December 23, 2009

東のエデン 劇場版 I The King of Eden

「東のエデン 劇場版 I The King of Eden」
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○監督:神山健治
○声の出演:木村良平、早見沙織、宮内敦士

 知らない人にストーリーを説明するのが難しい映画。
まずはテレビシリーズ全11話を見るが、恐ろしいぐらい深いと感じる内容で
はまり過ぎないようにしていたが、DVD連続レンタル約1週間で見て、
映画館へ向かった。
 卒業旅行でワシントンへ来ていた咲はホワイトハウスの前で全裸の日本人
青年滝沢と出会う。彼は記憶をなくしており、唯一の手がかりは手にしていた
携帯電話。それを手がかりにアメリカから一緒に日本に帰ってくる。
携帯には85万ドルの残高があり、ジョイスというコンシェルジュへ連絡が
取れるようになっており、要望を聞いてくるのだが、それは日本を危機から
救うという目的があり、どうやら滝沢はその一人らしいことが分かってくる。
他にも11名の携帯保持者がおり、それぞれが目的を持って行動しているよう
だが、お互いに緩衝し合っており、誰かが目的を達したときに他の携帯保持者
は消されることになっている。
 さて滝沢が日本に向けて発射されたミサイルを迎撃して日本を救うまでの話が
テレビシリーズで、その後がこの映画版となっている。

 滝沢の行方がわからなくなっており、咲は彼を探し続けていた。滝沢は
携帯を咲にわたしており、そのメッセージからニューヨークへ飛ぶ。

 このまま書くと中途半端なストーリー紹介になってしまう。
何が面白いかというと、まずはニートの復讐をテーマにしていること。
ニート、引きこもりの一人一人が今の世の中に対してテロを行っている
という理屈。ニートになることは個人が世間に対して行っているテロ行為だ
というのだ。
 また、映画ファンにはうれしい映画ネタが多く、テレビシリーズからいろんな
映画が引き合いに出されている。
 話の伏線の張り方や小道具の使い方、現在の世相も含めて若者の生き方なども
捕らえている表現、ストーリー展開が非常に魅力的だ。
 謎が解明されないまま次回作へ繋がるラストは消化不良で続きが早く見たい
となる。3月までお預けとなった(当初は1月だったのに)。

 コレを読んで興味をもたれた方。必ずテレビシリーズ見てから、映画を見ること
をオススメします。そうじゃないと全く判りませんから。

 もっといろいろ書きたいのですがまだ知識がついていかないところも、理解できて
いないところも多いので次回作を見たときにあらためて書きます。

 うーんやっぱりはまりつつあるかな・・・・・。

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December 17, 2009

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説

「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」
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○監督:坂本浩一
○出演:南翔太、黒部進、森次晃嗣

 いい意味で期待を裏切ってくれました。
全く期待していなかったのですが何か様子が違うと感じており、劇場へ足を運んだ
のですが、今までに無い、本当に今までに無いウルトラマンの世界を見せてくれ
ました。感激です。
 ウルトラマンの国、星? 光の国の光のもとが失われ、危機が迫ります。
難を逃れたメビウスがレイに助けを求めます。レイはゴモラとリトラを扱う
怪獣使いで、レイブラット星人の血を引く地球人だった。光の国の光を奪った
のはレイブラット星人にのりうつられたウルトラマンベリアルだった。
ダークサイドに心を奪われたベリアルは怪獣100体をあやつり宇宙を征服
しようとしていた。

 大筋はこんな感じですが、今までのウルトラマンの設定を無視したのでは
なく、むしろタロウの時代からの設定を引き出してそれを見事に映像化し
かつ従来の設定も生かすという大胆なことをやっている。

仮面ライダーが従来の設定にとらわれず自由になったことで、ディケイドの
素晴らしい展開になったと思っていた。ウルトラマンはどこまでもその設定
にこだわることが重荷になっていると思っていた。それを一気に飛び越して
あらたな境地を切り開いた。

 今回の話には地球は出てこない。大怪獣バトルの時代は怪獣頻出期から
先の銀河の物語。だから怪獣とウルトラマンが地球上で戦うということは
しない。ゆえにその迫力が半減すると思っていた。
また、怪獣もウルトラマンもおもちゃのためのキャラクターグッズ販売の
ための使いまわしと思っていたが、それなりに多少強引ではあるが設定が
ありストーリーとしてきっちり組み込まれていた。

