれる。人は住民登録、買い物記録、ゲーム、仕事情報、
生活情報などなどあらゆるデータを登録して管理してもらっている世界。

そこでコンピューターがいたずらを始めるのだが・・・・。

 憧れの先輩、夏希の婚約者役というバイトを頼まれた数学の天才ケンジが
長野県上田という田舎町で夏希の大家族にかこまれて、コンピューターの暴走と
大惨事に巻き込まれ大家族パワーで立ち向かうというお話。

うーん書いていて難しい。うまく説明できないな。

 アバターという言葉が出てくる。この映画の中ではOZに登録し、そこでの
自分のかわりとなるキャラクターだ。いわばネットの中の自分の化身。
もとはサンスクリット語で「神の化身」のことを指す言葉が語源らしい。
 そのアバターたちの世界とリアルな現実の世界とが平行して描かれており
その混乱が人の死をまねくことになる。

 コミュニケーション、今ネットで誰とでも簡単に出来そうに思うが、
実際それは本当にコミュニケーションだろうか?
この映画に出てくるリアルの世界で、おばあちゃんが知り合いに黒電話で
ダイヤルを回して連絡をとっていたシーン、こういうことをいうのでは
ないか。家族みんなで食事をするシーンもそうだ。なんだかうっとしい
騒がしい食卓になりそうだが、本当に肌で他人を感じられるシーンとなっている。

 ラストに重要なアイテムとして花札が出てきます。
実は私は花札を知らない。なのでこのシーン雰囲気しか判りませんでした。
これはとっても悔しいです。

たしかに親戚が集まったときに花札とかトランプとかやるんですよね。
なぜか。よくわからないのですが、うちも父が七人兄弟だったもんで
正月には従兄弟とかとあわせて20人ぐらいが実家に集まってよくやっていましたが、
花札は大人の遊びのようで教えてもらえなかった。トランプは教えてもらったけど。

大家族には花札というのは実は日本では共通したゲーム、そしてコミュニケーション
手段だったんですね。それをネットの世界に持ってくるというところがこの映画の
ミソだったんですね。

 ネット関連の世界で仕事をしているものとしては(といっても最近ではみなそうですが)、
この映画の世界、実は空想であるということもよくわかるのです。
実は個人の情報がひとつでそのアバターがいろんな権限を持っている設定になって
いますが、個人の情報はひとつにまとめられていません。
というかまとめられないです。みなさん、いろんなところに既に登録して
いるかと思いますが、同一人物であるという確証がどこにもなく、まとめることは
永遠に不可能だと思います。或る程度まとめることは出来て、この映画に出てくるOZの
ようなサーバーで管理されてもそこだけで終わり被害はその世界だけで最小限に
食い止められると思います。それほど便利になんでもかんでも繋がってはいません。

しかしながら、個々にはいろんな意味でネットワークに繋がって管理がなされており
それがどんなトラブルに発展するかは予測できないのも事実です。

このお話、現時点でみて笑える、納得できるところが多いのですが、
3年、5年後にその世界と比較して見るとどうなっているか?それも面白いと思います


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August 17, 2009

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール アルセウス 超克(ちょうこく)の時空へ

「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール アルセウス 超克(ちょうこく)の時空へ」
―――――――――――――――――――――――――――

○監督:湯山邦彦
○声の出演 : 松本梨香 、 大谷育江 、 うえだゆうじ

 子ども付き合いで見に行ってきました。
メディアミックスの展開でひとつの映画が大ヒットするのはいいのですが、
しかしこんなお話でいいのでしょうか。なんかねぇ。
ダイアモンド&パールと名のつく世界観ではこの映画が3本目となり
現在のテレビシリーズとは地続きのようですがまあ特に意味があるわけでは
なさそうで、今回はダイアモンド&パールの世界が終わる?にあたっての
完結編のような意味合いがあるようです。

神とばれるポケモン、といってもピカチュウのように小さいものではなく
怪獣といっていい大きさのポケモンがいて、今回アルセウスというのが
出てきます。簡単にいうと神様で太古の世界で人間を助けたといわれており
人間は弱さゆえにアルセウスを裏切ってしまい、怒りをかってしまったという。
サトシとピカチュウはアルセウスの怒りを静めるために昔の世界にタイムスリップ
する。

そこでまあいろいろあって、怒りが解けるのだが、過去の世界で怒りが解けて
しまえば今、現代においては歴史が変わってしまう。そこが都合よく描かれて
いないのだ。これはいかんだろう。

アルセウスの怒りがなければ、ギラティナの反転世界はこの世界と接触することは
なかったという(これ昨年の映画の話)。またディアルガとパルキアの争いも
なかったはずと説明していた(これは一作年前の映画の話)。

つじつま合わないじゃん。

ようは都合く映画を作りすぎているのだと思う。
子どもに見せる映画なのだから、愛と勇気と冒険、友情のお決まりでいいから
臭い話にすればいいのになまじゲームとかカードとかを売ろうとするから
そう制約により自由さがなくなっているのではないか。

映画館にDSをもって行けば自分のゲームにアルセウスがダウンロードされ、
入場プレゼントでアーケードゲームのバトリオのパックとカードゲームの
プレミアカードがもらえる。前売り券をおもちゃ屋にもって行けばここでも
ピカチュウカラーのピチュウがもらえたりして、びっしりタックを組んで
儲けようとしているのである。作品の内容を含め全てのベクトルが商売に向いている。

商売ではあるがしかし、子どもへの教育的側面もあることを忘れずに、製作側は
企画、製作を進めてほしいと思う。

 ほんとうに心に残るような名作を見せてくれてもいいと思うのだ。
 多くの子どもたちが集まり、期待して見に来る映画なのだからその責任は大きい。
 だからこそ商売だけでなく、子どもたちの心に残る物語をみせてほしいと思う。


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July 30, 2009

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」
―――――――――――――――――――――――――――
○企画・原作・脚本・総監督 : 庵野秀明
○監督:摩砂雪、鶴巻和哉
○声の出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾 、

 早くに見ていたのですが、感想が書けませんでした。
なぜなら、まだ途中だからです。

前作でほぼTVシリーズを踏襲していることや、庵野監督が大人になったと
感じ、それがどう展開するのか期待していたのですが、今回見事に期待通り
というか大きく流れを変えて舵を取っているのが判り、その点で大満足なの
ですが、まだまだ話が途中で感想が言える状況ではないと思いました。

キャラの設定変更による物語を大きく変えていく展開、TVシリーズなら
後半へ差し掛かったところまで行くのですが、このままでは次で終わって
しまいそうな勢いです。
でもそうではないというところが、発表されている後2作で別の決着を
つけるだろうと予測できるからです。

新キャラのマリはTVでは描かれなかった部分を補完していくのかと思ったのですが
本編にも大きく絡んできています。

今回はどちらかといえばレイよりに展開、全開もアスカを出してこなかったことを
考えれば、レイとシンジの話にしていくのでしょうか?

とりあえず次回作を待ちましょう。ってまた2年ほど待たされるのかな?

次回作は、「序」「破」ときたので「急」かと思っていたら「Q」とひねりこれまた
期待してしまいます。

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July 20, 2009

富士山頂

「富士山頂」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:村野鐵太郎
○出演:石原裕次郎 勝新太郎、渡哲也

「劔岳 点の記」と同じ新田次郎原作の本作は1970年の石原プロの作品。
石原裕次郎の23回忌で放送された。未DVD化でTV放映も2回目とレアな
作品。映画館で見て欲しいというのが理由らしいがしかし見られなければ意味ないじゃん。
いまだにそんな理由が通じるのか?だから「黒部の太陽」はTVで見られないのか?
もっと開放してもいいのではないですか。

でもって放映の時にはカットするのだから意味わからん。128分の映画らしいが
放映時間から20分はカットしているかな。そんなに大事な、大切な、貴重な作品
ならノーカットできればノーCMで放送しろよ。

しかし映画はそれだけ自信のあった作品なのだろう。「劔岳 点の記」と同じくらい
本物の魅力にあふれていた。1970年当時はそれが当たり前だったといえばそれまで
だが、どうやら富士山まで行って撮影も行っているらしい。

そして男たちがカッコイイ。今、こんなにカッコイイ男、大人の男がいない。
「エグザイル」のときにも思ったが映画スターでカッコイイ大人の男がいないのだ。

お話は「プロジェクトX」でも取り上げられた富士山頂にレーダー基地を立てるお話。
天気予報を行い台風の接近をいち早く察知して災害に備える、その過程の苦労話だ。
日本の産業を支え、栄えさせたのはああいう人たちだったとあらためて思った。

「劔岳 点の記」と「富士山頂」はいいタイミングで見ることができたと
思っている。


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July 19, 2009

劔岳 点の記

「劔岳 点の記」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:木村大作
○出演:浅野忠信 、香川照之 、宮崎あおい

決してうまい映画でも面白い映画でもない。渾身の一作というのはこういう
作品を言うのだ。魂がこもっている1本である。

 明治の末に仕事として日本の測量をするひとたちがいた。レジャーとして山に
登る人が現れ競争になるが、あくまで仕事して山にいどみ成し遂げる。

オーバーな演出もなく淡々と映像積み重ねていく。空撮、CG無しでちゃんと現場で
撮影することの重要性が観客に伝わってくる。

 絵が美しい。日本の山、自然の美しさが出ている。

 いい仕事、職人の魂がこもった仕事とはこういう作品を言うのだとあらためて思った。

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July 08, 2009

Happyダーツ

「Happyダーツ」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:松梨智子
○出演:辺見えみり、佐藤仁美

私の敬愛する松梨監督の最新作「Happyダーツ」をやっとみました。
昨年劇場公開時には変な時間でしか上映されず、涙をのんであきらめました。
やっとDVDで見ることが出来ました。

 まあ、普通の映画でした。

 インディーズの女王と呼ばれている松梨監督のメジャーデビュー作品だったの
ですがまともな路線で勝負していました。

ですがだからといって面白くないわけではありません。
軽~く見ることが出来る1本ということで気に入ってしまいました。

ダーツに対する表現もなかなか面白く描かれており、見た後ちょっとやって
見たくなりますよ。

 時間通りに帰宅する派遣OLの美奈子。特になにか目的もがあるわけでもない、
彼氏もいない彼女がダーツに出会い、恋をするお話。
ダーツにはまった彼女はアマチュアで大会に出るところまで上達するところは
「ロッキー」のようなスポ根作品を思い出すが、実は監督がインディーズ時代に撮った
名作「愛は惜しみなく奪う」のリメイクに見えてしまうからファンの心理は恐ろしい。
まああのようなハチャメチャなお話ではありませんが、何かに打ち込んではまり込んで
極めていく姿は「カレーにかけろ」(これもインディーズ時代の作品)のようなところも
あり松梨監督のテーマなのかもしれません。

結構マンガのような表現もあり、またうまくはずして笑わせる、そうはうまく行かないよ
って展開が素敵です。無責任シリーズのようには行かないのです。

ラスト、前向きな女性になって今度は世界大会を目指そうとするあたりも
冗談のように聞こえるかも知れないが彼女の成長振りが感じられるいい終わり方で
私は夢をもって追い続ける人が好きです。


とことで、「映画監督になる方法」のようなディープでブラックな笑いのある作品
もメジャーでやって欲しいのですがどうでしょうか。次回作に期待しています。

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July 07, 2009

真夏のオリオン

「真夏のオリオン」
―――――――――――――――――――――――――――2009.7.6―◇◆◆
○監督: 篠原哲雄
○出演:玉木宏、北川景子

監修・脚色 が福井晴敏で、こいつがみんな悪い。
こうすれば面白いと思い込んでいるのが判るが全てが空回りで眠いだけの
映画になってしまっている。なんの面白みもない戦争映画を始めてみた。

海軍さんが命をかけているはずなのにみな長髪とは・・・・。それでいいのか。
戦争映画として成り立つのか。

あんな軽い、ゆるい、でも決めるときは決めるというキャラの艦長がいても
いいとは思うがしかし・・・さまにならないよね。

大体、女性が敬礼するシーン、あの時代あれを女の人がやるには相当な意味
重みがあったはずそれを映画が始まっていきなり見せて、その後の二人の関係を
全く描いていない。こういうシーンみたいでしょ的な押し付けが感じられ、
行間をよむことを観客にゆだねているというとんでもない奴だ。
パトレイバーやガメラで「ご無事で」という台詞が出てくる。このシーン女から男へ
の言葉になっているが、戦場へ向かう男の無事を願う気持ちと告白が重なっており
とても重みがありいいシーンになっている。多分これに近いシーンをイメージしている
と思われるが前後の演出が出来ていない、ドラマができていないから陳腐になっているのだ。

監督ももっと作りなおす余地あったと思うよ。

なんか誤解していないか? 福井敏晴ってたいしたことない、ただの無能なオタクだよ。

もうこいつがかかわった映画なんか見たくない。みんな駄目になっていく。

「ローレライ」は許してやってもいいが、それでもたいがい無理あった。
「戦国自衛隊1954」「某国のイージス」と本当にどうしようにもない映画に成り下がっていた。
特に「某国のイージス」なんて最低最悪の観客を馬鹿にしている映画で、金を返してもらっても
許せん映画だった。

こいつがかかわっていればもう見ないことにしようかと思う。


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June 30, 2009

つみきのいえ

「つみきのいえ」
―――――――――――――――――――――――――――2009.6.29―◇◆◆
○監督・アニメーション : 加藤久仁生

 本年のアカデミー賞の短編アニメーション受賞作品の「つみきのいえ」を
やっと見ました。

東京では「おくりびと」と同時上映されていたようですが、地方ではDVD
を待つしかなく、レンタルされていたのを見つけてみました。

多くを語らないこのアニメが評価されたことは本当にうれしく思います。
他のアカデミー賞受賞は全く期待の出来ない、信頼できない選定で幻滅
することが多いのですが、しかし、ここにアカデミーの良心を見たと思いました。

水没した町。つみきのように積み上げた家に住む老人が過去を振り返る
お話です。だんだん若い頃の思い出へさかのぼっていく様は死を前にした
人生の振り返りのように見えるのですが、そうではなく忘れていたものを
思い出し判でついたような暮らしからまた一歩踏み出したようなラストシーンが
素敵でした。

この作品は見る価値があります。

ジャパニメーションはキャラクターで世界を席巻してこんなものと思われている
ところがあります。
でも本当のアニメーションはキャラだけではない。世界のアニメを見たときに
そのレベルの高さと、イマジネーションの豊かさに驚かされます。

フレデリック・バック、ユーリー・ノルシュテインがいい例です。

あれもアニメの世界であり力なのです。

今回の受賞はその方向でも認められたということ。

以前の「頭山」は残念でしたが、こんどはほんとよかったと思いました。

さて、DVDの本編版はフランス語タイトル版でナレーションなしで
コレが一番いいのですが、日本語ナレーション版もあります。語りは長澤まさみで
一瞬迷いましたが見ました。しかしこれはこれで台詞が邪魔しないいい感じで
仕上がっていました。

とにかくオススメの短編アニメです。

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May 15, 2009

名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)

「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:山本泰一郎
○出演:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明


 こちらは息子と見に行きました。今この世代なのです。でも映画13年目です。
長いことコナンは1年生をやっています。そして13年たってもあの黒づくめの男は
つかまらずにそれどころか組織の人間として増えている!どこに決着が行くのか?

