#アカデミー賞

April 08, 2019

#ROMA/ローマ ~よかった、映画館で見ることができて。   

ROMA/ローマ
監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:
イオンシネマ茨木にて鑑賞。
よかった、ひたすらよかった。そして生きていくというテーマが心を打つ。
画面の設計も素晴らしいが、音もいい。
かなりハイレベルな音の設計ができていた。
BGMは無くその場にいるかのような繊細な音を
しっかり聞かせてくれる。暴動の時の臨場感、
小鳥のさえずり、掃除の時のブラシの音、飛行機の音、
そして海辺の波の音。長回しと移動撮影を
多用しそこにいるような感覚に陥る。
ネット配信という状況で公開されたがこの映画の本当の姿を
劇場で見ることができてよかった。たぶん確信犯だな、これは。
ネット配信映画でなければ製作にOKが出ない。
でも作るからには劇場で最高レベルの映画にしたいと。(なんと65mで撮影!いわゆる70m映画じゃん)
ネット配信なら全世界でかなりの数の人が見ているとは
思うが、ここまでレベルの高い環境で見れたかどうかは疑問。
私は通常の上映で見たのだが、結構な入で席があいておらず
最後部の座席で見ることになってしまった。
少なくとも劇場中央で見たかった。またイオンシネマ茨木は7番スクリーンが
THX仕様なのでそこで見たかったなあ。
今回配給会社を通さず上映したこと、また映倫のあの英断も
称賛にあたいする。残念なのはパンフレットが存在しないこと。
もう少し社会背景とか解説がほしかったなあ。
 
イオンシネマ以外にも拡大公開すすんでいるので
見逃さないようにお近くの映画館でどうぞ。

祝!塚口サンサン劇場の公開!いい音で上映されることを望みます。
筆者はたぶん行けないけど。

 

 

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April 05, 2018

#シェイプ・オブ・ウォーター ~ファンタジーとしては面白いのですが、 #映画

◆お題:シェイプ・オブ・ウォーター
◆監督:ギレルモ・デル・トロ
◆出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン

まずはアカデミー賞おめでとう。監督賞と作品賞を一緒にとるのは最近ではなかったこと
だと思います。これは本当に喜ばしいこと。
それに内容が怪獣映画(というか怪人映画)というのがまたいい。
こんなゲテモノ映画、異形との恋物語が支持されたのいうのはちょっとびっくり。
「E.T.」ですら無視されたのにね。
これで本当にこの手の映画もアカデミーに認められ今後も受賞作がぞくぞくと出てくる
なら本当にうれしいのですが、それはこの先10年、20年をみないとなんとも言えない
のではないでしょうか。

この作品を特別扱いするつもりはないのですが、
だからといってそこまでいい映画か?とちょっと思うところはありました。
半魚人と恋に落ちる物語を美しく、スリリングに描いてはいますが、それ以外に特に
目立って見るべきところがあるわけでない。
また、半魚人側の存在が謎のままだし、彼の心の中が見えないのが少々不満。
物語として美しく飾ってはいるのですが、この先の彼らの人生はどうなんでしょう。
なんかそのようなところが見えないところに疑問が残ります。
「ウルトラQ」の半魚人怪獣ラゴンは赤ちゃんを取り戻しにくるというお話でした。
「ヘル・ボーイ」の半魚人のエイプのほうがもっと人間臭くて、ヘル・ボーイも含めて
恋愛話は面白かった。
そんなものを見ているから、今回の「シェイプ・オブ・ウォーター」は普通に見えるし、
むしろ物足りない部分も感じてしまう。もっと二人を描きこんでよかったのではないかと
思うのだが。そしてあの先をみたいなあ。どうなったんだろう。


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March 08, 2018

おめでとうデル・トロ監督 ~#アカデミー賞

とにかくよかった、よかった。
怪獣というよりは怪人だと思うのですが
半魚人映画「シェイプ・オブ・ウォーター」が
作品賞、監督賞を受賞。

この組み合わせって本当によかったと思う。

どちらかというイメージがある中で、
個人と作品の両方が認められた。

今年のアカデミー賞は「メキシコ」がキーワード
だったと思うけど、その一方で白とか黒とか肌の色を
とやかく言ったり、女性の地位向上を訴えたりと
マイノリティ、ジェンダーなど性差、障がいなど
いろんな問題が出ていてそれのすべてを
認めて受け入れる今のアメリカの姿を見たようで、
その中で怪獣も受け入れられた感じた。