 今回のウルトラマンの誕生秘話はタロウのときに出来た設定で、のちに
メビウスのときに語られることになった。
びっくりしたのがアンドロメロスの設定まで形を変えて登場したのは
まいった。知る人ぞ知るパワードスーツを着たウルトラマンで、あまり
受けはよくなかったらしいがテレビでやっていた。それに似た?スーツを
着たゼロの登場シーンにはびっくり(といってもコレも少々強引かな)。

ウルトラマンも結構レアものありで、ユリアンとかウルトラマンUAS、
パワードまで登場、マックスも出ていたのはうれしかった。
でもムサシは出てきたのにコスモスは登場しなかった。
ティガとガイアネクサスもいなかったかな?

ウルトラマンキングの声が小泉元首相というのは微妙で、郵政民営化とか
いいそうで辛かった。母は声優がへたくそ。べリアルの宮迫は素晴らし
かったな。

今回は放送局が製作に入っていない。コレは今の映画作りとしては少々
異例のことで、この点が興行に影響するだろうと思われる。しかし
ワーナーが製作にまで入っていることで世界配給も狙ってかかなり補強
されたのかも知れない。

過去にさかのぼると東宝、松竹富士、松竹、ソニーピクチャーズ、そして
ワーナーと製作や配給会社を変えながらウルトラマンは迷走してきたと
いえる。しかし、円谷の体制が変わったことにより崩壊するかと思われた
がいい方向へ向いていると今は信じたい。

まあ、あまりこのパターンを繰り返されても困るのだが、しかし、息の長い
シリーズとして今後も続いて我々を楽しませてほしいと思う。

 ここまで今までのしがらみを負ではなく正に転化することが出来た
のだから真打登場としてゴジラを復活させてはくれないだろうか。


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December 15, 2009

ゼロの焦点

「ゼロの焦点」
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○監督:犬童 一心
○出演:広末涼子、中谷美紀、木村多江

 面白くない。
犯人が自白して終わるサスペンス映画ほど面白くないものはない。

 相手のことをよく知らないうちに見合い結婚。
夫は最後の仕事を片付けるために金沢へ。ところが予定の日をすぎても
帰ってこない。夫を探しに妻は金沢へ行くが、そこで夫の過去を知る
ことになる。

おおよそのストーリーから、妻が夫の捜索、そして死の真相をあばくもの
と思うのですが、そうではなく、犯人の自白で終わる。
その自白シーン、妻と犯人は対峙せずにカットバックで見せるから
妻にはその真相は伝わっていないことになる。
これがまた妙な話で、観客に真相がわかっても、主人公に伝わらなければ
意味がない。へたくそな編集と演出だ。

韓国ロケで冬の金沢を撮影しているというのも情けない話で、日本の
撮影所はどうなってしまったのか?

女優を集めて対決させるのが面白いはずが空回りして決着をつける
というとんでもないお話。

ココ最近の犬童監督作品を見ているが、どれも勘違い、的外れな作品で
決してうまい監督ではない。なのに誰か彼に映画を撮らすのか?
疑問で仕方がない。

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December 04, 2009

東のエデン

こんなの貼り付けてみました。


結構はまってしまいました。

作品の感想は後日ということで・・・・


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December 03, 2009

ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~

「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」
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○監督:根岸吉太郎
○出演:松たか子、浅野忠信、室井滋、伊武雅刀

どうしようもない作家の妻を松たか子が演じている。
どうしようもない作家はほんとにどうしようもないなさけない男で
借金をして愛人と心中しようとするが失敗する。

妻は夫を助けるために昔の男に助けを求める。

昔の男は弁護士だ。二人は愛し合っていた過去がある。

払う金がなく、妻は身体で代金を支払う。

弁護士の事務所を出てきたときに、彼女の髪が乱れているのが
わかり、上記のことが感じ取れるのだが、
その後、台詞で「人には言えないことをしてきました」と夫に
告白するシーンがある。蛇足だと思う。
松たか子がそこまでする女を演じることが出来ないために、
台詞で強調する必要があったと思われる。