最初の映画公開されたときに、東宝はいい鉱脈をあてたなと思いました。
素直に面白かったからです。今もTVシリーズも原作も知らない劇場だけの
お付き合いですが楽しめます。ドラえもん、しんちゃん、コナンの春の3本ブッキングは
ほんと鉄板です。今年はそこへヤッターマンが食い込んでドラえもんは危うかったのですが
コナンは「レッドクリフ2」に勝ちました。仮面ライダーも寄せつけず鉄板は
崩れませんでした。さすがです。

今回も映画用のオリジナルで、黒づくめの男がからんでくるがそれよりは
ある連続殺人事件のほうがメインでした。蘭がからんでくるのが遅くそういう点では
コナンに絞ったところが展開としてよかったと思います。

でもね、下手なサスペンス映画より気が利いていて面白いのですが、これは
小学生には少々辛い内容なのではないでしょうか。
ラストのアクションとギャグシーンをのぞけば退屈すると思います。
そのバランスとレベルの配慮が欲しいですね。まあここまで大人向きに作るから
子どもは背伸びしてみたがるのかも知れませんが・・・・・・微妙なところです。

ところで3月に放送された
「名探偵コナンVSルパン三世」、コレは傑作でした。
1度きりの放送、2時間スペシャルでしたが各キャラが際立っていて楽しかった。
久々にルパンが面白かった(最近のTVスペシャルは面白くなかった)。
基本はコナンのキャラで構成されストーリーもコナン中心に進むのですが、
ルパンたちも脇に徹するのではなくつぼを押さえていました。
ラストの謎解きはコナンのお決まりで終わることが出来ずルパンが邪魔して
それでも見事解決。不二子ちゃんのからみもいい具合で・・・・。

最初にコナンとルパンが出会う自動販売機のシーンは
二入の性格が出ていて面白かった。あれ名場面です。
ジュースを買う二人がそれぞれのただならぬ気配を感じるシーンです。

笑えたのが、コナンはパスポートがないので海外に出られないこと。
このあたりに設定の面白さを、世界を又にかけるルパンならではの手法でクリアに
していくのがいいですね。

そして今回の隠れた味付けが「カリオストロの城」。
クラリスっぽいお姫様の入れ替わりとローマの休日も含めて楽しめる展開になっていました。

少々気になったのがルパンのオリジナルボイスキャスト。ルパンはいいのですが
それ以外の方は約40年まえとおんなじ人。なのでどうも声に元気が・・・・コナンのキャラと
比べるからかもしれませんが聞いていて少々辛かったです。

日本テレビ(大阪では読売テレビですが)はこの春、月曜日の19時台のアニメを終了しました。
「ルパン三世PART2」でこの時間が始まり約30年はアニメが続いていたと思います。
「シティハンター」「キャッツアイ」「犬夜叉」「きまぐれオレンジロード」などなどいろいろ見ました。
そしてヤッターマンとコナンで終了。最初と最後のキャラをあわせて締めくくったということになります。

でもこの番組改編により19時台の子ども番組、アニメがほとんど無くなったことになり
なんかこれでほんとうにいいのかなという情報バラエティのようなものが並ぶことになって
しまいました。

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May 13, 2009

劇場版超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ鬼ヶ島の戦艦 

「超・仮面ライダー電王&ディケイド」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:田崎竜太
○出演:桜田通 、井上正大、海東大樹

「劇場版超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 
鬼ヶ島の戦艦」
が正式なタイトルで、長い!覚えられない。
まあ窓口では仮面ライダーで大人1枚で買いましたが・・・・。なぜか子どもは
付いてきてくれなかった。
なので大人時間の18時40分の回にいくとホント大人ばっかりで・・・・それもまあアリですかね。


さて、今テレビ放映中のディケイドは数分しか登場せず、ディケイドの敵役のディエンドも
ゲスト出演。邪魔しに出てきた程度(コレはテレビに繋がっています)。
ほとんどは電王のお話で、しかもデネブよりに話が進む。そう今回は脇役のデネブと少年ゆう
の話になっているのだ。
このあたりの構成がただの仮面ライダー映画にしない田崎監督らしいところかと思われる
のだけど充分に描きこみが出来ずに不完全燃焼に終わっているのが残念なところ。
(傑作ガメラのようになったかも知れないのだが・・・・)

都会から親の都合で田舎に引っ越してきた少年ユウのちょっとした冒険物語というところが
子どもへ向けたいいお話にはなっているのですが・・・・・。

「仮面ライダーカブト」に出てきたパンチホッパー、キックホッパーのような兄弟の鬼が
伝説の戦艦を使って時空をゆがめ、歴史を変えていくという壮大な話になっているが
これはまあとにかく、笑いとアクションをうまく取り入れて、ゲスト仮面ライダーのも多く、
また、なんでもありの組み合わせで仮面ライダーを好き勝手に進化させていくのが面白い。

今年の仮面ライダーのはじけぶりはこの映画にしてもテレビにしても見事!

私は真面目な仮面ライダーファンではなかった。どちらかといえばウルトラマンの
ファンで我々の子どものころは「等身大ヒーローファン」と「巨大ヒーローファン」に別れ
私は「巨大ヒーロー」の方が好きだった。
でもネタを使いつくし、どうしても世界観を広げることが出来ないウルトラマンは
もう次の展開が期待できない(もしかすると新たな展開があるかも知れないが)。
そこへいくと仮面ライダーは現在放映中のディケイドでわかるがキャラの使いまわし
と思っていた展開がリイマジネーションし、再構築して過去にとらわれない新たな
展開を進めている。やんちゃな東映がスターをコレでもかコレでもかと使いまわした
ときのようだ。キャラは死なない、中身が入れ替わればいいだけなのでいい商売だ。
それが今はほんといい方向へ向いていると思う。

さて夏の仮面ライダー映画は歴代仮面ライダーが集合しショッカーと戦うとのこと。
子どもよりおじさんが喜ぶ作品になっているようで期待です!


 追記:仮面ライダーどうしが戦うのを悲しんでいるちびっ子がいるので、そのあたりは
もう少々配慮がほしいところです。あとイケメン製造番組になって欲しくないです。


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May 12, 2009

鴨川ホルモー

「鴨川ホルモー」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:本木克英
○出演:山田孝之、濱田岳、栗山千明

 早くに見ていたのですが、サボってました。
もっと面白くなってもいいのにどうもエンジンがかからず不発に終わってしまった
ようなところがあります。
じっくりと歴史ミステリーとして見せてくれたテレビドラマ「鹿男あをによし」はよかった
のですがそのレベルまで達しなかった。
その世界観を2時間以内で丁寧に描き、面白さを感じさせるまでに作品を消化できて
いないからだと思います。

 京都大学に入った主人公安倍が怪しいサークルに勧誘されて式神たちに出会うまでが
長い!ほぼ映画の半分を使っている。でもその後の戦いが爽快感、大爆笑に繋がらない。
確かに変なパフォーマンス?アクションと命令言葉で式神を操るのは面白いが
それにとどまっている。それじゃサイドのお話が面白いかといえばそれほどでもないし
で気が付けばクライマックスだもの。これが半ば強引で意味がよくわからない危機で。

式神といえばやっぱり「帝都物語」の加藤保憲が操っていたものを思い出します。
H・R・ギーガーのデザインの金ぴかの1体がほんのちょっと出てくるのがもったいない。
もっと活躍して欲しかった。

「陰陽師」の安倍清明が操っていた式神もいるがこちらはなんか印象がうすい。
よくも悪くもファンタジー系ののりでした。

で、「鴨川ホルモー」に出てくるオニと呼ばれる式神ですが、
はっきり言って身長が低いので画面から
外れることが多く、動きの面白さが出ていない。
またキャラとしての魅力を掘り下げるようなところで言ってない。
人間との交流のようなものも描かれていないので単に手先として戦うだけなら
どうもにもかわいそうな存在だ。

コレは失敗したポケモン実写映画ではないかと思った。
あれ、あの式神はポケモンですよ。

原作は知らない、読んでいないのですが、丁寧に式神たちを描いて、操る人間との
関係まで見せるようなものにしてくればばもっと面白くなるのではないか。

アニメのシリーズや映画ではパート2を作って式神視線を大切にしたら
面白くなると思うのだが。
せっかくのおもろい題材なのでこのままではもったいない。

で、どうしてこの映画がアメリカで公開なんだろう?

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May 04, 2009

おっぱいバレー

「おっぱいバレー」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:羽住英一郎
○出演:綾瀬はるか 、 青木崇高 、 仲村トオル


 同じ年代を生きた私としては非常に懐かしい、ノスタルジーを感じるドラマと
なっており好感をもてるのですが、タイトルがいけなかったのでしょうか
映画としてはヒットとはいえない結果に終わりそうです。

 「おっぱい」って少々直接的すぎるのでしょうか。
たしかにチケット屋さんで買うときもお姉ちゃんが3回連呼してました。
「おっぱいバレーください」と私が店頭でいうと、
「はいおっぱいバレーですね」
「おっぱいバレー 1300円になります」
「全国のおっぱいバレーの上映劇場でご利用いただけます」
って嫌味のように3回連続で、あんたも「おっぱい」っていいたないやろ。

今度は劇場窓口でもおねえちゃんに言われ・・・・。

まあ恥ずかしがるような年ではなくなったが、女性に連呼されるのはちょっとね。

 へたれの中学生がバレーの試合に勝ったら綾瀬はるかのおっぱいが見れると張り切る
おっぱい一直線の映画。少々横へずれるかと思ったが前編おっぱいを見るための
中学生ががんばるのだ。それがいい。この映画ほんといい映画だ。笑えて泣ける
とってもいい映画だ。

 それでおっぱいは見れるのか? それはまあご想像のとおり無理なんだけど
中学生は目的を果たすのだ!   えっ!?って見た人も思うかもしれない。


以下ネタバレです。


 映画の最初、自転車で疾走する中学生。片手で風の感触を確かめている。
時速80キロでどうもその感触がおっぱいに近いものになるらしいのだ。
(ほんとかい? 私はそんな話聞いたことがないが)
そう彼らの目的は「見る」とことではなく「触る」ことなのだ。
おっぱいを触る、その感触を味わうこと(なんか書いていていやらしくなってきた)
なのだ。それを試合に負けたあと感じることが出来たのだ。


「11PM」ネタは確かに私も経験がある。金曜日の最初は映画ネタでスタートするので
それを目的にこっそり続きを見ていたが、空振りが多かった。いうほど裸は出て
来なかったと思う。サンテレビの深夜番組の方が・・・・。
昔はポルノ映画のポスターは乳首OKだった。だからいたるところで映画のポスター
として見れたが、今は駄目。映画のチラシでも乳首が見えるものがあったのだが
今は見えない。
そんな風に封じ込めてしまったが、ネットでは氾濫してかなり過激。それがいいのか
どうか疑問。なんか捻じ曲がってしまいそうで。

この文章もブログにアップするとそんなスムパムトラバがわんさか来るのだろうな。

それってやっぱよくないよ。だからって健康的っていうのも無いんだろうけど
映画をみているとやはり昔の方がよかったように思う。これってノスタルジー
だけで片付けられないと思うのですが・・・・。


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April 16, 2009

ヤッターマン

「ヤッターマン」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:三池崇史
○出演 : 櫻井翔 、福田沙紀 、深田恭子

 よくやってくれました。あなたしか出来ません。三池監督!
快挙です。こんなお馬鹿な日本映画をどこまでも真面目に、美術に至っては
芸術にまで高めたものがあり、今の時代にしか出来ない芸術作品へと昇華して
います。

あくまで毎週放送している番組の1本とした基本構造を持っているのですが、
それを一旦解体して映画の尺へ再構築、しかし毎週の番組と同じ構成になっている。

その芸の細かさはエンディングタイトルの後に次回予告までついており、
続編をにおわせるが実はこれも映画の一部なのだ。まだ続編は決まっていない。
(ヒットしているから約束されたようなものだけど)

 渋山駅前のハッチ公には笑ったが、このネタのように大人の笑いネタが多く、
子どもには刺激的なシーンもある。どこまで受けてるかわからないが、
全国の女子高生の皆さんのシーンは子どもに聞かれたらちょっと困るシーン
だったよね。あとバージンローダーとヤッターワンとのキスシーンとか。

「ありがとう 2号さん」って大人は笑えるけど子どもに聞かれたら
困るよね。 一緒に行ったうちの子から質問はなかったのでセーフでしたが。

ドロンジョ、よくやりました。天晴れです。フカキョンのヘタウマなところが
そのまま出てこれはコレでOKでしょう。でも小原さんのドロンジョはもっと大人
のイメージがありました。天野喜孝の原画を見たことがあるけどあれをよくも
こんな風に実写化したものだ改めて感心した。そしてその素朴な願いも
かわいらしくてお話としていいよね。年齢不詳だけどまだ青春できる年なんだ、
ドロンジョ様って。

ボヤッキーって生瀬意外誰が出来るって感じでコレもよかった。変なオッサン
タイプでどっかにいそうでいないオッサン。女子高生好きというあぶないキャラも
子ども、ファミリー向けにはギリギリの線。旧作のアニメはもう少し自由で
過激だったんだけどね。まあ時代の流れで難しくなったけどうまくやってましたね。

少々暗い、ダークなイメージがセットやメカのデザイン、色から感じていたが
作品全体のノー天気なところがあるので調和が取れていたのだろう。

出来ればメカのデザインとカラーリングアニメには忠実にして欲しかった。
ヤッターワンのデザインがかなり変わっていたのと、目玉がないのが感情を
表せていないのが残念。もっと擬人化してもよかったのではないか。

オモッチャマがあんまり活躍しないのだが、ドクロストーンの秘密を
調べるときのスタイル、ポーズが「携帯捜査官7」のセブンにそっくりなのは
わかるものにしか判らない遊びでしょうね。

見るものを選ぶ作品ではあるがしかし安っぽいバラエティにならずに
本気で遊んだ大人が本気で観客を楽しませようとしている映画として
映画史に残るだろう。いあや残しましょう。

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April 06, 2009

釣りキチ三平

「釣りキチ三平」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:滝田洋二郎
○出演:須賀健太 、 塚本高史 、 香椎由宇 、

「おくりびと」の大ヒットで注目の作品となり、東映は棚からボタモチとなるかと思ったら
やっぱりソウ甘くは無かった。
でもね、こちらのほうがなんかいいわ。
「おくりびと」は決して悪い映画ではない。むしろいい映画であると認めるが、あざとい
ところがある。いかにも映画として、脚本として仕組んだところがある。
そこで泣かそうとしているのがあざとい。それは別に悪いことではない。
「釣りキチ三平」のほうがそのながれが予期できない自然さ(といっていいのか)が
あるのだ。

最初に父親と姉と三平で巨大岩魚の釣りについて話しているときに
秘策があると語る父。

コレがラストへ結びついてくるのだが、普通ならこの秘策について三平も姉の愛子も
父親の言葉を思い出し、方法を考えるという展開になる。しかしそうはならないのだ。
どこまでも釣りを否定し、憎んでいる愛子の心を動かし、三平の本能というべき行動で
岩魚を捕まえ釣り上げる。その二人の連係プレイとあわせてクライマックスの展開が
見事だ。