「シェイプ・オブ・ウォーター」の受賞もうれしいけど
追悼でゴジラのスーツアクター中島春雄さんが
出てきたのには本当にびっくりだし、一緒にキンゴジの
フィギュアが写っていたのにも感動。

それに合わせて鈴木清順監督も取り上げられていました。
こちらもあの映像美がアメリカで一般受けしていたとは
思えないのだけれど、「ラ・ラ・ランド」が影響を受けたと
いわれていたのでそうなんでしょう。

結構マイナーな監督や作品にも目を向け受け入れている
それが今のアメリカの姿なのだと思った。

まあこれがトランプ政権に反して出てきたというところは
少々問題なのかもしれないけど、でもまあいいでしょう。

実は「スリー・ビルボード」を見てアメリカはまだまだ暗い中に
いるのだと感じ、ラストはそこから抜け出せていないことを
示唆していると思った。なのでこの映画、私としては評価しなかった
のだけれどなんか今回のアカデミー賞をみて少々安心した。

メディアではメイクアップアーティストの辻さんばかりを取り上げているけど
もっと全体をみて、何が語られたかをちゃんと報道してほしいなと思った。

今年はあまり期待できるものはないと思っていたが
でもよかったです。

やっぱり生放送、毎回見なくてはね。


昨年の作品賞の封筒間違い事件を受けて、
大きく封筒に賞のタイトルが書かれていたのは面白かった。
作品賞プレゼンターに
ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが再度登場というのも
お茶目な計らいで、おいしいところを持っていきます。

それで「シェイプ・オブ・ウォーター」のデル・トロ監督が受賞時に
封筒の中身を先に確かめたのも面白かった。

来年はどんなことで楽しませてくれるのか?
期待しましょう。


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February 27, 2017

#アカデミー賞 珍事の犯人はディカプリオ!? 作品賞発表封筒の渡し間違い事件の真相?

作品賞を間違えて発表してしまったという
珍事についてもう一度WOWOWを見直すと
作品賞の前にディカプリオが主演女優賞の
発表をしている。
ここには「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンの名前が
書かれていた。
オスカーを受け取ったエマはスピーチを行い
舞台袖に下がる。
そのあとにディカプリオ。
手には発表した封筒を持っていた。

この封筒が次の作品賞の発表にも
使われた。

ということはディカプリオがこの間違いの
元を作ったのではないか。

そういう報道はないけどどうだろう。

普通は封筒とオスカーを一緒に受賞者に
渡すと思うのだが・・・・。
(そうじゃない時もあるけど)

誰か真相を明らかにしてほしい。


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今年の#アカデミー賞 ~生放送で見てよかった! 世紀のサプライズ! その瞬間に立ち会いました。 

毎年リアルタイムで見るようにしているが
今年ほど驚いたことはなかった。

あの最大大の見せ場、
作品賞の発表で間違いがあるなんて。
まず考えられないことだもの。

プレゼンターは
ウォーレン・ビューティとフェイ・タナウェイ。
「俺たちに明日はない」の50周年記念で
登場した二人。

候補作品が発表されて、いよいよ発表。
ウォーレンが封筒を開けて
なぜかすぐに読まない。
少し間を持たせたのは彼なりの
演出かと思ったのだが、フェイ・ダナウェイに
封筒の中身を見せて読み上げたのが
「ララランド」
やっぱりなあと思った。
関係者がステージに上がってきて
挨拶を始める。
しかし途中から何か状況がおかしい。
いわゆるデレクターのような人が後ろで
封筒を回収し様子か変。
発表に間違いあることが分かった。
「ムーンライト」
が受賞。
本来読まれるべき封筒の中身が
映し出された。
ウォーレンは言い訳する。おかしいと思っていたことを。
間違って渡された封筒の中身は主演女優賞の発表の
もので「ララランド」のエマ・ストーンの名前が書かれて
いたものだった。
「何をしてくれたんだ!」と司会者に迫られるウォーレン。
まあ爺さんだから仕方がないけど彼に罪はない。
誰だよ、どうしてこんな間違いが・・・・。

これが今回一番面白かった。


「多様性」を強調した内容で終始した発表で
昨年の「白いアカデミー賞」と呼ばれたいたのとは
大違いでかなりの反動があった。

どちらかといえばじゃあ今年は「黒いアカデミー賞」と
呼ばれるのではと思うが、誰もそんなことは言わない。

まあ、そう考えると昨年のアカデミー賞はトランプ政権の半歩前
予告だったのではないだろうか。

助演男優賞マハーシャラ・アリ、助演女優賞ヴィオラ・ディヴィスが黒人で
作品賞「ムーンライト」が黒人の青年の話。

長編アニメ賞「ズートピア」で多様な人種を動物に置き換えたお話。

長編ドキュメンタリー賞があのO・J・シンプソンの7時間もある
ドキュメント映画。私によっては黒人俳優で初めて名前を覚えたのは
彼でした。

外国語映画賞「セールスマン」はイランの作品で監督と主演女優が
トランプの政策でアメリカ入国拒否になって話題になっていた。

ジャッキー・チェンが名誉賞を受賞。
彼が体を張って多くの映画を作ってきたことが認められたが、
これも多様性を構成する一つであり、中国の存在がいま
ハリウッドにとってとても大きな存在になっていることを
表しているといえる。