大人の女の色気のある演技が出来る女優が減った。

前半の明るい母親であり、居酒屋のお手伝いを演じるあたりまではいいが
男との陰のある関係を演じるには少々役不足だ。
昔の女優さんならできたと思うのだが。いまなら誰か?と考えたが
思いつかない。 いないのだ。

この映画そこが非常に残念だった。

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November 28, 2009

なくもんか

「なくもんか」
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○監督:水田伸生
○出演:阿部サダヲ、 瑛太、竹内結子、塚本高史

 言われなくても泣きません。笑うことも出来ませんが。
「舞妓haaaan!」で気をよくしてもう1本作られたのがこの作品。
主演:阿部サダオと脚本:宮藤官九郎と監督:水田伸生のトリオ作品。
前回も笑える作品になっているようでなっていない、尺の長い作品になっており
まあこんなものかと思っていたが、今回はもっとひどく、純粋に下町人情物に
しておけばいいのにいらぬ要素を組み合わせて中途半端な展開になっている。
歯切れがよい、スピードがあるといえばいいように聞こえるかも知れないが
下町人情物の人の心を描いていない。居候がみんなに気にいられるように
努力してきたところへ弟が現れ騒動が起きる、風なところは寅さん風
なのだが、一人ひとりのキャラの丁寧さがかえって雑然と並べただけで、
いしだあゆみのみが光っていた。
竹内祐子の帰還と弟が現れるのは重複しているのだ。どっちかでいい。

人情には恋がつきもんで、そこは純情が笑いを誘う風にして欲しかった。

沖縄へ舞台を移して大失敗。あれこそ笑えないよ。

あの舞台は最後に商店街のイベントしてやって、そのみんなの力で
成功させるようにしなければ。

脚本:宮藤官九郎は「我輩は主婦である」が傑作なだけに非常に残念。
きっとあの作品だけが特殊なのでしょう。

まあクドカンにはそれほど期待していないのですが・・・・。

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November 27, 2009

ロボゲイシャ

「ロボゲイシャ」
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○監督:井口昇
○出演:木口亜矢

 全くさえない少女が姉とともに謎の組織に改造され、芸者の殺人マシーン
となってしまうお話。

 荒唐無稽のOKで見に行ったのだが、それがはじけていない。
特撮もアクションも面白みが全く無く、泣くになけない映画になっている。

独特のバカな映画の味わいでもあればいいが、滑ってしまったギャグも
アクションもどうしようもない。

誕生編、冒険編、完結編としてこういうものは構成され、善悪をきっちり描き
最後に強敵を倒すだけで面白くなるのにいらない話をくっけすぎて焦点がボケて
しまっている。

エロがないのも減点。スプラッタ度も低くこの点も中途半端。
バンバン撃っているのにちっとも当たらない攻撃ってあまりにもおかしい。
子どもの番組でももっとリアルよ。

瞑想?迷走するまま「ロボゲイシャ」というタイトルに頼って作ったことが
失敗だったと思う。


 

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November 11, 2009

沈まぬ太陽

「沈まぬ太陽」
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○監督:若松節朗
○出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香

 旧作が続きました。久しぶりの新作映画を紹介しますが、しかし・・・、
こんな映画が多いから新作の紹介をしたくないのだ。

泣けるか泣けないかで言えば泣けるシーンはあるが、しかしそれが最後の感動に
繋がってこないのが残念な映画になっていました。

ジャンボジェット墜落事故とカットバックで各シーンが入ってきてこれからの
壮大な物語、スケール感を見せようとする冒頭、悪くはないがやはり安モンの
ドラマっぽいスタートとも取れる。そして壮絶な飛行機事故の現場から、主人公
恩地の経歴と会社の歴史が語られるのだ。

労働組合のリーダーをやっていたことが社内での印象を悪くし、海外へ飛ばされ
以後日本へ帰れない運命となる。

この後にジャンボ墜落事故のお客様担当になるがこの経緯が語られていない。
同時に彼の仕事の内容、赴任先での仕事の内容が見えてこない。どんなクロウを
彼がしたのかわからないのだ。

そして対立する同じく組合で戦った、御天もまたどのような仕事をしたのか、
していたのかわからず、その対立が善悪を強調して描かないから印象が弱い。

ストーリーを追うだけで興味深いとは思うが、新しくやってきた社長もまた
整備の改善を行ったことを言葉で表しただけでなんとも味気ない。

やはりどんな仕事をして、どんな苦労があったのか、そのエピソードを深く
描いて欲しかった。まさにプロジェクトXとして見せて欲しかった。
そしてその裏でこんなエピソードがあった、その積み重ねを見せて初めて
ドラマが面白くなるのではないか。