秘策はなんだったのか判らない。三平のとった行動がそれだったかどうかは確かめる
ことは出来ないまま終わるが、二人の関係が修復され、父親が二人をつないでいると
感じることが出来る。

実は子どもの頃釣りにはまっていた時期があり、そのときに「釣りキチ三平」は読んでいた。
鮎のエピソードはよく覚えており、マンガの三平の動きをうまく実写としていて見せていると
感心した。演技の下手なところもうまい内になっているように感じた。

「釣りバカ~」といいながら釣りの醍醐味が全く無い作品よりもたかが釣りを
とても丁寧に見せてくれたこの作品はとても素晴らしいと思う。

でもたかが釣りなんで、釣りの好きな人しかみないと思うし、本当に好きな人は映画館じゃなくて
どっかの海や川で糸をたれているほうがいいんだろうな。

私も釣りを再開しようかとここ数年思っており、何回か海へ出かけている。子どもと遊ぶのに
ちょうどいいのだがココ数回は坊主で・・・・。その時間、映画を見ているほうがよかった?かとも
思うのだが無駄に時間を使うの釣りの醍醐味。ゆっくり旅をするのと同じで贅沢に時間を使う
ことが出来ればと思うのだが、まあそれはもう少し先のことかな。

ところで三平に姉なんていたのかな?と思ってみていた。全ての作品を読んだわけではないので
どっかで出来たかのかもと思っていたのだがどうやら映画オリジナルのキャラらしい。
では原作ではどうやって「夜鳴き谷の怪物」を釣りあげたのか・・・・・? 
読まねば。

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映画ドラえもん 新のび太の宇宙開拓史

「映画ドラえもん 新のび太の宇宙開拓史」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:腰繁男
○声の出演 : 水田わさび 、 大原めぐみ

 我々の世代のドラえもんから世代交代して再出発し、4本目の映画となった今回の作品は
またまた旧作のリメイク。
やはりネタが切れてしまってもう駄目かと思っていたのだが、4度目の正直でとても
面白い作品になっていた。少々長いとは思ったが肩に力が入っていない気楽に楽しめる
ドラえもん映画となっていた。

何がどういいかって説教臭くないのがいい。まずコレ。少々驚いたが、ネタとして
無くなったのもあるかもしれないが、まずは面白いことが最優先として活躍する
キャラもドラえもんとのび太に絞り、いつものジャイアン、スネ夫、しずかちゃんは
ラストまでお話にからんでこない。

ドラえもんとのび太がスーパーマンとなって悪をやっつけることが出来る星での
活躍が中心に描かれるのもエンタティメント一直線でいい。サイドのストーリーも
重くなく、悪者は悪者でそれをのび太がやっつけていくのである。

再出発した映画の1作目の「のび太の恐竜」は名作のそのままを背負っており
それが重荷だった。
2作目の「魔界大冒険」も名作といわれている作品のリメイクで今風に
アレンジするところで失敗してテイストが変わってしまっていたように思う。
3作目の「緑の巨人伝」はオリジナルとして組み立てたが話が破綻していた。
テーマを盛り込みすぎたのが原因でラストの戦いの意味が不明となってしまった
失敗作でもう駄目かと思ったのだが、4作目にして原点に戻って、たかがマンガ映画
と開き直ったのがよかったのではないか。

だからラストまでからんでこないジャイアンたちが、ラストで結構いい役をやっている
のには泣けた。こいつらホントいい奴だよね。
あれはウルトラマンの弟分がやられているときに兄弟が助けに来る構図にそっくり。
でもそこまで、今回は友情がどうのとうたわないのだ。ジャイアンにとっては
「のび太のくせに生意気だ!」ののりなんだから。

今回もリメイク作品だが、オリジナル版は見ていない。機会があれば見比べたい。
どうもSF的要素も程よく入っており、元の作品も結構面白かったのではと思われる。

この調子で今後も作り続けて欲しいな。

今話題の辻ちゃん×アカチャンホンポ オリジナルベビー服が買えます。

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March 12, 2009

愛のむきだし

「愛のむきだし」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:園子温
○出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ

 この映画素晴らしい。
素晴らしすぎて言葉出ません。
3時間57分!(途中10分休憩がありますが)へろへろになってトランス状態になって
劇場を出てきました。
それぐらい凄い、おもろい映画です。

敬虔なキリスト教の家に生まれたユウ。母は他界しその思い出に生きている。
彼にとってのマリア様だ。父は牧師だが変な女に騙され、結婚を迫れる。
やがてその女が去った後にユウは父親から懺悔を強制される。無理やり罪を
作って懺悔するユウ。友人とエロに走って罪を磨く、その方法は盗撮!
女の子のパンツチラを狙って修行に励み、技を極め、盗撮界のカリスマに
なる。しかしユウにとって本当に撮りたいマリア様のパンチラはなかった。
マリア様を求めるユウ。盗撮勝負で負けた罰ゲームで女装して町へ。
そこでチンピラに囲まれていた少女と出会う。彼女はヨーコ。かなりの
喧嘩の達人で彼女もまた背負うものがあった。女装姿でユウはヨーコを助け
二人は惹かれあってしまうがヨーコが心奪われたのは女装姿のユウ、
とっさに出た名前はサソリ。しかしこの二人の出会いにはある新興宗教の
計画があった。

 とここでタイトル「愛のむきだし」と出る!

思わず席から転げ落ちてしまった(本当は落ちなかったけどずっこけた)。

まあ内容があるかないかは別にして展開が奇妙で面白く、今人気?の
携帯小説の毒の部分をちゃんと描いているような内容だ。
実話が元になっているというのだから驚く。

あくまでユウが主人公だが、ヨーコがいい。
彼女はウルトラマンマックスでエリーを演じていた満島ひかり。
「デスノート」シリーズにもライトの妹役で出ていたがいいとこなし
少々残念だった。そのご「プライド」に出ていたが超限定公開のため見ることが
出来なかった。評判いいのにね。

それで、今回のヨーコ役。素晴らしい、強い、かわいい、カッコイイが揃って
コメディもエロもやってしまうのがいい。いつまでもみていたい、そんな彼女の
姿が映し出されるのは後半3時間程度。だけど充分に主役を食っている。
エリーの成長が見ることができてホントよかった。

もうひとりこの相手役、敵?となるのが安藤サクラが演じるコイケ。
非常に印象の残るキャラで、新興宗教の幹部役。なんとも奇妙な笑いで
ユウの家族へ入り込んでいく。なんともいえない味わいのある顔と演技だ。
奥田英二の娘というも納得だ。


テーマは「愛」。最後のカットでコレだけの時間かけて言いたかったことは
これだけ。そのためにだけに時間を費やしているがそこが又素晴らしいのだ。

ラストカットまでパワフルな映像をみなで楽しみましょうね。

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March 11, 2009

おくりびと

「おくりびと」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:滝田洋二郎
○出演:本木雅弘、広末涼子、山崎勉

とうわけでやっと見てきました。
一言で言うなら全く何も、過不足なしという脚本、演出でした。
完璧すぎて気持ちが悪いぐらい。

「お葬式」って映画がありましたが、あの中ではカットされていた
納棺の儀式をクローズアップして、その人間模様を描き出しています。

登場人物それぞれに自分の姿をみる人が多いのではと思われ、
それがヒットの原因でしょう。

そしてアカデミー賞をとったのはその儀式、様式美に心打たれたのでは
と思われます。侘びさび、武士道など様式美に日本の姿を見る傾向が
西洋人にはあります。今回はひとつの死にたいしてこのような儀式を
行うところに惹かれたのではないでしょうか。今世界では多くの死が
無残に処理されておりその対比として際立ったように思えます。

そして笑い。最初から深刻な、陰鬱な話になるところに笑いの要素を
取り入れて和ませています。決して下品にならずに要所、要所に
配置しているのが見事です。

夫婦の関係もよかった。
広末の奥さん役は少々の違和感が、感じられるところもあるが
全体をとおしてよかった。
そう簡単にあんな田舎に引っ越ししてくる若い奥さんいないよ、
と思いながらも、彼女の夫への愛なのだと納得できたからだ。

再映で大ヒット、松竹系は昨年の公開からずっと継続しており、
受賞後上映を再開したところで大ヒット。凱旋上映があたった
ためしが無いのに不思議だ。

ワーナーマイカルで見たが、平日の1回目で一番大きい劇場で
7割がた埋まっていた。平均年齢は60歳以上かな。
40年ぶりに映画館で映画を見たというおじさんがいた。
そんな人たちまで劇場へ足を向かわせているのだからこの映画は
素直に凄いなと思ってしまう。

ちなみに滝田洋二郎監督は私にとっては
「コミック雑誌なんていらない」「愛しのハーフムーン」
「木村家の人々」「病院へいこう」「僕らはみんないきている」
で、ピンク映画やにっかつロマンポルノから一般映画へやってきて
ライトな感覚で映画を作ってきた人のイメージがあった。
だけど「陰陽師」をやってから様子が変わって
きて「壬生義士伝」「バッテリー」からあれ?って作風が変わって
人の描き方が深く丁寧になってきた。 で「おくりびと」にいたる
にだが、少々残念な気がする。
ご贔屓の金子修介監督も似た経歴だが、あくまでエンタティメントを
目指している点では金子さん方が好きだ。失敗もあるがそのほうがいい。
だって日本人でアカデミーとってしまったらもう昔のような
ライトな感覚で取れないでしょ。

さて新作は「釣りキチ三平」ですが、海外からオファーが既に来ているとか。
春休み漫画対決がどうなることか、楽しみです。


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February 13, 2009

二十世紀少年 第二章 最後の希望

「二十世紀少年 第二章 最後の希望」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:堤幸彦
○出演:豊川悦司、常盤貴子、平愛梨

ともだちの計画が着々と進行中って感じの第二章。
一体これはなんなのか?
話はもう破綻しまくりで何を期待すればいいのか判らなくなってきている。

前作は20世紀に後半に起きた事件をなぞった日本の現代史と
ノスタルジーの融合を目指していたのが判るが、それを飛び越えた
21世紀の物語の展開は一体何を目指しているのか?

大阪万博の再現をCGで行っているシーンは興味深いが
充分出てこない不満が残る。

公開前日のおさらい第一章も見たのだが・・・・。

浦沢直樹原作っておもっきり広げたお話をまとめる力が無いから
破綻してしまう。映画もその道をたどっているように思うのだが
いかがでしょう。

まあ、次回作をみて判断したいと思いますが・・・・えっ結果でてるだろって、
まあそういわずに、楽しめるかも知れないから。


201

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February 11, 2009

感染列島

「感染列島」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:瀬々敬久  ○出演:妻夫木聡

 私はなぜかインフルエンザには縁がない。
毎年妻や子どもは予防注射しているが、
私はお金がもったいないのでしていない。
毎年大流行といわれているがかかっていない。
別に手洗いやうがい特別に行っているわけでもない。
マスクもしない性質だ。
それで今のところインフルエンザにはかかっていないので
まあ運がいいという奴なんだろう。

(しかしこの原稿を書いているときから調子が悪くなり
微熱が続いて中断してしまった。医者には行かず以前もらった
薬でなんとか自力回復をしたが・・・・まああまりおすすめ
出来ないのですが)

で、映画「感染列島」はなんというか・・・・・
興味深いが面白い映画じゃない。

最初は鳥インフルエンザかと思ったら未知のウイルスで
それがアジアのある国からやってきた来たことがわかり
6ヶ月でなんとかワクチンが出来るまでのお話なのだが、
挿入されるシーン、町の風景がリアリティがない。
いくら人口が減ったからといって3ヶ月程度であれはないだろ。
数年たったような町の荒れようだった。
政府が機能しなくなってくるあたりもじゃあこの舞台になっている
病院はどうやって持たされているのか? 少々おかしい。
電気、ガス、水道はどうなった? 交通は?
何となく説明が入るが、国外に出てまでウイルスを突き止めにいく
ほどの余裕はないと思うのだが。

つまりリアリティのほうは「ブラインドネス」のほうがありました。
「アイ・アム・レジェンド」のような世界までいくほどではないのに
そんな絵を出してくる。
そしてどうも「アウトブレイク」のようなストーリーでいったから
よくなかった。
もっと身近な風邪、インフルエンザとの闘いにしたほうがよかった
のではないか。話を大きくしすぎてまとまりが付かなかった
ような気がする。

ああいうときにも病気にならない人はいて、
コレは俺だなと思ってみていました。

この映画の中で
ウイルスや病気と共存、うまく付き合っていくことが
必要ではないかという台詞がでてくる。
確かにそのとうりかもしれないなとは
思ったがしかし・・・・・もう遅いかも。

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January 21, 2009

20世紀少年-第2章-最後の希望

公開記念イベントがあったということで
当日にはいけませんでしたが、その翌朝には
まだ装飾はこのようにおいたままでした。



201








当分置いているのかと思いましたが
1日限りだったようで夜にはいつもの
太陽の塔に戻っていました。 残念!



202







寄り道したのではなく私の通勤経路でした。
結構迫力の或る装飾ですよ、コレは。

規模がでかいから。

1作目で最後のほうにちらりと出てくるロボット?
CGで面白みが無いのですが、こちらは迫力ありました。

第二章も楽しみになってきました。

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January 19, 2009

私は貝になりたい

「私は貝になりたい」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:福澤克雄  ○出演: 中居正広、仲間由紀恵、笑福亭鶴瓶

脚本:橋本忍 というのが効いています。

作品を上げれば「砂の器」や「七人の侍」「八甲田山」など大作が並ぶ脚本家で
日本映画のよい作品のイメージがついています。
(中には「愛の陽炎」とか「幻の湖」のようなひっくり返るような作品もありますが
それはまあおいといて)
今回もかなりその点を意識して作られているようで、日本の美しい風景、四季が
シネスコの画面いっぱいに映し出され、久しぶりに日本映画の良心に触れたような
気がしました。それだけでもこの作品は見る価値があると思います。

仲間由紀恵が嘆願書の署名を集め、200人目の猟師の署名をもらいって帰る道で
天使が降りてくるかのような空、広く大きな海原に雲の切れ目から光が差す風景。
若いときに二人で生きていこうと決意した岬から見るその風景は本当に美しく、
久しく日本映画こんな風景を見ていなかったなと思いました。

お話は召集された床屋の清水が戦後に戦犯で逮捕され、処刑になるまでの話。
戦争末期、大阪を空襲したB-29の一機が墜落、その生き残りのアメリカ人を
捕まえその場で処刑にするという事件が起きる。清水は上官の命令で銃剣で
アメリカ人捕虜を刺そうとするが、剣ははずれ、その間にアメリカ人捕虜は息絶える。
これが真実なのだが、日本の独特の軍の命令系統、天皇陛下という存在がが
アメリカには理解されず、勝った国の理屈で裁かれていく。

戦争しているときに誰が誰を殺してその罪を問うなんてナンセンスな話で、
鉄砲バンバン撃っていたもの全てが罪に問われるはず。

空襲、原爆も何千、何万という人を殺しているのに・・・・。

アメリカのハーグ条約に違反することを指摘するシーンもあり、
これは同様の題材を扱った「明日への遺言」の影響で強調されているように
感じたがまさにそうだと思う。


さてキャストが昨年末の紅白歌合戦の司会の二人で、後半の鶴瓶が出てくると
一昨年の紅白を思い出し日テレで二人で司会をやっているのも思い出し、
草なぎ君が出てくるとSMAPはみんな協力的だなと思い、
泉ピン子が出てくるとそういえば仲間と刑事もんのドラマやっていたと思い出し、
とどうしてもテレビのキャストのイメージが強くそういう点で損な映画だなと思った。
まあTBSが作っているのだから仕方がないか。