個人的には「レッドタートル」や「クボ」が受賞してほしいな
とはおもったのだけれど。

またかなり幅の広いいろんな映画に賞を分けた感じがした。

いつもなら一本の映画がすべてかっさらっていくのだが
こんな映画に賞与えるの感があったね。

スーサイド・スクワッド=メイクアップ・へアスタイリング賞
メッセージ=音響編集
ハクソー・リッジ=録音賞、編集賞
ファンタスティックビースト=衣装デザイン賞
ジャングル・ブック=視覚効果賞
ムーンライト=脚色賞
マンチェスター・バイ・ザ・シー=脚本賞

とこんな感じ。

ハリウッドツアー客をサプライズで会場に入れたり、
お菓子が落下傘で降ってきたりと
いろんあサプライズ企画もあったけど
最大のサプライズは作品賞の発表間違いで
いまだに演出?と思うところもあるけど
まあこんなサプライズの瞬間を共有できて
ほんとよかった。

ネットで情報だけ読んでも伝わらないもの。
この面白さ。

だからアカデミー賞を生放送で見るのはやめられない。




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February 29, 2016

速報:アカデミー賞 88回と末広がりのぞろ目でめでたいねえ。

今年もアカデミー賞をリアルタイムで鑑賞しました。

クリス・ロックの毒舌がどこまではじけるか
英語が分からない人間でもわかるオープニングの
スピーチで盛り上げてくれました。

今年のノミネートの中に黒人が含まれていないことから
以前より黒人がボイコットするようなことや
アカデミーの会員の改革をするなど対策が
話題になっていました。

それなりに問題視はされていましたがそこは紳士淑女の
アカデミー会員なので大きな混乱にはなっていません。

クリス・ロックいわく平等にチャンスが欲しいという訴えが
正直なところのようです。

肌の色でどうのこうのういうなら黄色い人はどうなるの
といいたい。

この騒ぎを踏まえてかプレゼンターには黒人が多かったように
思う。韓国のい・ヴョンホンまで呼んできてプレゼンターしていた
からバランスをとったというか、少々意地悪なことを考えて
人選したのではと思ってしまった。

さて、海の向こうでも「マッド・マックス 怒りのデスロード」は快挙!
美術、衣装デザイン、メイクヘアスタイリング、編集、音響編集、録音賞を
受賞しました。おめでとうございます。
ここまで来るとは正直思わなかったなあ。

一番の話題が「レヴェナント」のレオナルド・ディカプリオ、主演男優賞
やっと取れました。監督アレハンドロ・G・イニャリトゥ も2年連続で受賞という快挙を。

レオ様は念願ではあるものの先住民の問題、環境問題にも触れて
見るものへ問題提議をすることができた点でも満足していることでしょう。

このまま作品賞をと思ったのですが「スポットライト」持っていかれました。
カトリック教会のスキャンダルを暴いた新聞記者の話で、社会への影響、
映画としての役割が評価されたのではないかと思いますが・・・意外でした。


エンニオ・モリコーネが「ヘイトフル・エイト」で受賞。
映画音楽界の重鎮がまだもらってなかったの、って感じで初受賞でした。

スタローンは「クリード」で助演男優賞獲るかなと思ったのですが
ダメでしたね。アカデミーには嫌われているのかも。

「思い出のマーニー」はムリと思っていましたが、
「インサイド・ヘッド」は獲ってほしくなかった。
長編アニメーション部門はディズニーのためにだけある
ような気がする。もう少し幅を広げてアニメ映画発展の
ためのものになってほしい。
結局大作アニメでなければ受賞は無理というのでは
悲しいもの。

最後に昨年「サウンドオブミュージック」を歌ったレディ・ガガが
今年はドキュメンタリー映画の主題歌で登場。
アメリカの大学で起きたレイプ事件を扱ったハンティング・グラウンド」の
主題歌を歌っている。このプレゼンターがアメリがの副大統領。
性的暴力を深刻な問題として受け止めその防止、抑制のための
スピーチがなされた。なんとレディ・ガガ自身も被害者であることを
告白しておりこのパフォーマンスは大いに盛り上がった。
本当の被害者たちもステージに出てきて
あなたは悪くないと腕に書いて訴えていた。