 昨年同じく飛行機をテーマに「ハッピーフライト」という映画で楽しませて
くれたのだが、その同じ映画会社で今度はこんな飛行機映画を見せてくれるとは。
モデルになった飛行機会社違うのですが、面白いモンです。ちなみに世間から
無視されてましたが「フライングラビッツ」という国民航空のモデルになった
会社の映画あったのですが・・・・。
 会社ネタで面白いと思ったのがこの映画「角川映画」でした。あの角川書店が
大映を吸収して角川大映映画→角川映画になったのですが、「沈まぬ太陽」は
新潮社の原作。コレを機会に山崎豊子の原作を買ったのかと思ったのですが
そうではなかったようで、もういち本屋の立場で映画を作っているのでは
ないということでしょうか。

 この映画インターミッション(休憩)が入ります。この入り方がなんとも
ぶっきらぼうで「えっ!」って感じ。やはり前編、後編と区切った演出が欲しかった。
単なるCMタイムではないのだから。まあ、テレビじゃないから、チャンネルを
変えられる心配がないからかあんな感じになったのかも知れないがしかし・・・。

まあ、とにかくいまどきのテレビドラマの長編版程度で出来という印象でした。
これなら「クライマーズ・ハイ」の方が面白いかな。ちょっと比較する視点が
違うような気がしますが・・・。

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November 06, 2009

ラブホテル

「ラブホテル」
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○監督:相米慎二
○出演:速水典子、寺田農
 ロマンポルノはポルノ映画あり、女性の裸、SEXシーンを見せてナンボ
の映画で或ることには違いないが、そのお約束を守ることにより男と女の
ドラマを見せていく。

男と女の切なさが描かれる本作では過去の作品とは一線がひかれ
肌を重ねても何も解決しない生きることの辛さのようなものがひしひしと
感じられる。そうそう脳天気に生きていけないのだ。

妻しか女を知らない男が借金苦で自殺しようとする。その前に買った女と
ラブホテルで一夜を過ごすことになるがそれが彼の決意をとどまらせる。
3年後にタクシー運転手をして偶然彼女を見つける。彼女を天使だといって
近づき二人の新たな関係が始まるが長くは続かない。

とりあえず生きている男と女、その姿が見ていて辛い。

製作はデレクターズカンパニーで日活は配給という言うことが影響してか
名作となった。しかし、長回しが多い本作はカットを割って見せなければ
判りづらいところを割らずに展開するから意味が伝わりにくいシーンがあり
公開当時に劇場で見たときによく理解できなかった。相米監督の特徴とされて
いるところだが私はこの表現あまり好きではない。
しかし、この「ラブホテル」はまだ見ることが出来る。
というのもロマンポルノのお約束という制約が作家性を強く出しすぎなかった
からではないかと思う。

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November 05, 2009

桃尻娘(ピンク・ヒップ・ガール)

「桃尻娘(ピンク・ヒップ・ガール)」
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○監督:小原宏裕
○出演:竹田かほり、亜湖

日活ロマンポルノとして製作された「桃尻娘」は1978年の作品。
「女教師」の次の年だが、この頃から女性の描き方が変わってきたとされる。
この映画には女を見下すような視点はなく、自由奔放に生きる女子高生の
青春と性春を描いている。

明るくかわいい少女が脱ぐということが完全に売りになっており、
多分このコンセプトが今でもピンク映画の基本なのではないか。

家出をした女友達を追いかけて東京から福井、京都へと旅する。
その先でのいろいろな出会いと別れ、本当の意味での大人の世界を知る
少女がまぶしく、なよなよした男友達はゲイというのもなんか時代が
変わってしまったと感じ、その延長線上に自分たちが生きていると
感じるのだ。

こちらもWOWOWの放送で見た。その後「~ラブアタック」「~プロポーズ大作戦」と
シリーズが作られているので是非放送して欲しい。

方や、ロマンポルノとはいえ映画として本領を発揮する映画もあり
「ラブホテル」なんかはそのいい例だと思う。

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