11月から正月を越えてロングラン、私が行った劇場では老人ホームから団体で
15人程度が団体で着ていた。それなりに満足していたようでこういう風景に出会うと
うれしくなる。こういった人たちにも見てもらえる映画はもっともっと作られ、
公開されるべきだと思う。

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January 03, 2009

図鑑に載っていない虫

「図鑑に載っていない虫」
○監督:三木聡、○出演:伊勢谷友介、松尾スズキ、菊池凛子

これはずばり三木聡版「ツィゴネルワイゼン」でしょう。表現になんともいえない
味わいがあり誰もが楽しめる映画ではありませんが妙におかしい映画でした。

地獄の黙示録のパロディシーンには笑ってしまったが、
その後に語られる朝鮮までのトンネルの話や、
死後の世界の話など、まともな話じゃない。

それを面白がれる人には見ることが出来る映画。
結構構成は深いところまで手が込んでると感じた。

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転々

「転々」
○監督・脚本 : 三木聡  ○出演 : オダギリジョー 、三浦友和 、小泉今日子 、

ほのぼのとした東京散歩。ロードムービーだとは思うが目的地に近づいているのか
どうだか大阪人にはわからず、後半は擬似家族物語に。ちょっといい映画を見せて
もらいました。「時効警察」と地続きの世界の話。

なんかねキョンキョンも三浦友和もいいですよね。

「流星の絆」の三浦友和もよかったがこちらもなんかいい味出してます。

昔から見てきた役者さんが変わっていく姿をみるものいいもんです。

この作品なかで語られる不思議なこと、ジンクスはちょっとした都市伝説で
おかしくもあり興味深かった。

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ


「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
○監督・脚本: 吉田大八 ○出演:佐藤江梨子、佐津川愛美、永瀬正敏、永作博美

なんともエキサイティングで残酷な表現かと思うところもあるがラストは「祭りの準備」
「卒業」ではないか。繰り返し語られる若者現状からの脱出劇。

またまた、永作がいい味出してます。

でも今回はあの姉妹のバトルの方がインパクトは大きいです。

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December 31, 2008

空へ 救いの翼

「空へ 救いの翼」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督 : 手塚昌明
○出演 : 高山侑子、木村佳乃 、 三浦友和

手塚監督はゴジラ映画の監督であり、市川昆監督のお弟子さんと認識
しているのでもっといい映画作ってほしいな。

災害救助を淡々と描いており、自衛隊の協力による本物の迫力はある。
このシーンの実写は難しいだろうと思われるようなシーンもあり
なかなかのもの。

だけど主役の女性のヘリコプターパイロット演技が下手で、
人間ドラマをやろうとして出来ていない。
ベテラン級の役者でなんとか見れるが、でも成功しているとはいえない。

彼女の過去に母親をレスキューに助けてもらったことがきっかけで
レスキューの道を選ぶことになり、その成長物語になるはずだったのだが・・・・。

災害救助での厳しい選択が迫られたりして
「252」にはないハードな設定のドラマをやろうとしているのは
大いに判るのだが。

最後の燃料ぎりぎり護衛艦にヘリを着陸させるシーン、
でもやっぱ本物の魅力でしょうな。なんか面白くみてしまいました。
着陸させるだけなのに。面白かったのはメカのシーンばっかりでした。

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December 30, 2008

252-生存者あり-

「252-生存者あり-」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督 : 水田伸生
○出演 : 伊藤英明 、 内野聖陽

海猿VS山本勘助の対決で怖いものなし、
まあ、期待はしていませんでしたが、しかしなんと申しましょうか
どうしてこうなるかね。
リメイク版「日本沈没」よりは面白いと思う。
テレビドラマ版「252 生存者あり エピソード0」はつまらない。

で、本編のこちらですが、
まず最初の災害シーンは結構早くやってきて、テンポいいなと
思ったのですが、次々に来る災害が前半に固められて見せ場が偏って
しまっています。
まあレスキューを見せる映画なのでいいのですが、台風の目に入って
救助をしたあとに吹き返しが来た! となるのにそのシーンが無いなんて
最後の見せ場じゃん。それがないなんて信じられない展開。
ぴあの満足度93%の観客はどこみとるんじゃ!

まあ、パニック映画王道を行く展開で徹底的に固められ、それに感動している
のかも知れないが、あの編集ないぞ。
子どもが救助されるシーンなんてスローモーションで何回出てくる。
3回はあったぞ。
必要か?
感動しそうで長すぎて飽きた。

他にもそんなシーンがいっぱい。

人間ドラマを見せようとそれぞれのキャラで回想シーンがだらだらとあって
それってテレビじゃん。

複線の張り方も面白いとは思うが出来すぎ。地下に閉じ込められて
輸血が必要になりポンプに血液凝固剤があってボールペン削って
輸血するとは・・・・普通できんし、死ぬで。あれ。

子どもが言葉を発することが出来ない障害者で、誕生日プレゼントが命を
救うなんてのもよくあるパターン。ここで泣かせたいのが判るがしかし・・・。

こういうときに生き残るおっさんは昔から関西人というのも古いネタ
のように感じのですがいかがですか。

兄弟のわだかまりが解かれるラストのもっていきかたも
周りのごちゃごちゃしたドラマが多すぎて・・・・・・疲れる。

ポールニューマン追悼で「タワーリング・インフェルノ」をBS2で
やっていた。久々に見たが大人のドラマで、かつあの炎が熱いと感じられる
パニック映画の基本をおさえた大人の映画でした。
旧「日本沈没」がそうだった。

同レベルを期待するのは無理というものだろうか。


ところで偶然だろうが今期の正月映画はレスキュー映画3部作となりました。
「252生存者あり」「空へ 救いの翼」
「トミカヒーロー レスキューフォース爆裂MOVIE マッハトレインをレスキューせよ!」。

トミカはちょっと見にいけんな。

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December 10, 2008

The ショートフィルムズ みんな、はじめはコドモだった

「The ショートフィルムズ みんな、はじめはコドモだった」
―――――――――――――――――――――――――――

 兵庫県西宮市に西日本最大級のショッピングセンターが出来、
そこに入ったのがTOHOシネマズ西宮OS。
初日の杮落としにはいけなかったのですが、2日目に行ってきました。
特別上映として大阪のABC朝日放送制作の映画「The ショートフィルムズ
 みんな、はじめはコドモだった」を見てきました。
この作品、朝日放送の新社屋記念映画として今年制作され7月に上映、
湯布院映画祭でも公開されました。来年全国順次公開されるよていとか。

個性的な監督のオムニバスムービーとなっているのですが、この出来が
ココまでバラバラだとなんかおかしいです。

「展望台」
○監督:阪本順治 ○出演:佐藤浩市 
展望台とありますが通天閣のことです。置き去りにされた小学生と、自殺しようと
したサラリーマンの一夜が描かれるのですが、何がいいたいのかさっぱりわからん
し、ふたりのどちも描けていない。なぜここにいて、ふたりが出会ったことにより
なにがどう変わるのか見せて欲しかったがだらだらと時間が過ぎていくだけで全く
面白くない。阪本順治ってもう終わりなんじゃない。「某国のイージス」以来この
監督の映画は見たくないし、評判悪い。きっと「K/T」で終わったんだ。

「TO THE FUTURE」
○監督:井筒 和幸 ○出演:光石研 
バックが付かないところに意味があるのか?とおもったがそうでもない。もともと井筒は
嫌いです。だからぜんぜんこの映画意味するところがわからん。何が描きたいのか。
怒鳴り散らす先生と少々過激で残酷な、でも普通の小学生の日常。なんかピリピリした
日常が彼らの心に影響を与えているとでも言いたいのか?わからん。

「タガタメ」
○李相日 ○出演:藤竜也 宮藤官九郎 
こちらは悪くはない映画だった。自閉症?息子を置いて自分はガンで死ぬことが判った
父親の話。死神が付きまとい無駄な抵抗をするが・・・・。
ひねりが面白いが、宮藤の演技が少々目障りかな。でもこんあことってあるかもね。


「イエスタデイワンスモア」
○監督:大森一樹 ○出演:高岡早紀 佐藤隆太 
この作品は傑作です。素晴らしい。さすが大森監督!時代劇初めてだったと
思うのですがとても素敵な人情喜劇になっていました。
でも元ネタ判っちゃいましたトム・ハンクスの出世作「ビッグ」です。
まあそんなことはどうでもよく、江戸時代の下町で突然成長した息子が
他人として家に帰ってきて家業のめし屋を手伝い繁盛していくという物語。
母親が知らずに大きくなってしまった息子に男を感じるシーンなどは
本当に素敵で、近親相姦という言葉では表せないドキドキ感がある。
息子のほうはやっぱりこどもで逃げ出してしまうのだが、これもまた
愛嬌があっていい。こんな雰囲気、私は大好きです。短いながらよく描けて
いると思います。さすがに自主映画出身で自ら脚本を書いてきた大森監督
のだけのことはある。

さて余談ですが、この映画を西宮にはかつて今津文化劇場という映画館があって
そこで自主上映会があった。サークル無国籍(だったと思う)が鈴木清順監督を
招いてオールナイト上映会をやった。上映された作品は「関東無宿」だった?
この様子が「暗くなるまで待てない」(大森監督の作品)の中に出てきたと思う。
記憶にたよって書いたので間違いがあるかもしれませんが、伝説の上映会となって
いました。

そんなことを思い出しました。


「ダイコン~ダイニングテーブルのコンテンポラリ」
○監督:崔洋一 ○出演:樹木希林 小泉今日子 
 今の日本のある家族の風景。スッピンのキョンキョンが樹木希林と好演。
離婚はしないで別居状態。息子は留学で、実家に居候している。
親の年金を当てに生活しているという主婦とはいえない女性の日常。
こんな日本どうなるのでしょうか。こんなこどもを育てたのが今の
団塊の世代であるという指摘とその孫の世代までも見せる。崩壊ではないが
家族というかたちが一緒の家にいるということだけで保たれているのだ。
夕食の食卓がバラバラで同じものを食べていない。なんとも無機質な感じが
するがそれが現実であると見せ付けられる。

「The ショートフィルムズ みんな、はじめはコドモだった」
の監督さんはみなそれなりに成功して、メジャーな作品を発表しているが
それなりに個性のある監督さんばかり。個人的には大森監督にもっと幅広く
どんどん映画を撮って欲しい。


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December 01, 2008

ハッピー・フライト

「ハッピー・フライト」
―――――――――――――――――――――――――――
○監督:矢口史靖 ○出演:綾瀬はるか 田辺誠一  

私は矢口監督びいきです。
なんかいいですよね。この笑い。
好きです。

「大空港」を思い出しました。あれは航空パニック映画の先駆けとなった作品で
エアポートシリーズなんて誰がつけたか知れませんが以後制作されることに
なりました。まあ「エアポート75」が一番面白いかな。「~77」「~80」と
あります。どれもジョージ・ケネディが出ていて、役柄は違うのですがお約束
となっていました。「ハッピー・フライト」にも出ていたら笑えたのに。

「フライング・ハイ」って傑作コメディはこの航空パニック映画をパロディにしていて
コレがまた面白いのでオススメします。

少々亜流ですが「スネークフライト」とか「ダイハード2」なんてのも
エアポートシリーズではありませんが飛行機や空港を描いていました。
未見なのすが「エンデベの勝利」「オスロ国際空港」なんてのも
思い出しました。

さて「ハッピーフライト」は
特に笑わせるつもり無くても、飛行機を安全に飛ばすために、いろんなスタッフが
真面目に一生懸命働いている姿が結構面白く見れてしまう映画です。取材の中でそのエピソード
が出てきてつづられたものだと思うが、どんな仕事にもドラマがあるということか。

中でも畿内のクレームのエピソードはよかった。
あの状況、私も同じく接客、サービス業を行うものとしてあそこまでの対応が出来るか。
感心した。
飛行機が引き返すことになり、このままホノルルまで行けとごねる客が出てくる。
通常の対応では素直に聞かない。密閉空間、数時間をともにする関係で無視も出来ない
というなかでのクレーム処理というのは最悪だ。並大抵の神経では出来ないだろう。

いろんな箇所でいろんな人が働いているのがよくわかったが、女性が多い。
パイロットに女性はいないようだが、時間の問題ではないか。
どの女性もかっこよく素敵だった。

難を言えばキャラの絞込みが弱いので、ドラマとしての深みがなくなってさらりとした
印象で終わったのが残念。

 まあ重い飛行機をライトに描くのももとはライト兄弟のものだからいいのか。



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November 21, 2008

まぼろしの邪馬台国

「まぼろしの邪馬台国」
○監督:堤幸彦 ○出演:吉永小百合 竹中直人 

 日本史は結構好きな科目で特に古代史は好きでした(好きなだけで成績は
よくなかった)。古代史はなんといっての想像の余地があるのがいいのです。
邪馬台国の九州説と畿内説は教科書でも出てくるのですが、教科書的には
このあたりは時代によって変わるようで、最近では畿内説が有力のようです。
しかし、私が習った当時はその説があることが重要で、テストのポイントは
その点だけでした。卑弥呼が一体どんな人物であったかはそれほど重要では
なく、邪馬台国へいたる道についてもそれほど語れてはいませんでした。

この映画を観て初めて知ったのですが、九州説、畿内説を一般の人々へ広げた
のが宮崎康平で、その著作「まぼろしの邪馬台国」がそのきっかけになったとか。
またこの人が島原の子守唄の作者でもあるということが面白い。島原鉄道の
社長でかなりの大柄な人物というところもユニーク。

さてこの映画の中で卑弥呼と邪馬台国は火山の噴火によって消滅してしまいます。
文献上このような記録があるかどうかはわかりませんが、邪馬台国の位置を
謎にした要因としてはなるほどと思ってしまいました。
つまり邪馬台国は火山の噴火により消滅したためその痕跡が残っておらず
出土されるはずの銅鏡もない(銅鏡が100枚朝鮮半島から送られたという
記録がありそれを発見すればそこが邪馬台国となるといわれている。溶岩の熱で
解けてしまったのかも)、日本にかんする記録も以後ぷっつり途切れてしまう
ということになるのです。日本史の中で4世紀は空白の世紀でこれはこの
火山の噴火が九州地区を壊滅状態にしたため誰も近づかなかったから
ではないでしょうか。それで畿内へ逃げてきた人々が再び起こしたのが
大和政権だった。

とまあこんな風に想像する余地があるのがこの時代なのです。
(私の勝手な想像なので厳しいご指摘はご遠慮ください)

同時代に中国では「レッドクリフ」つまり三国志の時代であり、
朝鮮半島ではヨン様の「太王四神記」の時代(こっちがちょっと後かな)で
そのいう風にみるとまた違った側面からみられるので面白くなってきます。

 映画そのものは後妻で盲目の宮崎康平の目となった和子の語る彼の半生と
邪馬台国への道のりの話で、昔よくあった東映の歴史物の味わいがちゃんと
ありました。堤幸彦は決してそんなひとじゃないのになぜか東映という枠で
みるとそんな感じになってしまうのが不思議でした。