人権問題を正面から真面目にも不真面目にも扱って
エンターテイメント化してしまうハリウッド。
その姿を垣間見た授賞式だったと思う。

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February 23, 2015

第87回アカデミー賞受賞式 生中継見てました。  #アカデミー賞

今年もWOWOWでアカデミー賞授賞式を見ていました。

何か地味やねやっぱり。

昔ほどのわくわくがないね。

去年はパフォーマンスがなくて

即興のサプライズだけであっさり終わってしまい

今年はどうなるのかと思ったら、ショーとしての演出は
あっても驚きまでなかった。

作品も渋めの作品が多く
日本ではまだ見れないものも多くあって
でも話題性に乏しいような気がして・・・・。

その中でも気になったポイントを。

「レゴムービー」の主題歌がノミネート。
ここに出てきたオスカー像がレゴでできていた?
もっとちゃんと見たかった。
レゴでできているなら欲しいと思った。
売りださないかな、売ってないかな、ほしいな。
つくりたいな。

「レゴムービー」はアカデミー賞狙えるとされていたが
予選おちしており残念。
それで受賞したのが「ベイマックス」ってつまらん。

あんなまがい物の日本をアニメにした映画になぜ
票が集まるのか?
短編賞は同時上映の「愛犬とごちそう」となると
ディズニーが金で買った賞じゃないか?

そんな気がした。

「かぐや姫の物語」が受賞しなくてもいいけど
「ベイマックス」の受賞はつまらんなあと思った。




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March 03, 2014

速報!第86回米アカデミー賞 ~あまり面白みを感じないあっさり味でした。 #映画

◆お題:第86回米アカデミー賞

今年のショーは味気なかった。
オープニングのショー無し。
途中の歌曲にしてもあまりパッとしなかった。ただ歌っているだけ。
いつもだといろんな映像とショーで楽しませてくるのだが無し。
今回のテーマは「ヒーロー」って・・・・何?

全体的に盛り上がりに欠けてしまいました。
司会が司会に徹するとこうなるのか。
その司会者エレン・デジェネレスが客席でブラピたちと撮った写メが
一番の話題に。ツイッターに掲載して私もすぐに見た。1分後には
自分のスマホにあのアカデミー賞の客席で撮られた生写真の画像データが
やってきたのだ。
この距離感は一体なんだろう。
昔、アカデミー賞は遠い遠い存在で、テレビ放送は日本ではなかった。
新聞の小さな記事で見て主要な受賞作品を知った。
その後テレビ放送が始まってもカットのある深夜の放送だった。
やがてBSでNHKが生放送をはじめ、WOWOWに移る。
情報がリアルタイムになっても、それでもスターたちは雲の上の人たちだった。
それが今は、あの行くことがかなわないあの場所で撮影された写真が
瞬時に自分の手の中にやってくるのだ。Bhxwutnceaateq6

今回も夢を見ることの素晴らしさを伝えるスピーチが多かったが
憧れの人々とのこの妙に近い距離感は今までの夢の見方を変えて
しまうような気がする。そこへ行かなくてもそこにいる疑似体験が
容易すぎるのだ。

「風たちぬ」は受賞しないと思っていたが「アナと雪の女王」が
受賞とは芸がない。ディズニーばかりが受賞する長編アニメーション部門に
成り下がってしまうのでは。
「九十九」は受賞して欲しかったが日本のアニメーションすぎたかも
知れない。他の作品はどのようなものか知らないがもっと
本来のアニメーションという自由性をもっていたのではないか。
「キューティー&ボクサー」も惜しかったね。

追悼には日本人は出てこなかったがフレデリック・バックとレイ・ハリーハウゼン
が取り上げられていた。どちらも広島アニメーションフイルムフェスティバルで
あった人たちだ。

遊びがなかった。そんな気がする授賞式。
「ゼロ・グラビティ」よくがんばりました。

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February 27, 2012

速報 第84回アカデミー賞授賞式

「速報 第84回アカデミー賞授賞式」
―――――――――――――――――――――――――――

まずはオープニングのビリー・クリスタルのパフォーマンス映像↓

http://www.hollywoodreporter.com/video/billy-crystals-oscar-opening-montageコレが楽しみで見ていた時期があったのですが、今ではこうしてネットで
簡単に見れるようになってしまいました。
なんか遠い存在だったアカデミー賞が近くになったと感じています。