 ラストに出てくる前方後円墳は多分卑弥呼の墓の候補ひとつと思われるが
だとすると火山の噴火で壊滅した邪馬台国がどうやって卑弥呼の墓を作ったのか?
こういうことを想像するところがまた面白いのです。


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November 19, 2008

その日のまえに

「その日のまえに」
 ○監督:大林宣彦 ○出演:永作博美、南原清隆

 「永訣の朝」宮沢賢治
けふのうちに
とほくへ いってしまふ わたくしの いもうとよ
みぞれがふって おもては へんに あかるいのだ
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)

うすあかく いっさう 陰惨(いんざん)な 雲から
みぞれは びちょびちょ ふってくる
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)

青い蓴菜(じゅんさい)の もやうのついた
これら ふたつの かけた 陶椀に
おまへが たべる あめゆきを とらうとして
わたくしは まがった てっぽうだまのやうに
この くらい みぞれのなかに 飛びだした
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)

蒼鉛(そうえん)いろの 暗い雲から
みぞれは びちょびちょ 沈んでくる
ああ とし子
死ぬといふ いまごろになって
わたくしを いっしゃう あかるく するために
こんな さっぱりした 雪のひとわんを
おまへは わたくしに たのんだのだ
ありがたう わたくしの けなげな いもうとよ
わたくしも まっすぐに すすんでいくから
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)

はげしい はげしい 熱や あえぎの あひだから
おまへは わたくしに たのんだのだ

銀河や 太陽、気圏(きけん)などと よばれたせかいの
そらから おちた 雪の さいごの ひとわんを……

…ふたきれの みかげせきざいに
みぞれは さびしく たまってゐる

わたくしは そのうへに あぶなくたち
雪と 水との まっしろな 二相系をたもち
すきとほる つめたい雫に みちた
このつややかな 松のえだから
わたくしの やさしい いもうとの
さいごの たべものを もらっていかう

わたしたちが いっしょに そだってきた あひだ
みなれた ちやわんの この 藍のもやうにも
もう けふ おまへは わかれてしまふ
(Ora Orade Shitori egumo)

ほんたうに けふ おまへは わかれてしまふ

ああ あの とざされた 病室の
くらい びゃうぶや かやの なかに
やさしく あをじろく 燃えてゐる
わたくしの けなげな いもうとよ

この雪は どこを えらばうにも
あんまり どこも まっしろなのだ
あんな おそろしい みだれた そらから
この うつくしい 雪が きたのだ

(うまれで くるたて
  こんどは こたに わりやの ごとばかりで
   くるしまなあよに うまれてくる)

おまへが たべる この ふたわんの ゆきに
わたくしは いま こころから いのる
どうか これが兜率(とそつ)の 天の食(じき)に 変わって
やがては おまへとみんなとに 聖い資糧を もたらすことを
わたくしの すべての さいはひを かけて ねがふ


いきななり全文引用してしまいましたが、この映画を観るともう一度読み返したくなり
ます。多分筆者が中学生か高校生のときに国語のプリントで課題としてもらったのでは
ないかと思います。最近30年ほど前の記憶を呼び起こさせる映画が多く、この作品も
その一本となりました。授業でやっていた当時、それほど熱心に聴いていたわけでは
ないのですが、やはり「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」というフレーズは記憶に
残りこうして30年後にこの映画と結びついたのです。この映画、「その日の前に」
(原作:重松清)が原作となっていますが、もうひとつの原作は宮沢賢治の
「永訣の朝」になるのではないでしょうか。ところどころに宮沢賢治のモチーフが
出てくるのでとくにその印象が強まります。電車→汽車へと変わって「銀河鉄道の夜」
を思い出させ、クラムボンという名のセロ弾きが登場するあたりは「セロ引きのゴーシュ」
を。クラムボンは宮沢賢治の作品のなかでは謎とされている言葉で劇中では妹の利子の
ことではないかとされていました。多分これは映画の中の新しい解釈でしょう。
そのような宮沢賢治色にあふれる作品という側面を持ち通常なら暗く悲しい物語になる
ところを主演二人の好演によりとてもファンタジー色の強い素敵な作品に仕上がって
います。

「A MOVIE」を再開して何作目になるのでしょうか。
この雰囲気、始まり方が気にいっています。

何度も繰り返される夫婦の風景、その間に何があったか最初は語られませんが
ストーリーが進行するにつれてその間が埋められていくサスペンス性が見事。

いきなり「ハウス」が画面いっぱいに大映しになり「かもめハウス」という
海の家が映しだされます。前後の関係性がつかめないままに、昔の大林映画の合成
のような映像。自称70歳の新人監督といわれていたのがわかります。
そう原点に戻っているのです。劇場用初の作品「HOUSE」へのオマージュを
自ら行っている。

永作博美がよくなったと思えるようになったのは今年に入ってから。
撮影の順番はわからないがドラマ「四つの嘘」はよかった。それからドラマで
「週刊真木よう子」の1本に出ている元ホステス役もなかなかいい味を出していた。
かわいい顔をして鋭い言葉を吐くそのギャップ。年齢がその重みを出してきたのか。
この映画でも笑顔で何事にも立ち向かっていく姿がまぶしく素敵だ。
こんな女性が大好きだ。カッコイイ。もちろんその裏にある悲しみ、苦しみが
伝わってくるから彼女の笑顔が素敵に見えるのだ。

駅長君のようなキャラクターの登場は大林映画のファンタジー演出では当たり前
なのだが、このあたりは意見が分かれるところだろうな。アレルギーのある人も
いるのではないか。

峰岸徹の出演は当初予定が無かったが、もう最後であると知って監督が付け加えた。
一緒に登場する犬は峰岸家のペットで場所も自宅とか。ほんの一瞬のシーンだが
元気そうな姿が映し出された。
 峰岸徹という役者を知ったのは大林映画の「ねらわれた学園」だった。京極役が
強烈に印象に残っている。あまりにマンガチックな演出をこの人はこなしたのだ。
その後「ゴジラVSビオランテ」のゴジラにカドミュウム弾を撃ち込む自衛隊の
隊長役がよかった。大阪城のビジネスパークの近くを通るといつも思い出すのだ。
ココで権藤(峰岸徹)がゴジラに敗れたんだって。  ご冥福をお祈りします。

「その日のまえに」はすべての人に平等におとずれる死についてどう考えるかの
物語である。決して病で死を迎えることだけについて語っているのではない。
ココ最近の大林映画では死についてをテーマにしていることが多い。
「なごり雪」「転校生」「22歳の別れ」みなそうだ。だがしっくり来ないところも
あって、今回初めて語りたいことが判ったような気がした。

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November 01, 2008

ICHI

なんかね時代劇を見た気がしない。そんな映画でした。
役者が、舞台が、お話が、フツーなんだけど時代劇特有の味、におい、感触が
味わえないのが辛いな。

 そんなに悪い映画じゃないと思うのですが、期待と合致しないのがマイナス点に
なってしまいました。

 「市」は或る人を探して旅をしています。
刀が仕込まれている杖、三味線を弾いて日銭を稼ぐ毎日。
目が見えないから何をきるか判らないよ、という台詞がカッコイイ。
道中で知り合った浪人とある宿場町へ、その町での争うごとに巻き込まれてします。

 お話の運びがゆるいのといいと思える役者が出てこない。
又出た!竹内力!とその他の面々が時代劇の世界から遠く、窪塚洋介などはホント、
時代劇っぽくない。ひとりぐらいこんなのいてもいいかと思うが
周りが悪いから救いようが無い。

そんな中でひとりがんばっているのは綾瀬はるか。女座頭市としてかなりがんばって
殺陣をやっている。緊張と緩和、静と動をうまく見せて血しぶきが飛ぶシーンを
見事に見せてくれているがいまいち爽快感がない。
「僕の彼女はサイボーグ」のときも結構がんばってアクションとかやっていたが
今回も彼女の意外な一面が見れるのだが、しかし今いちはじけない。

昔、「めくらのお市」という座頭市の人気にあやかって作られた映画あった。
筆者未見で、どうもテレビシリーズもあったらしい。今回の「ICHI」と関係
あるのかと思ったがどうもなさそう。「ICHI」はちゃんと原作子母澤寛となって
いた。今じゃ放送禁止用語が含まれるし、差別的な表現もあるらしいので放送は無理の
ようだが一度観てみたい。数年前に新世界の映画館でやっていたことがある。

なぜか、多分偶然だろうが目の不自由な人の映画が3本続く。
「ICHI」、「まぼろしの邪馬台国」、「ブラインドネス」、なんかあったんですかね。

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October 30, 2008

映画の子 マキノ雅弘 まるで活動大写真みたいな人生

時代劇専門チャンネルで「次郎長三国志」応援企画で放映された
「映画の子 マキノ雅弘 まるで活動大写真みたいな人生」がよかった。
1978年に放送された「あゝ、にっぽん活動大写真」を再編集し新たな
追加撮影も含めた2時間の特別バージョン。
マキノ監督の面白い、貴重なお話がたくさん聞けるし、いろんな役者さん
とのエピソードが興味深い。日本映画の原点を探るとても貴重な作品だった。
マキノ監督と対談するのは森繁久弥、永田雅一、嵐寛寿郎などなど。
撮影当時の話や、マキノ監督の猿踊りが見れたりする。

中学2年のとき「あゝ、にっぽん活動大写真」を欠かさず見ていた。
まだ、邦画の古い作品はほとんど見たことがなかったし、それほど興味が
あったわけではない。しかし、映画を一生の趣味、ライフワークにしようと
既に心に決めており、淀川長治さんの言葉から映画に関する全てを勉強しなさい
という教えに従って見ていた。正直当時はよくわからなかった。

映画黎明期、サイレントだから台詞は言っても録音されなかった。
台詞は「いろはにほへと」で充分でそれで撮影されていた。
私が高校のとき撮影した映画もアフレコだったので台詞が頭に入っていないときは
ゆっくり数字をかぞえさせて撮影。あとで録音した。この番組からえた知識で
撮影していたのだ。

そんなエピソード満載の貴重な番組に再会できたことがうれしかった。

実は映画検定を勉強していてももうひとつつかみきれない日本映画の歴史に
触れることが出来たように思えた。

その後、バイト先の映画館で浴びるようにチャンバラ映画を写して、見ることに
なる。そこへとあの番組を見た経験は繋がっていった。

あらためて今回の番組は見れてよかったと思うが、もう30年前の作品なんですね。


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次郎長三国志

へったぴーな映画です。「次郎長三国志」は。

出だしはいいかなって思ったのですが、いきなり次のシーンで次郎長が帰ってくる。
早いなーって。その帰り方がまたフツーなんです。
海岸を子分を連れてその中に石松がいる。

あら新しい方ね!

なんて登場の仕方。ちっとも石松かっこよくない。
本家(この場合マキノ雅弘監督「次郎長三国志第2部」)の登場シーンの素晴らしいこと。映画の最後で胸のすくような啖呵をきる。

どうしてもこのようにマキノ雅弘版と見比べてしまう不幸な映画ではあるが、
それ以前の問題のように思う。

ダイジェスト版としか思えないお話に、クライマックスの時間が来たからと
敵陣へ殴りこみをかけるラスト。

なんか全体的に雑でねえ。

でもお年寄りはいっぱい来ていたから、こんな題材の映画は必要なんだと思う。
スクリーン数は増えているんだからお年よりのためにもっと時代劇を映画館で
やってもいいと思います。

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October 25, 2008

ゴジラとの出会い

そんなことはもう忘れてしまった。

一番古い記憶は小学1年生のときに
観たチャンピオンまつりの
「ゴジラ対ヘドラ」だと思います。

それ以前にテレビで観ているとは思うのですが・・・・・。

「モスラ」は確か日曜日の昼3時頃にやっていたときに
観たな・・・・・。

さて、ヘドラが初体験となるとちょっとこれは今からすると
ヘビーな体験だったと思います。

わけが判らずにシリーズの中でも異色の
残酷描写とコメデイが混在する、
そして決してかっこよくない敵怪獣とのとバトル、
近くの川へ遊びに行くのが怖くなるような
映画で公害の恐怖を映画から学び取りました。

グエムルはヘドラだったのか・・・・・・・・・・。

その後に鑑賞したのは「ゴジラ対メガロ」で
こちらはチープなヒローもんとなっており
あまり印象はなく、後に全作品をビデオや
リバイバルで見直していくことになります。

次回作が待ち遠しいのですがまだまだのようで
うわさの「ゴジラ3D」に期待したい今日このごろです。

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October 13, 2008

グーグーだって猫である


 期待していなかった映画でその通りの出来でした。
犬童監督が、大島弓子が好きなのはわかっているのですが、だからといって
こんなふうに大島弓子自身を描こうというのは間違っていると思います。
大島弓子の謎の部分はそのままで、彼女の作風から決してこんな風に映画に
なるような人ではないと思っている。
だから「グーグーだって猫である」というタイトルでも猫映画になっていなくて
途中でおかしくなるのだ。

 私は高校生のときに心の師匠から教えていただいたものにルキノ・ビスコンティと
大島弓子がある。
だから大島弓子は「雨の音が聞こえる」から読み始め、「バナナブレッドのプディング」
「綿の国星」「夏の終わりのト単調」とはまっていた。
もう28年も前の話になる。それからずっと読み続けていた。しかしストーリー
マンガからいつの間にか日常のスケッチ、それも飼い猫との日々の話になり始めた頃から
なんとなくここ数年読んでいなかった。「グーグー」は文庫版でこの映画を見る前に
2巻読んだ。ここでサバの死を知った。
 サバが登場するのはアスカコミックの「ダイエット」に収録されている「月の大通り」
で黒猫との話からサバをもらうことになった事までが描かれている。
サバはフランス語で「元気?調子はどう?」の意味。なかなか素敵な、おしゃれな名前
だと思う。

今回の映画の中では大島弓子を描くということで彼女の作品が多く登場する。
全集も出てくるがあれは実際には朝日ソノラマから出版されており、全部揃えると
背表紙が1枚の絵になるのだ。私も少ない小遣いで買い揃えたが絵は未完成です。
劇中作品として出てきたのが
「ダイエット」
「綿の国星」
「四月怪談」
「バナナブレッドのプディング」
「金髪の草原」
「夢虫・羊草」
「8月に生まれる子ども」。
これらは「大島弓子セレクション・セブンストーリー」として映画にあわせて出版
されているので興味のある方はどうぞ。


それぞれの作品がさてどのシーンで登場したかというと
「綿の国星」は神社で麻子が書いているマンガ。若かりし頃の仕事として書いているのが
これ。
「綿の国星」といえばチビ猫で大島弓子がブレイクした作品。アニメ映画にもなったが
これはまあ無謀といった出来でした。音楽はリチャード・クレイダーマン担当でした。
浪人生時夫が拾った猫がチビ猫。自分はいつか人間になると信じている猫。
そのため人間のような姿で登場する。「綿の国星」とは猫が死んだらいくとされている
天国のような場所。チビ猫はそこで出迎えてくれるホワイトフィールドという女王に
なる素質があるとされている。時夫との生活なかでチビ猫が日々ホワイトフィールドに
近づいていることを語るラストは生きることは死に近づくことと暗示している。
この作品の素晴らしさはそこ。だけど無理にシリーズ化しておかしなことになって
しまった。末期にはチビ猫の出てこない「綿の国星」があるぐらいだ。

「四月怪談」はアシスタントのナオミが感動したマンガとして出てくる。
監督小中和哉、出演中島朋子、で映画化もされている。
間違って幽霊になった少女が生き返るまで自分の姿が生きている人に見えないのを
いいことに自分の知人たちの裏側を見てしまうというお話。
幽霊の甦りもので、よくあるネタをマンガにしていて大島作品では個人的には好きな作品
ではなかった。しかし今回読み返して印象が変わった。特にラストの生き返るまでの
ドタバタと母親の叫びは泣ける。子が死んで火葬される親の気持ちが痛いほど
感じられるのだ。

「バナナブレッドのプディング」はマンガで描かれているラストの絵が登場。
まだ生まれてきていない子どもに主人公がこたえるシーンです。
「まあ生まれてきて御覧なさい、最高に素晴らしいことがまっているから」
このお話は姉依存症の主人公が友人の力を借りて偽装結婚して立ち直るまでの
お話なのですが、彼女を取り巻くキャラの描きこみが深く、サイドストーリも
しっかりしており少女マンガのなかでの自由度を発揮した作品になっています。
ここまで読み応えのある作品はそうありません。今回読み返してあらためて
テーマ性の斬新さそして今の時代こそ理解されるであろう内容に驚かされます。

「8月に生まれる子供」は最近作品で映画の中ではスランプ脱出の作品として
描かれていました。突然老化を始める主人公の少女。ボケが始まり恋人と
うまく行かなくなる。原作ではそのまま老化が進んで自分のことがわからなくなって
自分のことを客観的にとらえた台詞で終わっている。救いがないラストだ。
映画ではラストをいじって主人公が突然成長し始め、それが8月だったので
「8月に生まれる子供」となったとしていた。ラストを原作と変えているのだ。
こういうところが犬童監督の解釈が違うと思うところだ。大島さん自身が
8月生まれで自分の老いることに関しての恐怖のようなものを原作は表現している
のだと思うのだが、それを再生の物語としてしまうのだから性質が悪いと思った。

「金髪の草原」はどこに出てきたか判らないがコレは以前犬童監督が映画化している
作品で、ボケてしまい若者のつもりで行動する老人と少女ヘルパーとの物語。
マンガの原作はまあまあで大島さんらしい表現で老いというテーマを扱っている。
映画は無理があると思った。このシュチュエーションを実写でやるのはどうも。

「ダイエット」も不明。太った女の子が女友達とその恋人を両親に見立て
成長していくといったお話。高校生3人の話なのだが擬似家族を描いており
人の心の不可思議なところ、心理学に通じるようなところがあると感じられる
作品になっている。

「夢虫・羊草」は怖い絵として出てくる。和服を着た女性が暗闇を駆けていく
絵だ。この女性は主人公のお母さん。親の離婚で母親と生活することになる
小学生の少女。父親の浮気相手が同級生の男の子のお母さんと非常に悩ましい関係。
この作品ラストで「2001年宇宙の旅」の原作を読むシーンがる。
69ページで泣いたとの台詞がうたれているのだが果たして何が書かれて
いたのか謎。「2001年宇宙の旅」の原作本を調べたがわからなかった。
文庫版だと思うのだが版によってページは変わるだろうから特定できなかった。
非常に気になります。

ところで余談ですが何かで大島弓子は「綿の国星」は四畳半で「2001年
宇宙の旅」のようなお話にしたかったと読んだことがあります。なるほどと
思いながらもいまいちピンと来ずに今に至っています。


さて、映画ではよろしくない、解釈が違うと感じるところを指摘すると、
ラストに出てくるサバである。

少女の格好で出てきた。

確かにサバはメス猫。(「サバの秋の夜長」でプロフィールが出てくる)。
だけど大島さんはずっとカッコイイ男の子としてサバを描いている。
一説には大島さんの恋人を擬猫化したものではと言われているが、映画でしかも
実写でサバを出してくるのは無理があるし、どういう解釈でもやって欲しくない。
コレはこの映画の大いなる欠点。それならCGアニメでマンガと同じサバを出せば
よかったのだ。それならまだ笑って許してやる。

サバの死んだあとグーグーはなぜかまともな猫の絵で絵はかれている。
擬人化はやめている。他の動物も時々人のように描いていた。ゾウの花子さん
カラス、ハエ、その他の動物も。なぜか犬は登場したことがない。その擬人化
をやめた。コレはちょっとした心の変化があったと思われるのでやっぱり
恋人と別れたのか・・・・・とかんぐってしまった。

病気の話は本当だそうで闘病生活がマンガでは詳しく描かれている(グーグー
の文庫本第2巻)。大島さんらしい視点でガンとの戦いの日々が描かれているが
確かに映画にはなりにくいなと思った。だから映画ではネタは原作からですが、
ほとんどオリジナルエピソードになっていた。

さて最後に少々驚いたのは実名の出版社、角川書店の名前が何回か出てくる。
普通は架空の出版会社が出てくるところが、スポンサーになっているからだ。
コレがあまりいい印象をもてなかった。私個人にとっては、大島さんは
白泉社、朝日ソノラマ、主婦の友という印象が強い。アスカコミックなどで
角川書店からの出版は多いのだがだからといってココまで連呼しなくてもいい
と思った。

というわけで「グーグーだって猫である」はファンの目で指摘する楽しさはある
がいい作品というのからは程遠い作品である。これは大島弓子原作で共通して
いえることで彼女の独特の世界観をどう解釈しても映像化するのは無理な話なのだ。

だけど私が今まで映像化に成功しているといえる作品が1本だけある。

「毎日が夏休み」監督金子修介。
登校拒否の女子高生がリストラされた義父となんでも屋を始める。
就職難、リストラ、不況といった今の時代の先取りをしているかのような
作品で女の子映画の巨匠金子修介がこの世界観を映像化している。
映画も大変気に入った私はレーザーディスクを買ってしまったが、今
デッキが動かなくなってしまいLDは見られなくなってしまいました。

ラストに出てくる台詞が素晴らしい。
「計画する、
実行する、
失敗する、
出会う、
知る、
発見する、
冒険とスリル
自由とよろこび。
まさに夏休みそのものだ」

コレは主人公が義父と一緒に仕事をして感じたことをあわらしている。

この台詞で語っている「夏休み」とは「仕事」を表している。

自分の仕事を客観的に見ることが出来た瞬間、この意味が心にしみてくる
素晴らしいラストだ。この映画は金子修介の女の子映画としてもオススメです。


さて、ながながと
今回の映画の話と大島弓子作品についてごっちゃに書いてしまいました。
気になる作品があればどれでもいいので作品を読まれることをオススメします。


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October 04, 2008

大決戦!超ウルトラ8兄弟

ヒーロー物の映画しか見てないんじゃないのといわれそうですが、そうです。

 「ウルトラマン」の放送が始まったその日から始まるこの映画、
手がこんでいていろんな遊びがたのしい。それがノスタルジーに浸らせてくる。
だってあの「タケダタケダタケダー」のCMから「ウルトラマン」の放送を
再現してくれるのだ。

さてこのお話の世界はウルトラマンの世界とは並行世界でつながりがない
世界のお話で全く新たな設定で平成ウルトラマンたちを出してくる。
その世界で悪い宇宙人?の侵略が始まり時空を越えてウルトラ兄弟がやってくる
というもの。
少々無理がある設定だけど、「ウルトラセブンX」とかティガの「ウルトラの星」
なんかでは似た設定でやっていたから、まあよくある手。

何がうれしいかって前回実現しなかった面々が集まってお祭り騒ぎになっている
ことがうれしいのだ。
ウルトラマンAの北斗と南は一緒にパン屋さんやってるし、南は娘と看護婦に
戻るところまで再現(南は元看護婦という設定でTACに入った)。
帰ってきたウルトラマンの坂田自動車工場があって郷とアキ(榊原ルミ)が登場!って。
そこには岸田森の写真が・・・・!あの工場は宇宙人に破壊されたのですがココでは
残っている。そして後半アキは怪我でベッドにって!これもアキの死を再現。
ダンとアンヌが一緒にレストランやっていたり、ハヤタとアキコが夫婦でその娘が
レナなんて!これほどうれしい夢の設定ってない。
かなり年齢層の高いヒロインたちの競演がうれしい。万城目のさりげない登場と
ナレーションが石坂浩二でウルトラQまで含めていると泣けてくる。
だからメビウスはつなぎの役のはずがかなり浮いてしまって途中で石にされてしまい
ます。

基本はダイゴが主人公で夢を忘れない、勇気を持って悪と戦いヒーローを呼ぶという
ことになりそれがティガ、ガイア、ダイナとなる。
他の世界でヒーローであるウルトラマンたちが呼びだされ違う世界のウルトラヒーロー
競演となるのだが、それならコスモスやマックスもなんとかしてほしい。
ネクサスはまあ無理かも知れないが忘れるとかわいそうかな。
特にマックスの世界は他のウルトラマンたちと似て非なる世界なのでコレが
競演できたら面白いと思うのだが。

まあ、テレビ版メビウスでウルトラマンのノスタルジーを徹底的にやって、
まだ出来ることがあったのかというのが今回のお話。
それだけで映画を作ってしまったから怪獣がショボイ。前回に比べるとますます
魅力がなくなってしまった。
コレはなんとかしてほしかったな。あんな合体怪獣かっこよくない。
(大怪獣バトルといった怪獣主役のシリーズもあるので
このあたりは映画としてもっと力を入れて欲しかったところ)

夢を忘れなかった若者の夢がかなうというラストが素敵だ。
サイズが明らかに間違っているとは思うが、歴代のマシーン
(ビートル、ウルトラホーク1号、マットアロー、タックスペース)が登場して
反重力エンジンで宇宙へ旅たつ日本丸を見送るシーン。
これは帆船ファンにとっては大いなるサービスでうれしいシーンとなった。

是非とも横浜の初代日本丸を見にいきたくなった。

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September 14, 2008

パコと魔法の絵本


実はパスしようと思っていたのですが、
まぐまぐのメルマガ「大阪の中心で【うだうだと】愛を叫ぶ!」で紹介されていたのを
読んでやっぱり見ようと出かけました。
(このメルマガ大阪のおばちゃんさんの鋭い視点が面白い。また映画の見ているジャンルの広いこと!
そしてそのユニークな感想が参考になります)
http://www.mag2.com/m/0000172005.html

素晴らしい。映画を見ている間ハンカチを手放せなかった。
とっても泣けます。とっても笑えます。この映画というよりこの映像表現は
どうしたら出来るのか? 全く新しい感覚の映画となっています。

とある病院、変な患者ばかりが集まって先生もちょっとユニーク。
そこで1日しか記憶を持たない少女パコと頑固な爺さんが出会います。
頑固な爺さんはこの少女に出会い心に何か変化をもたらされます。
少女のために彼女の毎日読んでいる絵本のお芝居をしようとします。

絵本の内容と頑固じいさんの心の変化が平行して描かれますが
同時に脇のキャラの描きこみも丁寧で物語の到達点へいたる複線の
張り方もうまい。

とこう書けばまともなまともすぎて面白くないのですが、
出演者全員のコスプレとオーバーでやりたい放題の演技合戦、或る意味崩壊している
かのような演出。カメラ目線を追う役者、それってテレビじゃんといえるような編集。
けばけばしい色。3DCGの多様。この編集は雑っぽく見えるかも知れないが
それぞれのキャラクターの別の姿、心の中の本来の姿と思えば楽しくなってくる。

そうこの映画は映画に身をゆだねて、映画の世界に浸ってみる映画だ。

パコ以外の患者たちは、頑固爺さんは心臓が悪い会社社長、
おかま、怪我をした消防士、やくざ(何故撃たれたか?それは秘密)、子役から脱せ無ない
俳優、ピンポンボタンを作っている男(謎です?)、看護師もおかしいし、先生も変。
ココまで変だとそれが重荷になって最初はいいがストーリーが進まなくなることが
あるのだが、適度に緊張と緩和があり、テンポがよく、またキャラの描きこみが
深いから苦になることはない。

しかしこのコスプレ大会は見事だ。私は妻夫木君が最後までわからなかった。
國村隼さんってあんなかっこをしていると浅丘ルリ子みたいって思いませんでしたか?
貫地谷しほりはどこに出ていましたか?(女子社員役とか?)
いい意味で阿部サダヲはアクセントになっていたし、語り部になってストーリを
引っ張っており「舞妓Haaaan!」よりよかった。
そう、上川隆也もあんな演技できるんだ、このひとこそ壊れたんじゃないのと
思ってしまった。

そしてパコ。彼女がなんと言ってもかわいい。アヤカ・ウイルソン。
多分彼女にとって今が一番かわいく、輝いているときで、そこでこのパコの役が
やってきたことは彼女にとって、そして映画にとってかなり幸運だったといえるの
ではないでしょうか。

映画館は親子で見に来て大いに泣いている人が多かった。
思い切り泣けば涙は止まるとこの映画では伝えています。
その通りかなりのひとたちが思いっきり泣いていたのではないでしょうか。

大ヒットをお祈りいたします。

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September 12, 2008

20世紀少年

私と同世代、いや少し上、(5つほどと思われる)のお話なのですが、
全くノスタルジー、懐かしさを感じるところが無い。コレがこの映画の致命的な
欠陥。話は面白いから見いってしまうが感動に至らないのはそこだ。
「モーレツ大人帝国逆襲」のようなノシタルジーを感じれる演出がなく単に
大きく広げた話をどうまとめていくかに力を注いでいるように思える。
20世紀に生きた人間としての反省みたいなものがテーマになっていると聞いたが
それは後に続く2作を見ないと判らないということか。

版権の関係かも知れないが、キャラクターの名前が全く出てこない。
ウルトラマン、仮面ライダー、ゴジラ、そのほか必須アイテムやキャラは
たくさん存在したが出せないらしく匂わせているだけ。ハットリくんのお面も
ぎりぎり許せる範囲なのか。しかし・・・・このあたりが押さえられないと
このお話は面白くないと思うのだが。

あとバカみたいなシーンが多い。これもこの映画の疵。

コンビが燃やされるシーン、あの暴徒たちは一体何?警察は?近所の連中は
何をしていたのか?

「よげんの書」の国会議事堂爆破の絵、あれはなんかのギャグ? 
どう見たって国会議事堂の絵なのに思い出せないなんて・・・・バカかあいつは?
というかその絵を見ている連中皆。
まあキングコングですら壊すことが出来なかった議事堂を破壊したのは天晴れ!

東宝怪獣映画特撮にオマージュがささげられていたかどうかわからないが
ラストのロボットバトルはそれなりに楽しめるが、最後に出てきたもう一体の
ロボット、もっとよく見せて欲しかったな。

ラストの展開が急に加速して状況がつかめない。時間がなくなりましたので
あせりましたといわんばかりの編集のような気がしたが、
続く2作で詳細が明かになることを期待したい。

ところで、意外なことに気がついた。この話、海外テレビドラマ「ヒーローズ」に
そっくり!
最後の東京爆破はニューヨークの爆発。それを阻止するために選ばれた者たちが
集まってくるところ。そして「よげんの書」は「ヒーローズ」では予知された絵画。
そっくりなところが多い。 八犬伝物語まで行かなくてもココまで似ていると
ちょっと疑いたくなるがどっちが真似した? 