今年のアカデミー賞は古い映画館主義みたいなものを見直す動きが
反映されたかのような内容でした。
フィルム、映画館、演技者などデジタルで金儲けしているハリウッド主義に
反するかのようにアナログなものへのエールを送っているようでした。
技術的な部分は「ヒューゴの不思議な発明」にいったのはいつものこと
ですが作品、監督、主演男優を「アーティスト」が奪い、主演女優は大御所の
メリル・ストリープへ与え、助演男優賞のクリストファー・プラマーのような
映画黄金時代を支えた人へ与えるのはその現われだと思います。
ハリウッド映画の歴史を感じることが出来るといった受賞になったと思います。

特別賞のディック・スミスといえば黒沢清監督の「スイート・ホーム」のスペシャル
メイクを担当。「エクソシスト」「アマデウス」とか古くからスペシャルメイクを
担当していてその功績をたたえ特別賞となった様子。ここでもアナログ技術を
称えた。

そしてメモリアルで気になった人がひとりいた。
「TAK MIYAGISHIMA(タケ ミヤギシマ?)」という名前。調べてみると
日系2世で映画の撮影機器の開発に大きく貢献した人らしい。パナビジョンの
技術開発にもかかわったとか、映画撮影機器の生き字引のようなひとだった
らしい。日本では知られていないようだ。
ところでメモリアルには石岡瑛子さんが取り上げられなかった。つい先日だから
かも知れないが、衣装デザインでかなり貢献しアカデミー賞もとっているのにね。


まあこうしてメルマガやブログ書いているけど、
ツイッターでは既にいろいろ出ているからホント世界は狭くなった。

昔は、アカデミー賞は見られなかった。新聞や雑誌だけ。小さな賞は不明のまま。
やがてテレビ放映が始まり、夜中にフジテレビがダイジェストで放送。
生中継がBS2(NHK)で始まり、WOWOWへと移ることになる。
会場の様子や、ビリーのオープニングのようなネタはリアルタイムで
見ていないと録画版では編集でカットされて見られなかったのだが、
今では情報は氾濫し、どこでもキャッチ出来て手元で見ることが出来てしまう。
アカデミー賞を見る、その情報を得るということに価値があったと思うのだが
なんか価値が、値打ちが下がったように感じるのは私だけか?

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March 02, 2011

追加 第83回アカデミー賞  ~テレビで見た感想を少々

「追加 第83回アカデミー賞」
―――――――――――――――――――――――――――
 速報で書き漏らしたことを少々。

ノミネート作品、人物に黒人、アジア系が全く無かった。
これはココ数年の傾向で少々異様。
インド、中国系の資本家が参加したと思われる作品がハリウッドに進出し
ハリウッドをのっとるではと思われたのだが皆手を引いたのか?
大統領が黒人で「チェンジ」を叫んでいたのでその影響が出ていただけで
黒人が受賞していたのか?
政治的な発言も無く(金融政策批判の発言は少々あったが)終了していた。
これらは排除されたのか?
ハリウッドは世界の大きな流れから取り残され始めているのではないかとまで
思ってしまった。映画は確かに大きなお金を動かす力はあるが、デジタル化で
ハリウッドで無くても映画は作れるし、今じゃテレビドラマの方が海外でよく
見られ稼ぐと言われている。そんな状況が影響しつつあるような気がした。
もしかするとアカデミー賞よりエミー賞やゴールデングローブ賞の方が
注目されているのではないか?

最後の締め。いつもなら作品賞の受賞者のスピーチが終わると司会者が締めて終わり。
余韻が残らないあっさり、ばっさりの終わり方だったが、今回はクロージング
セレモニーがあった。中学生?ぐらいの子どもたちの合唱。受賞者がステージに
再登場して一緒に「オーバー・ザ・レインボー」を歌うのだ。
ハリウッド映画が輝いていた時代、夢と希望を映画に求めていた象徴の作品
「オズの魔法使い」の主題歌。ステージのバックにエメラルド・シティが見える。
ここまでくると温故知新というよりは懐古趣味では・・・。
見世物、ショーとしての華やかさが姿を消してこの演出、何か今のハリウッドのもがき、
あがきのようなものが見える気がしたのだが・・・。


 ちなみに今年のラジー賞は「エアベンダー」。ノミネート作品は
「セックス・アンド・ザ・シティ2」や「エクリプス/トワイライト・サーガ」と
大ヒットはしたものの忘れられたような作品となっておりアカデミー賞とラジー賞が
表裏一体となっていないところも今のハリウッド映画界を映しているような気がした。

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