まあ私の妄想でしょうが。

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September 05, 2008

崖の上のポニョ


 初日に見ておきながら感想がまとまらずに1ヶ月が過ぎてしまいました。
見終わったときの印象は 

もう戻れないんだ、やっぱり、

というものでした。私としては宮崎駿の原点へ帰る作品を期待したのですが
そういう作品にはなっていませんでした。

原点へ帰るとは「となりのトトロ」を指すのですがもう無理があるようです。
明らかに「ハウル」の悪影響が出ているし、がんばりすぎている。5歳の子どもへの
映画にはなっているが、しかしである。

ただ、誤解のないように言っておくが作品が嫌いとか駄目とか言うのではない。
宮崎駿監督の作品は全て好きで、惚れている身としては駄目なところが見えても
全てを受け入れてしまい愛してしまうのでコレでいいのです。
いい作品です、好きです。これはこれで。

 初日、子どもがどうしても行きたがらないので、仕方なく子どもが起きている
間は相手をしないといけないので、寝るのを待って出かけた。21時には就寝で
妻に許可をもらって外出、レイトショーにポニョを見に行った。ええオッサンが
レイトショーでポニョを見るなんて。普通は恥かしいし、おかしいと思うわな。
でもなんか時代が変わったというか、こっちも年季の入ったというか、こういうことが
普通になってしまったなと感じた。そういう時代を我々がアニメブームから
作ってきたんだ。ガンダム、ヤマトを早朝から見るのが当たり前でその後かなりの
マンガ映画がアニメとして認められ、市民権を得てこうして普通にオッサンが
夜中に恥ずかしがらずにアニメ映画を見ることが出来る時代が来たのだ。
だから劇場はいい大人でいっぱいでした。子どもはこの時間これないからね。

 ストーリーをいちいち追っては書かないが、今までの宮崎作品の好きなところ
彼が子どもに向けて描き、語り続けてきたところがたくさんあって素敵だった。
ポニョははっきり言って今までのキャラのいいとこどりではないか。
あの姿、ハイジだと思うがいかが。でもラナちゃんもある。
パンコパの「雨降りサーカス」と同じような水没した町へ救助に出かけるシーン
なんて子ども心にわくわくした。コレが再現されている。
(パンコパの演出は高畑さん、原案・脚本・画面設定: 宮崎駿)
水没した町のシーンは他に「未来少年コナン」「カリオストロの城」でも登場。
好きなんでしょうね。

 ラナに似ているというのは最後のシーン。
なんとも歯切れのいい、明快な、コレしかない、子どもがちょっと恥ずかしく
思うかも、でも魔法が解かれるときの相場キスと決まっているものね。
その大胆で元気のいい女の子、ポニョらしい素敵な終わりかたであり、
宮崎作品に出てくる女の子らしい素敵な絵になっていた。
 「未来少年コナン」でラナが海底のコナンを助けるときに、空気をいっぱい
吸ってもぐり、くちずけでコナンに空気を与えるシーンがある。あれと一緒だ。

 魔法でおもちゃの船が大きくなるのはいい。でもあのろうそくで走る船って
私も遊んだことの無い古いものだと思うのですがいかがですか。
あのシーンは夢があるよね。

 ハウルの悪影響といったのはポニョの変態シーン。気がつけば半魚人になっている。
あれはなんか意味があるのか?ハウルでソフィーが18歳になったり、90歳になったり
したがそこに何らかの意味があったようでなく、シーンで急に変わってしまっている。
少々混乱する演出だ。意図はもうひとつよくわからないが、どちらも魔法の効きめに
関係している様子。 また、ハウルの出来損ないのようなキャラデザイン:フジモト
というのも影響を受けたと思われる(後で知ったが海底2万リーグのノーチラス号に
搭乗していた東洋人らしい)

 ラーメンを食べるシーンは災害時の非常食といえばこれよねって感じで登場。
いつもながら食事シーンは作るところからいいです。はっきり言っておいしそうですから。
ただ、ポニョはハムを下においてあったのから食べるというのはなんでなんだろう。
宮崎監督自身で描いたというが、熱いのからわざわざ食べるのが子ども?ということか。
こういうこだわりに少々戸惑うよね。

アクションシーンに期待していなかったのだが、大きな波から逃げながら走る車の
シーンは「カリオストロの城」のオープニング、花嫁を助けるシーンだね。
あれに負けないぐらいの迫力がある。ちなみにこのシーン、BGMはワルキューレっぽい
音楽だったと思うが、これはポニョの本当の名前がブリュンヒルデでこれがワルキューレ
に出てくる空を駆ける乙女の一人の名前とか、そこから来ているみたいですね。

と思いつくままに感想を書いてきましたが、
最初にいった「戻れない」と思った理由はこうです。

ポニョはある家庭にやってきてその家族の生活に変化が起きる。基本中の基本の
お話で例えば「E.T.」、「小鹿物語」「パンダコパンダ」「桃太郎」などお話はみな
そうなのだ。ポニョだって例外ではない。崖の上のお家にやってきて宗介を好きになる。
そしていろんな騒動があり、みなの生活が変わっていくお話だ。
つまりあまりにも予定通りというか、古今東西どこにでもあるお話なのだ。

それがトトロは違った。変化がないのだ。単に生活が描かれておりそこには誰もが
経験したであろう出来事が普通に描かれているのだ。

そしてはっきり言おうトトロは何もしない。

これでいいのだ!(赤塚不二夫様 ご冥福をお祈りします)

やってくるのはサツキとメイ。引越ししてきてとなりにトトロが棲んでいることが
判る。しかし二人の生活が変わることはない。留守番が出来ない妹、雨の日の傘。
妹との喧嘩。姉として泣けないが母親への甘え。そして行方不明になった妹を捜す。
彼女たちの日常が描かれ、隣人として住んでいるトトロは登場しても彼女たちの
生活には影響が無い。魔法を使うわけでもなく、いたずらをするわけでもない。
本当に何もしないのだ。
クライマックスの妹を捜すときもトトロはネコバスを呼んでくれるが、捜しては
くれない。木の上で手を振っているだけだ。

彼女たちは子どもとして当たり前の生活をしているそこに大人の事情はからまない。
そういう映画なのだ。

私は原点に戻って子どものために子どもたちの当たり前の風景が、生活が描かれていて
大人の事情がからまない純粋な子どもの事情だけでことがすすみ、終わる
そういう映画を期待した。それでこそ子どもたちに受け入れられると思ったし、
なによりも私が見たかった。

でもそういう本当の意味での等身大の子どもの映画ではなかった。
魔法のおきてやママ同士の会談、フジモトの事情などいろいろと子どもには
判らないまさに大人の事情がからんでくる。これが子どもにはわかりにくい。
そしてあまり理解したがらない。昔のマンガ映画ではそんなもんからまなかったように
思うのだ。

公開直後に子どもたちが受け入れてくれないとのコメントが監督からあったが
当たりまえだ。ズレているのだ。あれは大人が自分を写した、感情を入れた子どもだ。
だから本当の子どもは受け入れない。

あらためて誤解のないようにいうが、映画としては子どもの冒険譚としてよく
出来ているし親は子どもに見せたい、子どもは見て退屈することはない。
むしろ喜んで帰る。いつまでのあの歌を口づさんで帰ると思う。

ヒットはもちろんそれを裏付けており、200億届くのではないか。お正月まで
ロングランもありえると思う。

 気になる点としてはボイスキャスト。もう有名俳優、役者、タレントを使うのを
やめたらどうか。はっきり言ってうっとおしい。演技が出来る人は声を当ててもうまい
と証明したのは宮崎駿監督だが、今はどうも話題づくりだけで意味がないように思える。
本当にこの人の演技力を必要としたのか?いささか疑問だ。もっとうまい声優さんが
いるだろうと思った。
このあたりは鈴木プロデューサーの陰謀か?

快進撃を続けるポニョ、ベネチア国際映画祭で北野たけしや押井守に勝てるだろうか?

発表は9月5日とのこと。


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August 29, 2008

世界で一番美しい夜


 一部の地域ではこれから公開されるかも知れませんが、なかなか素敵な
ファンタジー映画なので紹介します。
 今村昌平監督の息子、天願大介監督作品の「世界で一番美しい夜」です。
ちょっとエッチなファンタジーで、エッチ度を期待すると少々期待はずれに
なってしまいますがそれでもこんなファンタジーを撮る監督さんがまだ日本に
いたんだと思うとうれしくなってしまいました。

 或る港町に左遷?されてきた新聞記者。その村で出会う不思議な人たち。
その村は出生率日本一で表彰されることになるのだが、そのきっかけは
この新聞記者だった。

 縄文人の精力を研究する元テロリストとか少々頭がよすぎて変な女とか、
バーのママは過去が或るらしいとか、謎の言葉を吐く年齢不詳のババア、
おかしな神主、考古学が趣味の村長なんてのが登場して物語を作っていく。

基本は「性」にからむ話なのでどろどろねちねちしそうなのだがそうはならない。
昔のATG映画だったらこんなにカラリとは仕上がらなかっただろうと思う。

 ある事件が起きてこの村は日本一出生率の高い村になる。その乱交の夜のシーンも
もうひとついやらしさが足りない。

 そしてその夜に生を受けた少女がテロリストとして命を奪い合うのではなく
お互いに愛し合うためにテロを仕掛けるのである。
世界の子どもたちがぐっすり眠れる夜を作るために。

 蛇になる男やへその無い少女、人魚の肉を食べた女なんてもの登場。

 邦画ではなかなか見られない、以前は似たようなものはあった気がするが
このようなファンタジー映画が登場したことにまずは拍手を贈りたいと思った。

2時間40分ってちょっと長いけどホント飽きずに見られるよ。


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August 16, 2008

100万円と苦虫女

 これって、蒼井優版寅さんだよね。

やくざなアネキが家を飛び出して各地を旅して、弟に手紙を書いて無事を
知らせる。

行った先々で起きる事件がまた彼女らしい。

海の家でカキ氷つくりをほめられて、ナンパされそうになって飛び出す。

モモ作り農家でバイトしたらモモ娘に抜擢。笹野高志が出てくるあたりは
まるで松竹映画。
私は前科ものですと又そこを飛び出してしまう。
このエピソード「週刊真木よう子」の1エピソード「蝶のままで」とそっくり。
コレは監督タナダユキと同じため。キャベツ農家とモモ農家を入れ替えて
農村で起こりそうなエピソードで展開させた。

さて、ホームセンターで彼氏が出来て同棲。
いい感じになってきたのにちょっとしたすれ違いが別れとなる。
この理由が・・・・。コレは秘密にしておきます。見るときのお楽しみということで。

このラストがいい。追ってきた彼氏。彼女はもしかしてと振り返るが
視線が合っているように見せかけて実は合っていない。

「そんなわけないか」という一言が寅さんぽくていい。

飄々と生きている彼女のキャラを生かした演出であり、100%今の蒼井優の映画に
なっている。

私が特に気にっているシーンはいじめられた弟と夕暮れの帰宅途中のシーン。
周りを気にして弟がお姉ちゃんの袖を持つ。甘えたな小学生だ。
いじめシーンが何回か登場するがそれが解決されたかどうかわからないが、
お姉ちゃん子の弟なのだ。メールの時代にわざわざ手紙でやりとりするふたり。

文字を書くということに温かみを感じる。

この後あと彼女がどうなるのか? 是非とも見たい。
30代、40代となってもどんな生き方をしているのかづっと追っかけてみたいと
思わせる映画だ。是非とも50年ぐらい続くシリーズにして本当に女寅さんとなり
寅さんの後をついで欲しい。


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August 12, 2008

クライマーズ・ハイ

熱い男たちの仕事の映画。
熱いね。連日猛暑の今日この頃に見るには熱すぎます。

1985年8月12日御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故の地元新聞の報道現場の
男たちの話です。

でね、これNHKドラマで前後編でやっているの見ています。
あんまりそのときに見た印象と変わらないのよね。ストーリーとして変えている
ところはなさそうだし、表現も似たような感じで、なんかテレビの焼き直しの
ような感じがしました。それが減点です。

もっと映画ならではのやりようがあったのではないかと思う。

ドラマ→映画 で主なキャストをならべるとこんな具合。

悠木和雅(日航全権):佐藤浩市→堤真一
佐山達哉(社会部・群馬県警記者クラブ):大森南朋→堺雅人
安西耿一郎(販売部):赤井英和→高嶋政宏
白河社長:杉浦直樹→山崎努
安西燐太郎(安西の息子):高橋一生→小澤征悦

悠木の息子の存在が映画では追加されて結構大きな意味をもたせているが、
妙に浮いた感じがする。

第一報のトップ記事をめぐる攻防でかなり前半盛り上げるのですが
あとが長い。原因についてどこまで迫れるか、取材とその内容の信憑性。
裏は取れたのかで新聞印刷のタイムリミットをめぐっての部同士の争いは
東映やくざ映画の様子になってくる。

そうか、東映ならではのキャスト、方法、演出でやれば映画らしく面白くなったんだ。
きっと。

監督はもちろん深作欣二。まあ無理だけど。

だってあのキャスト、映画もテレビも大差ないし、どっちがどっち出ていても
気にならない。東映映画としての役者みたいなキャスティングと演出にすればもっと
面白い、ドラマとは違った印象の映画になったと思うのだけどもうそんな役者いないか。

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July 29, 2008

劇場版ポケットモンスター ギラティナと氷空の花束シェイミ

 うちの子がポケモンにはまっているので仕方なく見にきました。
 何でも見ていた時代には1作目、2作目は見ていたのですが以降は
ほとんど見ていません。久しぶりの劇場でのポケモン映画鑑賞となります。

時代が変わりましたよね。
映画の始まる前にDSをもって来ていたらそこへポケモンがやってくる。
とか、
映画入場プレゼントがアーケードゲームのポケモンバトリオのパックと
カードゲームのカード。
パンフレットにもポケモンカードゲームのカードがついているし
前売り券にもDSへポケモンのレジギガスがダウンロードできる
引換券が付いてました。

なんかついていけません。
(なんのこっちゃわからんひともいるでしょ)

で映画はというと中身がない。
テーマは「感謝」らしい。
アニメ界の名監督の一人、湯山邦彦監督作品ではあるがこれは無いだろう
という単調な出来。最後は寝てしまいそうでした。
ポケモンと人間の間に感情のようなものが感じられないし
何のために戦っているのかはっきりしない。
何が危機なのかも感じられないのがつらい。

反転世界に住む巨大ポケモンギラティナの力を得ようとする男。
その計画に巻き込まれるサトシとピカチュウたち。
謎のかわいいポケモンシェイミーがからんできて・・・・・。

てな話なのですがなんか面白くないのですよ。
シェイミーがサトシたちと旅する中で苦楽を共にして
友情が生まれるようにすればいいのにただのわがままなポケモンでしか
ない。だから最後のお花畑のシーンが感動的にならないのだ。

これがあの「戦国魔神ゴーショーグン」「魔法のプリンセスミンキーモモ」と
いう名作を世に送り出した湯山監督の作品かと思うと悲しい。
(まあ脚本家首藤剛志という存在もあるのですが)
だから1作目はまだ面白かったのだ。湯山=首藤のコンビが成立していたから。
(首藤剛志のポケモンへの貢献度は大きい)

とこのあたりを思い出しながら、調べながら書くと長くなるのでココまでにしますが
当分は付き合うことになるのでしょうか。

希望としては親子で映画を見にいける貴重な、思い出となる機会、時間を作るのだから
それなりに内容としても見てよかったと親も子ども思える作品にしてほしい。


ところで湯山監督の「ケータイ捜査官7」のエピソードはいつ?



15%オフ!おしゃべりぬいぐるみDPシェイミ・ランドフォルム(ポケットモンスターDP)【即納】 【...



ポケットモンスター バトルアクションフィギュア ダイヤモンド&パール ギラティナ アナザーフ...

■ポケットモンスターとは呼べない大きさのギラティナの叫び声はもしかしてモスラの声では?
 東宝怪獣のにおいがしたのはうれしかった。



●“劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール「ギラティナと氷空の花束シェイミ」ミュ...

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July 20, 2008

崖の上のポニョ

「崖の上のポニョ」
見てきました。

GOODです。

5歳の子どもにわかるお話をというのが
ほんとうによく出来ています。

詳しくはまた日を改めて言いますが
さわりとして、

ハイジ、コナン、ジムジーが走り回っていたことを思い出し
ました。
「雨降りサーカス」のシーンもあるよ。
「カリオストロの城」風のカーアクションあり。

と一番宮崎さんがのっていた頃の
僕たちの記憶に残っている、DNAに刻み込まれている
シーンが多くてよかったです。

ラストの締め方、幕の引きかたの潔さ。
最近の映画にはありません。

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June 11, 2008

僕の彼女はサイボーグ

 またまた登場の高槻南高校。「クローズ」の撮影された高校が登場。
今回は彼女が高校へ侵入した殺人犯を捕まえるというシーン。
このシーン綾瀬はるかはいなかったんじゃないの?って感じの一瞬のシーン
だった。

 ロケ地の話題が先行している?作品ですが(関西だけ?)
今回ほとんどが神戸で撮影されました。神戸大丸なんてどーんと出て
それでいて東京という設定がおかしい。南京街も横浜と間違えちゃいそうだもんね。

 さて、お話は出会った彼女がサイボーグだったというとんでもないSFファンタジーで
男なら誰しも一度は理想の彼女をサイボーグで作りたいと考えてしまうというのを
お話にしたもの。でもコレが理想の彼女のようでそうじゃない所が微妙なんだよね。

 ターミネータのパクリで登場するが、なんとスーツを着ているのは反則と
思うのだが(T-800もT-Xはすっぽんぽんだったのに)。

 奇妙な二人の生活が始まるのだが、彼女には目的があった。
それは命がけで彼を守ること。そして審判の日が・・・・・・。ってT-2ではないけど。


ココから先はネタバレです。 ご注意を!


 実はタイムスリップもので時間を閉じて歴史を変えてはいけないという風にすすめる
のと、どんどん変わっていくことを受け入れてしまうものがある。
 今回は後者で、彼の優しさがどんどん歴史を変えてしまうのだ。自分の命を助け、
その後に起きるさまざまな悲劇を彼女を使って回避していく。しかしそれは歴史の
変動を呼び大きな変革、大地震に繋がったと見たのだがどうもそうではないらしい。
この大地震を無かったことにするには二人が出会わなかったことにするところまで
さかのぼらねばならず、それが泣けるラストになると予想したのだが違った。

変革を受け入れ直線で歴史を見ていく、といえばいいのか。
とにかく地震で傷ついたサイボーグの彼女を回収して、修理、61年後の彼は彼女を
未来へ送らずに亡くなり、さらに未来の彼女が自分に似たこのサイボーグを買い取り
タイムスリップし震災後の彼を助けに来るのだ。
時を越えた出会い(再会)を果たしココで生きていくことになる。つまり未来に向かって
このお話は続いているのだ、このお話のラストは。これはこれでいいがしかし・・・。

 大林宣彦の「時をかける少女」がタイムスリップものでは傑作。
あのラストの切ない気持ちにうたれた10代をすごしたものとしては今回のこの
ラストは受け入れがたい。

 綾瀬はるかの次回作は「ICHI 市」。なんと「め○らのお市」をやるとのこと。
こんなんできるんかいな。とっても不安。この娘どんな方向へいくのでしょうか?


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June 10, 2008

実録 連合赤軍あさま山荘への道程

 今年の問題作のひとつです。
うまく感想が言えず映画を見てからかなり日にちがたって書いているのですが。

一言で言って彼らが幼すぎると思いました。

実録とあるように1960年代からの学生運動の歴史が映しだされるのですが
連合赤軍となる頃にはただの犯罪者になっている。
銃砲店を襲い、山に立て篭もって軍事訓練って、ままごとのようにしか見えない。
あれで日本を変えることが出来ると本当に思っていたのか?

やがて孤立した組織は内に刃が向けられ「総括」という言葉でリンチが繰り返され
貴重な兵力を自分たちで減らしていく。

最後のあさま山荘に入ったのは残ったメンバーで主要メンバーおらず完全な自滅
となっていく。

もっと勇気を持つことが必要だった、との台詞は今の時代からすると本当に
幼い子どもの言葉にしか思えない。

彼らを批判しているのではなくもっとすべきこと、方法があったのではないか、
それを見つけることが出来なかったということか。

3時間飽きることなく見ることが出来る力作であり、今年のベストテンには入る
1本だが、映画として、ドラマとしては「光の雨」の方が面白かった。
一ひねりしたところが映画としての工夫を感じることが出来たからだと思う。

ちなみに今回の映画で昭和を感じることが出来なったのが少々不満。
「光の雨」「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」でも70年代の
昭和を感じることが出来たのに、なぜかその味わいがなかった。

さて個人的には「光の雨」を見てから仕事で「総括」してくれといわれることが
怖くて、怖くて。
うちの上司はそういう世代なんですね。
だから「総括」って言葉は連合赤軍を思い出すのであまり
イメージよくないですよといっている。


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June 02, 2008

相棒 劇場版

 かなりの人が見ていると思うので(本当?)ある程度のネタバレはお許し
ください。

 たかが土曜ワイド劇場!と思って見にいったらコレが結構面白かった。

 だけど、劇場を出てさめてくるとやはり土曜ワイド劇場に毛の生えたような
映画だったと思うようになりました。なんか深みが無いんだよね。

 ファーストシーンはどこかのアジアの国の悲惨な状況が映し出される。
戦争状態のようだ。このシーン「L」にそっくりに思ったのは私だけ?
 そして東京のどんよりとした空、空撮が続きひとつの死体が映し出される。
なかなかの始まり方で、土曜ワイドらしからぬスタートは気に入った。
しかし、いかにもというメッセージが死体のそばにあり、右京が指摘するまで
誰も気づいていない。とういうところどころいかにもという演出が
判りやすく、主人公に語らせるのが、混乱なく見れるのがいいのかな。

 ネットの殺人リスト、記号はチェスのコマの配置、それが犯人の目的を
あらわしてく過程は結構スリリングで面白い。適度なアクションシーンも
含めてシリーズならではのキャラ設定などが効いているようで(筆者は
TVシリーズ見ていないので判らないが、そうなんだろうと察しはつく)、
進行に問題は無いのだが、いよいよクライマックスというマラソン大会の
シーンが弱い。
犯人の目的は東京都民、参加者に対するテロとしているのに、あまりに
しょぼいトリックでバレバレ。あのボート襲撃はないだろ。あれが橋の下で
爆発しても橋は壊れないと思うし。
そして犯人が登場して殺そうとする相手は一人って、言ってること違うじゃん。
まあ実はその後にも謎の秘密文書開示の問題が出てきたりしてここまできても
2転3転するので面白いのだが、そうなると最初のネットの処刑リストや、
チェスの暗号、マラソン大会を狙う意味無いじゃんって気づくのだ。
だいたいチェスの配置とマラソンコースが一緒ってそれに何の意味あるの?
右京がたまたま透明のチエス盤でやって透けてる下にマラソンコースのチラシを
あてるって大きさが一致するのおかしいでしょ。透明のチェス盤じゃなかったら
どうなったの?

と、あとから考えると突っ込みどころ満載でやっぱり土曜ワイド劇場だなと
思ったのでした。

 土曜ワイド劇場って嫌いなんですよ。どの作品を見ても同じにしか見えない。
2時間枠で起承転結、途中おさらいタイムがあって、説明的な台詞が多く、
ちゃっちい展開・アクション。2時間が無駄になることが多いので見ない。
過去に何回か原作が好きだからとか、役者、監督で選んでみたがほんとうに
同じ味で、全くの個性が感じられなかった。だから一切見ないことにしたのだ。
これはテレビ朝日の全てのドラマに言えることで、テレ朝の刑事ドラマは見ない
ことにしている。
過去には大林宣彦監督の「三毛猫ホームズ」が2本放送され、最初に監督から
‘いつもの三毛猫ホームズとは違う’と「おことわり」メッセージがあったのには
笑ったが、この作品は全くいつもの土曜ワイドではなく、きっといつものファンは
面食らったと思う。私はさすが大林監督!天晴れ!と思ったのだが。
コレに似たようなことが火曜サスペンス(日テレ)で鈴木清順監督の「家族の選択」
でもあった。(火曜サスペンスに化け猫「麗猫伝説」を出したのも大林監督でしたね)。

 なので「相棒」には全く期待しなかった。未見だが「はぐれ刑事」の劇場版と
同じぐらいにしか思っていなかった。公開されていたことすら忘れられている。
だから今回の大ヒットはちょっと意外、かなりストーリーには凝った後が見られ、
この6年間土曜ワイド→連ドラで積み重ねてきたものが出てきたんだと思う。
(テレ朝だけなんですよねアメリカのドラマみたいに何年にも渡ってシリーズ化
しているのは。多分「必殺」シリーズを作ってきた伝統なのではないでしょうか)

 だけど後味は土曜ワイド、身元は隠せませんということでしょうか。

パート2とか、他のシリーズ作品の映画化とかすぐに出そうなんですが、
そこはフジテレビと違って慎重のようですね。

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May 11, 2008

少林少女

カンフー映画がわかっていない人間がカンフー映画を撮るとこうなる。

つまらん。

おもろない。

なんじゃこの映画は。

ラクロスの話にしたらいいやん。
そのほうが絶対面白いよ。

少林寺で修行を受けた少女が少林拳を普及させようとするがうまくいかず
或る大学のラクロス部へ入ることに。そこで悪の学長がスポーツを通じて
私腹をこやしていた。

っていう話で、ご存知「少林サッカー」のラクロス版。

でも悪の学長との戦いがメインで、最後の戦いがバカみたいなシーンになって
ばかばかしくてほんとうに幻滅してしまった。
あほじゃ!
なんの映画つくっとんねん。

ワイヤーは許せるがCGは使いすぎ。

コミカルなシーン、カッコイイシーン、緊張と緩和がなってない。

アクションはどこを撮ってるか判らんカットばかりで
テレビと間違えとるんちゃうか。
アクションできる2人の香港からのキャストももったいない使い方で
いいとこなし。

「燃えよドラン」「死亡遊戯」のパロディやってるつもりが逆効果。

話の焦点がぼやけて爽快感もないし、なんども言うがクライマックスの
中村トオルと柴崎コウの戦いアレはないやろ。
この監督は「ビーバップハイスクール」の中村トオルを知らんのちゃうか。

血を流してよれよれぐたぐたになっても戦っていた与太郎やってたんやぞ。

それがあのシーン、改心するシーン、バカか! 悪は悪で死ぬべきなんだ。

それがカンフー映画のお決まり。

それが出来ないならラクロスのスポ根映画にすればよかったんだ。
(ラストの2分ほどのラクロスシーンのほうがよっぽど面白い)

この映画、香港やアジア各地で決して上映しないで欲しい。
恥さらしになる。


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April 22, 2008

崖の上のポニョ 予告編公開!

「崖の上のポニョ」の予告編の公開が始まりました。

遅かったです。

7月公開予定がはっきりいって不安でした。

宮崎監督の作品はいつもぎりぎりですから。


さて予告編はというと、トイザらスに行くとかかっている

ポニョの歌にあわせてポニョと男の子との出会いが

短く描かれます。海の中もなんか楽しいそう。

そしてラストには衝撃的な映像が・・・・・・・。


ポニョは1匹ではなかった?


楽しみなこの作品、ドラえもんを見たら予告が

見れるかと期待していたのですが、コナンまで持ち起こされました。


絵は本当に優しい絵で、今多くあるCGの無機質な絵ではありません。
パンダコパンダ、トトロのときのような味わいのある、
細部を甘くはしょった素敵な絵です。

夏までのお楽しみです。


http://www.ghibli.jp/ponyo/

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April 07, 2008

明日への遺言

いい映画なんだろうけど辛かった。映画としてあまりに動きが少ない。
回想シーン、再現シーンがなく法廷で会話のみで構成されているのは
テーマの重さからは苦痛に感じた。藤田まことの演技とかを見ていれば
いいのだろうが、それだけでは約2時間は辛いな。

 飛行機の軍事利用、空爆が戦争に取り入れられたときに国際的に軍事施設は
攻撃しても良いが民間施設はダメと決められたという。
なんとも幼稚なことか。多分その時代にコレでよかったのだろうと思われる。
しかしどこの国も守っていなかったと思われるこの協定を
引き出すことがこの裁判のミソ。だからこそ描く価値があるようだか、しかし
この協定、本当に幼稚だ。今の時代の人間から見ると、この時代はまだまだ人類が
幼なかったのだと感じる。なんか公園で遊んでいる子どもたちのルールのようではないか。

 しかし、今の時代の国際協定も50年、100年後にはそう思われるのかもしれない。
地球温暖化対策の協定もなんかおかしいよね。それだけ人類が成熟すればいいが
それでも争いはなくなっていないだろうな。

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March 28, 2007

崖の上のポニョ

「崖の上のポニョ」は宮崎駿監督の最新作です。
公開は来年夏でしょうか?

27日22時からのNHKのドキュメンタリーで
制作の現場が放送されていました。

監督のイメージボードを作る姿、
父親としての姿、
ひとりの孤独な人間としての姿が
映し出され非常に興味深かった。

イギリスへ旅行したときに見た絵に感銘を受け
自分のやってきたことを見直したというのが
今回の映画製作のきっかけという。
自分の小ささを感じたということか・・・・大監督のはずなのに。
そういうところがこの人の素晴らしいところ。
だから監督辞めるなんていわないでほしい。
いつまでも監督の作品を待っていたい。

今回も鈴木プロデューサーにそそのかされたのかと
思っていたのですがそうではなさそう。

お話は人魚姫の日本版といったところか?

くらげに乗ってやってくる人面魚ポニョ。
うーん、ニモに似たシーンあったよねと思ったが、
きっと出来上がるとそんなことがぶっ飛んでしまうような
絵になるだろうな。

早くみたい!


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December 10, 2004

ゴジラ ファイナルウォーズ

「ゴジラ ファイナルウォーズ」
観ている間はまあ楽しめたかな。

予期せぬあそびが多かったのが
東宝特撮映画の集大成のようで・・・。

でも、どう面白いでしょ! と押しつけがましく思えて、

だいたいドラマがないのよ。

人間のファイトシーンはつまらないし・・・。

これで終わりだって・・・・嘘でしょ。


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